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関東森林管理局

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    赤い谷のブログ2021年5月


      

       

    2021年

    シカの誘引状況報告
    20日

    シカの誘引状況報告
    19日

    シカ罠の仮設置
    10日

    赤谷の日

    8日

    職員紹介 



    所長
    佐藤健司
    (さとちゃん)



    自然再生指導官
    玉井宏
    (たまちゃん)



    自然再生指導官
    中園昭博
    (ぞの)


    主事
    伊藤彰伸
    (いとうちゃん)

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    スケッチ11月表紙

    利根沼田森林のスケッチブック

    2021年5月20日

    シカ捕獲試験の誘引状況を報告します。

      赤谷プロジェクトでは今年度「ニホンジカの低密度下における捕獲試験」を実施します。詳細については10日の記事をご覧ください(こちら)。5月10日、4箇所に3機ずつ(計12機)の括り罠を作動しない状態(安全ピンが刺さった状態)で設置をしました。本来は5箇所に設置をする予定だったのですが、思うようにシカが誘引されない地点があり、その場所は罠の設置箇所から外していました。一方で、そこにも鉱塩を置いて、引き続き通信機能付きのセンサーカメラでモニタリングを行っていました。その結果、19日と20日にシカが鉱塩を舐めにきている様子が確認されました。最近までは、シカが近くを通ることもほとんど無かったので、期待は薄かったのですがラッキーでした。誘引されたことが確認できたので、早速センター職員で3機の括り罠の設置もしてきました。罠を設置したことで、現地が多少改変されるため、直後は警戒して近づかなくなる可能性はありますが、一度鉱塩の場所を覚えてくれたと思うので、引き続き来てくれることを祈りながら、捕獲までモニタリングを続けたいと思います。

        
    これまでほとんど姿さえ写らなかった地点にもシカがようやく来てくれました。19日20時半頃です。

        
    こちらも上と同じ地点の写真です。2頭写っており、奥の1頭が鉱塩を舐めています。20日午前4時頃です。

     
      今後も誘引状況や6月以降の捕獲試験の状況をブログ等で随時発信していきます。

    報告者:いとうちゃん


    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

     

    2021年5月19日

    シカ捕獲試験の誘引状況を報告します。

      赤谷プロジェクトでは今年度「ニホンジカの低密度下における捕獲試験」を実施します。詳細については10日の記事をご覧ください(こちら)。5月10日にシカの警戒心を解くことを目的として、4箇所に3機ずつ(計12機)の括り罠を作動しない状態(安全ピンが刺さった状態)で設置しました。本来は5箇所に設置をする予定だったのですが、思い通りにシカが誘引されなかった地点があり、その箇所は設置場所から外していました。一方で、その地点にも引き続き鉱塩を置き、通信機能付きのセンサーカメラで現地の状況をモニタリングしていました。その結果、
    他2箇所については、今のところ誘引されている気配はありませんが、6月まではまだ少しありますし、こちらも期待して待ちたいと思います。

        
    南ヶ谷に設置したセンサーカメラで撮られた写真です。奥に写っているシカがちょうど鉱塩を舐めています。13日21時頃です。

        
    こちらも上と同じく南ヶ谷の写真です。2頭で仲良く鉱塩を舐めに来たようです。16日23時頃です。
       
    富士新田に設置したセンサーカメラの写真です。こちらは、少なくとも4頭いることが確認できます。14日午前5時半頃です。

        
    上と同じく富士新田の様子です。右側のシカが鉱塩を舐めています。15日19時頃です。

     
      今後も誘引状況や6月以降の捕獲試験の状況をブログ等で随時発信していきます。

    報告者:いとうちゃん


    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

     

    2021年5月10日

    シカ捕獲試験に向けて罠の仮設置を行いました。

      赤谷プロジェクトでは今年度「ニホンジカの低密度下における捕獲試験」を実施します。赤谷の森のニホンジカ(以下シカ)の生息数はまだ少数ですが、増える前に効果的に捕獲する手法を確立しようという目的で、平成30年度から捕獲に取り組んでいます。取り組みではシカ以外の動物を捕獲しないように、動物が頻繁に通る獣道を避けた場所に鉱塩(塩のかたまり)を置いてシカをおびき寄せ、周りに設置した括り罠により捕獲する手法を採用しています。使用する罠も、(株)三生のスーパーマグナムという、一点に荷重が強くかからないと作動しない(シカ以外の動物では作動しにくい)製品を使用しています。一方で、非常に強力なバネと滑車方式によるワイヤーの括り方により、作動すればシカを逃がすことなく確実に捕獲することが可能です。これらの手法によってシカ以外の動物を極力捕獲せず、シカが寄ってきた場合は、その少ないチャンスを逃すことも無くなります。
      実際の捕獲期間は6月を予定していますが、罠を設置した直後はシカが警戒して、近くまで寄ってこない可能性が考えられます。そこで、捕獲3週間前のこの日に罠を作動しない状態で仮設置をする作業を行いました。使用する罠は構造がやや複雑なこともあって、設置には十分な知識が必要となります。そこで、群馬県林業試験場の坂庭さんに設置方法について改めてご指導をいただきました。押さえるべきポイントはいくつもありますが、特に重要なのは、(ア)ガイドボックスと呼ばれる箱が動かないようにしっかりと地面に固定すること、(イ)シカの脚を括るワイヤーが滑車の通るべき部分を通っていること、(ウ)シカの脚を締め上げる時間を極力短くするために、ワイヤーの途中に留めるストッパーの位置を罠の先端に近づけることなどがありました。また、罠の設置場所についてですが、これまでの調査結果から、鉱塩によってシカが誘引されていることが確認できている地点を4つ選定しました。罠の数はそれぞれにつき3基ずつ計12基としました。捕獲箇所には、定点式のセンサーカメラが設置してあり、動くものがあるとそれに反応して写真が撮影され、画像データが関係者に送られます。加えて今回は、坂庭さん考案の、シカが罠にかかった場合にメールが届く通報装置も一緒に設置しました。定期的な見回りも当然行いますが、センサーカメラと通報装置により、シカが捕獲されたことを、より早く確実に知ることができます。
      また、今年度からは括り罠に加えて箱罠による捕獲も実施します。これまでも箱罠は設置していたのですが、シカの警戒心が非常に強く、中にシカが入ってくれませんでした。しかし、鉱塩を中に入れて箱罠を数年間設置し続けた結果、昨年度あたりからシカが中に入って鉱塩を舐める様子が何度も確認されるようになりました(付近に設置したセンサーカメラの写真から)。箱罠の稼働も6月を予定していますが、罠を動作させる仕組み(シカが中に入ったら箱の扉が閉まる仕組み)については、職員だけでは分からない部分も多かったので、こちらも坂庭さんにご指導をいただきました。その仕掛けもいくつか種類があるようですが、一番オーソドックスなやり方である、糸(水糸を使用)を箱罠の中にピンと張るように通しておき、その糸にシカが触れると、糸と繋がっているストッパーが外れて、扉が閉まる仕組みを採用しました。糸を箱罠の中に通したので、シカが警戒せずにこれまで通り中に入ってくれるのか心配ではありますが、6月の本稼働に向けて、とりあえず糸を通した状態で仮設置を続け、糸の存在になれてもらおうと思います。

        
    鉱塩は平らな場所に設置し、それを取り囲むように30cmほど離れた場所に括り罠を埋め込みます。

        
    シカの脚を括るワイアヤーや締め付けるためのストッパー、各箇所のネジなどを細かくチェックします。

         
    罠のワイヤーの先には10mのクレモナロープをつなげ、そのロープは付近の立木に結びつけます。
       
    林業試験場の坂庭さん考案の捕獲通報装置です。罠とつながっているロープが引っ張られると作動する仕組みとなっています。

        
    ちなみに括り罠は仮設置の状態なので、その上に木を乗せてシカに踏み抜かれないようにしています。

        
    こちらは箱罠を設置している様子です。仕組み自体は単純で、試したところしっかりと作動させることができました。

     
      さて、罠を設置してもシカがこれまで通り寄ってきてくれるのか、ドキドキしながら本稼働までモニタリングを続けたいと思います。また、その様子や6月以降の捕獲試験の状況もブログ等で随時発信していきたいと思います。

    報告者:いとうちゃん


    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

     

    2021年5月8日

    5月赤谷の日を開催しました。

    5月8日は赤谷の日です。
    天候:晴れ、参加者:8名、ホスト(赤谷の日運営担当):赤谷森林ふれあい推進センター

    【赤谷の日とは?】
      赤谷プロジェクトでは、毎月第1週目の週末を「赤谷の日」と名づけ、サポーターとプロジェクト関係者による協働作業日にしています。赤谷の日は、プロジェクトの拠点であるいきもの村の環境整備や、森のこと、生き物のこと、そして、赤谷の土地に育まれた伝統技術をみんなで学ぶ場であり、この活動に毎月赤谷センターも参加しています。
      

     
    (活動内容)
      今回は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令、群馬県の警戒度が4に引き上げられたことに伴い、赤谷プロジェクトサポーター抜きでの実施となりました。

    1 三国山ニッコウキスゲ保護のためのシカ柵のネット上げ(センター:佐藤、中園、伊藤  自然保護協会:朱宮、武田  地域協議会:松井  環境省谷川管理官事務所:松坂、増田)
      昨年の8月に設置をした三国山登山道脇のシカ柵。ニッコウキスゲをシカによる食害から保護することを目的としています。冬期は、積雪や雪崩によって柵が壊れてしまうので、昨年12月の赤谷の日に支柱からネットを外して、地面に下ろす作業を行いました。5月に入り三国山も雪がほとんど無くなり、ニッコウキスゲの葉が伸び始めます。これから出てくる花芽がシカによって食べられる前に、保護するため、環境省の谷川管理官事務所のお二人にもご協力をいただき、シカ柵ネットを上げ戻す作業を行いました。4月の下旬に同じく三国山に行く機会があり、その時は風が強くて非常に寒かったのですが、今回は打って変わって暑いくらいの陽気でした。この暖かさで植物の芽吹きも進み、途中の三国権現までの登山道では、通称スプリングエフェメラルと呼ばれる春の花々をたくさん見ることができました。さて、目的のネット上げ作業ですが、初めは支柱にネットのロープを括り付けるための”巻き結び”というやり方に少し手間取りましたが、なれるとあっという間で、30分ほどで作業自体は終了しました。ネットを張るための支柱が雪により折れていないか心配されましたが、特段問題無くスムーズに終えられたのは幸いでした。一方で、登る際には気付かなかったのですが、下山の時に道脇にポツポツと生えているニッコウキスゲをよく見ると、葉の上部が動物によって食べられた痕跡を多数発見しました。もしシカによるものだとすると、これまでシカはニッコウキスゲの花しか食べないとしてきた考え方を見直す必要があるかもしれません。我々が柵を設置した箇所はそれほど葉が食べられた痕跡は無かったですが、強く食害される前に、ネットを張ることができてひとまず安心しました。ご協力いただいた谷川管理官事務所の松坂様と増田様には改めて感謝申し上げます。

    2 桐のネットはずし(センター:佐藤、中園、伊藤  地域協議会:松井)
      いきもの村に植栽している桐ですが、冬から春先にかけてのウサギ、シカによる樹皮剥ぎやシカの角研ぎから桐を守るため、昨年12月に桐の一本一本にネットを巻き付ける作業を行いました。 今回は枝葉が展開する時期に向けてネットを外す作業を行いました。諸事情によりほとんどの作業を”ぞの”(中園)が行ってくれたのですが、ネットはアンカーで地面としっかり固定されているため、外すのにかなりに苦労したようです。ぞのさんお疲れ様でした。

    3 赤谷の日には毎回実施している南ヶ谷湿地の保全活動ですが、サポーターの方々が参加できないため今回は実施しませんでした。また、ニホンジカのライトセンサス調査についても実施しませんでした。


        
    シカ柵のネット上げにあたり、三国山の新潟県側駐車場に集合しました。

        
    キクザキイチゲ:キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、北海道と本州の近畿地方以北に分布しています。

        
    キジムシロ:バラ科キジムシロ属の多年草で、北海道から本州の草地や林縁に生えます。

        
    ヒメイチゲ:キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、北海道と本州の近畿地方以北の山地から高山の林縁や林内に生えます。

        
    ニリンソウ:キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、北海道から九州の山地から亜高山の林縁や林内に生えます。

        
    現地に着いた直後のネット上げ前の写真です。支柱は立てたままでしたが、雪等による被害はありませんでした。

        
    初めは「巻き結び」というロープを支柱に結わえる方法に手こずりましたが、なれるとあっという間に終えることができました。
       
    自然保護協会の武田さん、地域協議会の松井さん、環境省の松坂さん、増田さんら多くの女性にご協力いただきました。

       
    ネット上げ完了後の写真です。地面にポツポツと生えている緑色の葉がニッコウキスゲです。

       
    終了後に記念撮影を行いました。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。

       
    ニッコウキスゲのシカ?による食害痕です。花だけだと思っていたら葉も食べられていることが分かりました。

       
    今年は暖かい日が多いせいなのか、オオカメノキがすでに花をつけていました。

       
    いきもの村に植栽している桐の獣害被害対策ネットを外しました。

       
    諸事情によりほとんどの作業をぞのさんが行ってくれました。お疲れ様でございました。


      今回は残念ながらサポーター抜きでの活動でしたが、これから夏にかけて様々な動植物を見ることができる時期となるので、早く多くの皆さんと活動ができるようになればと思います。また、シカ柵を張った箇所のニッコウキスゲについても7月頃に開花を迎えるので、期待して待ちたいと思います。

    報告者:いとうちゃん


    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
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    お問合せ先

    赤谷森林ふれあい推進センター

    ダイヤルイン:0278-60-1272