6月4日は赤谷の日です。
天候:晴れ、参加者:32名、ホスト(赤谷の日運営):日本自然保護協会
【赤谷の日とは?】
赤谷プロジェクトでは、毎月第1週目の週末を「赤谷の日」と名づけ、サポーターとプロジェクト関係者による協働作業日にしています。赤谷の日は、プロジェクトの拠点であるいきもの村の環境整備や、森のこと、生き物のこと、そして、赤谷の土地に育まれた伝統技術をみんなで学ぶ場であり、この活動に毎月赤谷センターも参加しています。
(活動内容)
この日は南ヶ谷湿地の保全活動を参加者全員で行いました。南ヶ谷湿地は稀少な動植物が生息している場所ですが、近年の水位の低下により泥沼化が進み、そうした生き物が数を減らしています。そのため、水位の低下を抑えるための取組を継続的に行っています。
主な内容は、(ア)湿地の水が流れ出ている水路への堰の設置、(イ)湿地に入り込んだ泥や落ち葉の掻き出し(浚渫)、(ウ)湿地に侵入している葦の刈り払いの3つです。どれも人手がいる作業のため、毎年このぐらいの時期にボランティアの大学生の力を借りるなどしていましたが、今回は利根商業高校の生徒さんたちに協力をいただいて実施しました。作業は、水路の堰を改修する班と湿地の浚渫と葦刈りをする班の2班に分かれて行いました。
堰の改修班は、壊れかけている堰の前後に新たに2つの堰を設置しました。資材は昨年度に南ヶ谷で実施した間伐で生じた丸太と土嚢袋を使用しました。丸太の先を尖らせて作った杭を水路に打ち込み、その後ろに丸太を積み上げます。そこに林内の土を詰めて作った土嚢を詰めることで堰を造りました。普段の人数なら非常に大変な作業ですが、利根商業高校の生徒さんが泥だらけになりながらも嫌がらず積極的に作業をしていただいたことで、無事に完成させることができました。
浚渫は鍬の先が3本に分かれた備中鍬を使用して泥と落葉を掻き出しました。葦刈りは、電動刈払機と手鎌を使用し、刈った葦は湿地外へ運び出しました。葦は大部分の面積を刈り払うことができ、初めは見えていなかった湿地の向こうの林縁まで見渡せるようになりました。
この日は、林道を使ったトレイルランニングの大会が開催されており、現地への資材や人員の輸送に想定より時間がかかってしまいました。利根商業高校の生徒さんも帰りの時間があるので、作業できる時間は2時間程しかありませんでしたが、皆さんのおかげで無事に終わらせることができました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
報告者:いとうちゃん
これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html
AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより