このページの本文へ移動

関東森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    赤い谷のブログ2020年11月

       

    2020年

    県立農林大学校
    校外学習
    19日

    森林官養成科研修
    10日

    赤谷の日

    7日

    職員紹介 



    所長
    佐藤健司
    (さとちゃん)



    自然再生指導官
    玉井宏
    (たまちゃん)



    自然再生指導官
    中園昭博
    (ぞの)


    主事
    伊藤彰伸
    (いとうちゃん)

       過去の記事

    2020年10月

    2020年9月

    2020年8月


    2020年7月

    2020年6月

    2020年5月

    2020年4月

    2020年2月

    2020年1月

    2019年12月

    2019年11月


    2019年10月

    2019年9月

    2019年8月

    2019年7月

    2019年6月

    2019年5月


    2019年4月

    2019年3月

    2019年2月

    2019年1月

    2018年12月

    2018年11月


    2018年10月

    2018年9月

    2018年8月

    2018年7月

    2018年6月

    2018年5月

    2018年4月

    2018年3月

    2018年2月

    2018年1月

    2017年12月

    2017年11月

    2017年10月

    2017年9月

    2017年8月

    2017年7月

    2017年6月

    2017年5月

    2017年4月

    2017年3月


    2017年2月


    2017年1月

    2016年12月

    2016年11月

    2016年10月

    2016年9月

    2016年8月

    2016年7月

    2016年6月

    2016年5月

    2016年4月

    2016年3月

    2016年2月

    2016年1月

    2015年12月

    2015年11月

    2015年10月

    2015年9月

    2015年8月

    2015年7月

    2015年6月

    2015年5月

    2015年4月

    2015年3月

    2015年2月

    2015年1月

    2014年12月

    2014年11月

    2014年10月

    2014年9月

    2014年8月

    2014年7月

    2014年6月

    2014年5月

    2014年4月

    2014年3月

    2014年2月

    2014年1月

    2013年12月

    2013年11月

    2013年10月

    2013年9月

    2013年8月

    2013年7月

    2013年6月

    2013年5月

    2013年4月

    2013年3月

    2013年2月

    2013年1月

    2012年12月

    2012年11月

    2012年10月

    2012年9月

    2012年8月

    2012年7月

    2012年6月

    2012年5月

    2012年4月

    2012年3月

    2012年2月

    2012年1月

    2011年12月

    2011年11月

    2011年10月

    2011年9月

    2011年8月

    2011年7月

    2011年6月

    2011年5月

    2011年4月

    2011年3月

    2011年2月

    2011年1月

    2010年12月

    2010年10~11月 

     

     リンク情報

    サポーター等赤谷プロジェクト関係者が送るブログも見てくださいね。↓

    赤谷の森語ログ

     

     

    赤谷を含む群馬県北部の国有林を管理する利根沼田森林官署のブログも山の魅力満載!↓

    スケッチ11月表紙

    利根沼田森林のスケッチブック

     

    2020年11月19日

    群馬県立農林大学校 校外学習の受け入れを行いました。

    【学生】17名 
    【引率】3名

    (概要)
      赤谷センターでは、毎年、群馬県立農林大学校の森林コース2年生を対象に、校外学習の受け入れを行っています。学習では、赤谷プロジェクトの目的である「生物多様性の復元」と「持続可能な地域づくり」を推進する取り組みについて、学ぶこととしています。
      当日は、始めに所長から赤谷センターの概要と取り組みについて、40分程度の講義を行いました。皆さん、真剣に説明を聞いていましたが、ツキノワグマやイヌワシの映像を流した際には、特に興味深く観ていたのが、印象的でした。座学の後は、いきもの村へ移動し、いきもの村の概要と、そこで行っている桐の植栽試験やシカの低密度管理について、実際に試験地や囲い罠を見せながら説明を行いました。午前中の講義は、ここで終了し、いきもの村でお昼休憩をとりました。本来は、毎年10月始めに受け入れているのですが、このたびは、農林大学校側の事情により11月中旬に行われることとなりました。11月に入ったため、お昼はストーブを焚いた「たくみ小屋」でとる予定でしたが、今年の記録的な暖かさにより、屋外でのびのびと食べることが出来ました。新型コロナウイルスの感染が懸念され、学生の人数も昨年より5人多い20人となったなかで、より安全側に立って休憩をとることができて良かったと思います。午後は、小出俣林道へ移動し、カラマツ漸伐試験地やスギの漸伐試験地を見せながら、植生復元試験について説明を行った他、林道脇に設置しているシカ捕獲用の箱罠についても、説明を行いました。また、小出俣では、大カツラの場所で毎年恒例の記念撮影を行いました。その後は、イヌワシの狩場創出試験地に移動し、伐採後の植生状況やイヌワシの繁殖状況について、説明を行いました。最後は一日を通しての質疑応答を行い、無事終了となりました。
     



    いきもの村にある、イヌワシ狩場創出試験地から搬出した材です。森林コースの学生だけあって、関心は高いようです。


    シカ捕獲用の囲い罠には、実際に中に入ってもらって、どんな感じか体験してもらいました。


    こちらは、箱罠です。罠の中にある多くの足跡から、実際にシカが中に入って塩を舐めていることが分かります。



    こちらは植生復元試験地です。スギの漸伐試験とカラマツの漸伐試験について現地説明を行いました。


    昨年までは、遠目から見学していたイヌワシの狩場創出試験地ですが、今年は現地まで行って直接見てもらいました。


    小出俣では、大カツラの前で、恒例の記念撮影を行いました。
    今年は、女子学生も3人いらっしゃいました。

     学生の皆さんは、囲い罠や箱罠などを写真等で見たことがあっても、実際に現物を見るのは初めてのようで、特に関心を向けているように感じました。今回受け入れた学生さんの多くが、卒業後は林業に関係する職に就くようです。シカの管理については、関わる事になる人も多いでしょうから、ここで学んだことを、少しでも役に立てて、林業に貢献してもらえたらと思います。また、いきもの村で製作中の炭焼き窯について、実際に作っている様子を見たいと言ってくれた学生がいました。是非とも赤谷サポーターになっていただいて、赤谷の日で一緒に活動してもらえるとうれし限りです。お待ちしています!

     
    報告者:いとうちゃん
       
    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

    2020年11月10日

    森林官養成科研修の受け入れを行いました。

    【森林官養成科研修とは?】
      関東森林管理局では、森林官の職務に必要な知識・技術を習得させ、併せて教養を高めることを目的として、採用後一定年数以上が経過し、基礎研修を受講済みの職員に対して、森林官養成科研修を行っています。
     令和2年度の研修は、前後期に分かれて行われ、後期5日間のうち、1日を赤谷センターが行っている取り組みについて、学ぶこととなっています。

    【研修生】13名 
    【局同行者】3名

    (概要)
      研修では、始めに所長から、パワーポイントを使った赤谷センターの概要や取り組みについて説明が行われました。そこでは、赤谷で撮られたイヌワシやツキノワグマ、ホンドテンの実際の映像も流され、普段なかなか見ることが出来ない貴重な映像が見られて良かったのではないかと思います。概要説明の後は、車でたくみの里まで移動し、地域協議会の本多さんが運営に関わっている「森のおもちゃの家」を見学しました。「森のおもちゃの家」では、地域の木材を加工した様々な製品を販売していますが、商品を気に入り、実際に購入してくれた研修生もいました。お昼は、たくみの里にある「山雨堂」でおそばと豚丼のセットを研修生、講師陣のみんなでいただきました。非常に美味しいので、たくみの里に行かれた際には、是非食べてみてください。昼食後は、車で小出俣林道まで移動し、スギの漸伐試験地とカラマツの漸伐試験地を案内しながら、植生復元試験についての説明を行いました。その後は、イヌワシの狩り場創出試験地も案内し、現在の試験地の植生状況や、繁殖の状況について説明を行いました。最後は、いきもの村に移動し、いきもの村の概要説明と質疑応答を行って終了となりました。質疑応答では、シカの捕獲について、他署が行っている取り組みについても話が聞けて、センターとしても勉強になりました。本来は、茂倉沢における渓流環境復元試験地の見学等を併せて実施したかったのですが、時間的に余裕がなかったのが残念でした。
     



    前半は、パワーポイントを使って、赤谷センターの概要について、所長が説明を行いました。前には透明な板を配置して、飛沫対策も万全です。


    「森のおもちゃの家」は、金土日以外は本来閉館日ですが、本多さんにお願いして特別に見学させていただきました。本多さん、ご協力ありがとうございました。


    森のおもちゃの家の商品は、どれも温かみがあって、魅力的な物ばかりです。たくみの里に行った際には、是非一度お立ち寄りください!



    カラマツ人工林の漸伐試験について、私から説明を行いました。内容がたくさんあり、理解しにくかったかもしれませんが、所々頷きながら皆さん真剣に説明を聞いていました。


    イヌワシの狩り場創出試験地の現地説明を行いました。赤谷センターの取り組みでは、イヌワシ関係が特に有名なだけあって、皆さん興味深そうに写真を撮られていました。


    小出俣では、大カツラの前で、恒例の記念撮影を行いました。

      研修生の皆さんにとっては、赤谷センターの生物多様性に根ざした取り組みということで、研修の中では少し特異な内容であったと思います。こういったことも行っているんだという1つの事例として、森林官になった際に少しでもお役に立っていただければと思います。また、今後、赤谷センターでの勤務も是非希望していただけたらと思います!

     
    報告者:いとうちゃん
       
    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

     

    2020年11月7日

    11月赤谷の日を開催しました。

     11月7日は赤谷の日です。
    天候:晴れのち曇り、参加者:9名、ホスト(赤谷の日運営担当):赤谷森林ふれあい推進センター

    【赤谷の日とは?】
      赤谷プロジェクトでは、毎月第1週目の週末を「赤谷の日」と名づけ、サポーターとプロジェクト関係者による協働作業日にしています。赤谷の日は、プロジェクトの拠点であるいきもの村の環境整備や、森のこと、生き物のこと、そして、赤谷の土地に育まれた伝統技術をみんなで学ぶ場であり、この活動に毎月赤谷センターも参加しています。
      

     
    (活動内容)
      11月に入り寒い日も多くなってきましたが、この日は暖かく、厚着をして動くと汗をかくような陽気となりました。朝晩の冷え込みが強くなったことで、平地でも紅葉が進み、いきもの村周辺も見事な紅葉に包まれました。朝のミーティングを行う「たくみ小屋」の周りには、ケヤキ、トチノキ、イタヤカエデなどの落ち葉が敷き詰められ、サポーターの皆さんは、歩いてその感触を味わいながら、周囲の紅葉を楽しんでいました。さて、今回はメンバーが9人と少なかったこともあり、活動は、南ヶ谷湿地の保全活動とシカ罠の見回りの2つを行いました。
     

    1 南ヶ谷湿地環境保全活動(センター:中園  サポーター:和田、前田、富岡)
      南ヶ谷湿地では、複数ある水位計測箇所で、水位の計測を行いました。その結果、以前は水が完全に干上がっていた箇所でも、土の中に多くの水が存在しており、全体的に湿地の水量がこれまでより多くなっていることが分かりました。これは、継続的に行っている堰の整備や、落ち葉や土砂の浚渫が効果を発揮しているものと思われます。また、サポーターの和田さんが、以前、南ヶ谷湿地を調査した際に、マツタケジャゴケという、松茸の香りがするコケを発見されており、この日も採集されていました。実際に香りを嗅がせてもらったところ、確かに、お吸い物のような強い独特の香りがしました。
      帰りには、バイカモ湖にも立ち寄り、ここでもコケの調査などを行いました。和田さんいわく、種類が特定できないコケが見つかり、今後、専門家に依頼して同定を行ってもらうようです。

    2 ニホンジカ誘引捕獲試験(センター:佐藤、伊藤  自然保護協会:萩原  サポーター:永田、富岡) 
      センターでは自然保護協会と連携して、10月14日から、くくり罠によるシカ誘引捕獲を実施しています。期間は11月13日までの約1ヶ月間で、5箇所の地点(南ヶ谷に3箇所、富士新田に1箇所、仏岩に1箇所)に、それぞれ罠を3基づつ計15基を設置しています。設置場所は、鉱塩(塩のかたまり)による誘引状況をモニタリングし、シカが多く確認された箇所を選定しています。また、各箇所には、データ転送が可能なセンサーカメラを設置し、シカが罠にかかった場合などは、写真が送られてきて、職員が現地に向かうようにしています。一方、罠にシカがかかった場合、直ぐに対応する必要があるため、センター職員が休みである土日は稼働しないように、前日に罠を施錠しています。7日(土曜日)は赤谷の日であったことから、金曜には施錠せず、この日に見回りを兼ねた罠の施錠を行いました。残念ながら、これまでシカは1頭も捕獲できていません。シカは、誘引されているものの、罠を踏まなかったり、罠が上手く作動しなかったりしたことが原因です。この日もシカは捕れませんでしたが、残るあと1週間に向けて、罠の上に被せている土の量を調整したりしました。
      また、センターでは、シカ罠を設置している箇所以外にも、動物のモニタリング調査として、複数地点にセンサーカメラを設置しています。毎月、データ回収を行っていて、11月は赤谷の日を利用して、南ヶ谷湿地や小出俣にあるセンサーカメラのデータ回収を行いました。みなかみ町では、9月9日に大雨が降り、各地で被害が出ましたが、小出俣林道もその時の雨の影響で、沢の中に土砂が堆積し、以前とは、景色がすっかり変わってしまっていました。

    3 ニホンジカライトセンサス(センター:佐藤、中園、伊藤)
     センターでは、ニホンジカの個体数調査として、毎年ライトセンサスを実施しています。ライトセンサスとは、夜間にライトを照射し、それにシカの目が反射して光ることを利用して、シカの数を計測する調査方法のことです。赤谷の日の活動後に、赤沢スキー場とうだっぱらにて実施しました。8月、10月と行っていますが、今年は0頭にとどまっています。


    いきもの村の紅葉は、ちょうど見頃を迎えていました。



    たくみ小屋近くのモミジです。赤と黄のグラデーションがとてもきれいでした。


    恒例の朝のミーティング。気温が高く、小屋内もあまり寒くありませんでした。


    南ヶ谷湿地の数位計測箇所です。管が設置してあり、そこに巻き尺を入れて、水位を計測します。


    湿地では、水位測定の他、堰の修繕や落ち葉の掻き出しも行いました。


    松茸の香りがするマツタケジャゴケ。群馬県では、ここ南ヶ谷湿地が初記録だそうです。


    バイカモ湖でも、和田さんが、珍しコケを採取していました。後日、専門家に同定してもらうようです。


    計5箇所に設置しているシカ誘引捕獲のくくり罠に、施錠を行いました。月曜には開錠して、再び稼働させます。


    南ヶ谷湿地の小川付近に設置しているセンサーカメラのデータ回収と電池交換を行っているところです。


    南ヶ谷湿地の小川は、近くに動物の「ぬた場」があり、サポーターの皆さんも興味深く観察していました。


    小出俣林道付近に設置していた、シカの植生への影響を調査するためのシカ柵も、9月の豪雨により支柱数本を残して流されました。


    日没後は、センター職員のみでシカのライトセンサスも実施しましたが、シカは確認されませんでした。

      今回、久々に参加された富岡さんからは、シカ捕獲試験の他、南ヶ谷湿地や小出俣なども見ることができ、満足していただいたようで良かったです。今年はシカがまだ捕れていないのが気がかりですが、残り5日間万全の体制で臨みたいと思います。

     
    報告者:いとうちゃん
       
    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより



       
       
       
       
       
       
       
       

    お問合せ先

    赤谷森林ふれあい推進センター

    ダイヤルイン:0278-60-1272