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関東森林管理局

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    赤い谷のブログ2021年7月


      

       

    2021年

    赤谷の森自然散策(夏)
    31日

    第1回環境教育WG
    26日


    新治小学校6年生

    森林環境学習
    16日

    地域づくりWG
    12日


    第1回猛禽類
    モニタリングWG
    8・9日


    赤谷の日

    3日

    シカ捕獲試験の報告
    1日

    職員紹介 



    所長
    佐藤健司
    (さとちゃん)



    自然再生指導官
    玉井宏
    (たまちゃん)



    自然再生指導官
    中園昭博
    (ぞの)


    主事
    伊藤彰伸
    (いとうちゃん)

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     リンク情報

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    赤谷の森語ログ

     

     

    赤谷を含む群馬県北部の国有林を管理する利根沼田森林官署のブログも山の魅力満載!↓

    スケッチ11月表紙

    利根沼田森林のスケッチブック

     

    2021年7月31日

    赤谷の森自然散策(夏)を開催しました。 

      春はコロナの影響で中止だった自然散策会ですが、今回は、群馬県の警戒度が2ということで、なんとか開催にこぎつけました。7月1日に募集を開始したこのイベントですが、待ち望まれていた方が非常に多く、9時の受付開始からものの10分ほどで定員に達しました。たくさんのお申し込みありがとうございました。
      さて、当日は、みなかみ町役場で受け付けを行い、そこから散策場所となるムタコ沢沿いの林道入り口に向かい、そこで開会式を行いました。出発後は、途中の二又に分かれている道の合流地点までの約1kmを片道1時間半ほどかけて往復しました。散策は2班に分かれ、それぞれに赤谷プロジェクト地域協議会の長浜さんと石飛さんがガイドとしてつき、草木や花、昆虫、動物の痕跡などを実際に見ながら赤谷の森と生物の多様性について解説していただいた他、この後に行く、染の家の山崎さんからは、草木染めに関係する植物について説明していただきました。今回のコースは舗装されている林道のため、普段登山等になじみのない方や子供でも歩きやすいという利点があります。小さいお子さんも多くいましたが、疲れた様子はなく、みんな昆虫やカエルなどに興味津々といった様子で散策を楽しんでくれていました。また、前日まで午後から雨予報でしたが、散策中は雨に降られず、日向で活動している多くの昆虫等を観察することができました。
      午後は、ムタコ沢からたくみの里にある「草木屋 染の家」に移動し、店主の山崎さんにご協力をいただき、クリの染料を使った手ぬぐいの草木染めを体験しました。染め方は、”絞り染め”と”雪花絞り”の2種類からどちらかを選んで、各々が染色液と媒染液を何度も往復させながら根気強く行っていました。同じ手法でも人によって違った味わいがあり、どの作品もとても素敵に仕上がっていました!ちなみに、染料のクリは、「せっかくなら赤谷の森の材料がいい」ということで、いきもの村から調達した木を、私と玉井さんが鉈で薄く削ったものを使っていただきました。山崎さんからは、とても良い染料だったとの言葉をいただきました。



    今回のチラシです。新型コロナウィルス対策として参加者は群馬県内在住の方限定、参加人数を20名としました。


    開会式後の準備体操の様子です。天気に恵まれ、昆虫などを観察するには最適の日となりました。


    ガイドの長浜さんが差し出した指に止まったアキアカネ。アキアカネは高地で体を真っ赤に染めて秋に平地に下りてきます。


    この日は本当にたくさんのトンボが飛んでいて、オニヤンマもそのひとつ。大きなトンボに、子供達も大喜びでした。


    周囲の自然林や天然林の状況にも着目し、赤谷プロジェクトの自然林復元の取り組みについても学びました。


    とても小さなセミの抜け殻を見つけました。種の特定は難しいですが、チッチゼミのものかもしれません。


    "染の家"の山崎さんからも、染め物に関係した植物について教えてもらいました。こちらは、クリの木について説明を受けています。


    オオオバボタルを見つけました。ゲンジボタルに似ていますが、こちらは森林性のホタルで、成熟した成虫は光ることはありません。


    傘を逆さに向けていますが、これはビーティングという、枝葉をたたいて、落ちてくる昆虫を捕まえる方法です。


    ムタコ沢の林道でお昼をご飯を食べた後に、みんなで記念撮影を行いました。写真は後日、参加者の皆様にお届けしています。


    午後は草木染めの体験です。染め方が2種類用意されている中、男の子はビー玉と輪ゴムを使った絞り染めに挑戦しました。


    女の子は雪花絞りに挑戦しました。規則的に手ぬぐいを折っていくのですが、これがなかなか難しくて性格が出る作業でした。


    手ぬぐいを、染色液→水(洗う)→媒染液と順番に漬けていきます。1工程6分ほどの作業を5回繰り返します。


    雪花絞りは、液に浸している間、折った手ぬぐいをずっと押さえていなければならず、子供達にはちょっと大変だったみたいです。


    同じ手法でも、出来上がりは人によって違いがあり、どれも味わいのある素敵な作品に仕上がっていました。

      冒頭でも書きましたが、今回はたくさんのお申し込みをいただきました。募集制限の関係等でご参加いただけなかった皆様にはお詫び申し上げます。次は、10月に三国街道の散策を予定しています。紅葉狩りと猿ヶ京の民話と紙芝居を堪能できますので、こちらも是非ご参加お待ちしております。

    報告者:いとうちゃん
       
    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

    2021年7月26日

       第1回環境教育WGを開催しました。

    7月26日(月曜日)、みなかみ町観光センター2F会議室で、令和3年度第1回環境教育WGを開催しました。

    【出席者】※はオンライン参加
    【地域協議会】林泉、※長浜陽介、吉野雅代、※長壁総一郎、石坂克之、
    関東森林管理局
    計画課:本田誠(企画官(自然再生))
    技術普及課:森川真妃(課長補佐)
    日本自然保護協会】 出島誠一、武田裕希子
    赤谷森林ふれあい推進センター】佐藤健司(所長)、中園昭博(自然再生指導官)、伊藤彰伸(主事)
    【オブザーバー】
    [新治小学校]加藤正一(校長)
    [みなかみ町総合戦略課]※小野宏和
    [京都教育大学]※山下宏文

    【議題】
    1. これまでの環境教育WGの議論についてこれまでの環境教育WGの議論について
    2. 新治小学校での体験活動や学校運営協議会に関する状況報告
    3. 新治小学校と赤谷プロジェクトとの連携を実現するために必要なこと
    4. 6つの既存学習プログラムの目標等整理
    5. 赤谷プロジェクトらしい環境教育について
    6. 次回会議に向けて、その他
                   




    会議の様子
     

    新治小学校加藤校長先生にも出席頂きました。


    今回の環境教WGでは、新治小学校の校長先生にも出席頂き、「新治小学校地域とともにある学校構想」を中心に話をして頂きました。その後、議題について各出席者からの意見を出してもらい、これから地域と赤谷プロジェクトが連携した環境教育を実施していくための方法を引き続き検討していくことになりました。その第一歩として、毎年行っている新治小学校5年生の森林環境学習をモデルケースとして、現在の教育指針と照らし合わせて案を作成し、9月の開催に向けて取り組んでいくことにしております。

    報告者:さとちゃん



            








    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
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    2021年7月16日

    新治小学校6年生の森林環境学習を行いました。 

      新治小学校の6年生は、毎年総合的な学習の時間を利用して、赤谷の森の旧三国街道で自然体験活動を行っています。この活動の目的は、児童たちに、郷土の自然である赤谷の森の実態や旧三国街道の歴史、人と森の関わりについて知ってもらうことです。赤谷プロジェクトメンバーからは、赤谷センターの4人に加え、ガイドとして、地域協議会の長浜さんと石飛さん、旧三国街道の歴史解説役として地域協議会会長の林さんにご協力をいただきました。新治小学校では5年生の時にも小出俣林道を活用した自然体験活動を行っていますが、6年時には街道の歴史について学ぶことにも重点を置いています。
      前日までは梅雨ということもあり雨の日が多く、天候が心配されていたところですが、ちょうどこの日に関東が梅雨明けをし、無事に決行することができました。当日は、群馬県側の三坂線駐車場に集合。開会式と準備体操をした後に、児童約30人が3つの班に分かれて、それぞれ三坂線入口をスタートしました。ガイドの説明を聞きながら、ゆっくりと約70分かけて東屋まで登り、そこから少し先にある田村家の墓付近で事後学習用のセンサーカメラを設置しました。その後は東屋に戻り、お昼休憩。休憩後は、新潟県側に進んで、長岡藩士の墓と三国権現(御坂三社神社)の見学と説明を受け、新潟県側登山口へ下りてきました。
      前日まで雨が続き道がジメジメしていたことで、ヤマビルが多かったことがは災難で、対策はしていたものの何人かは吸われてしまっていました。また、今回歩いたコースは、昨年の小出俣林道の平坦な道と比べて傾斜がキツいため、本来の目安の倍の時間をかけて登っても、児童達にはかなり大変だったようです。中には足をくじいてしまった子もいましたが、大きな怪我等することなく、下山することができたので良かったです。


    案内するガイドさんの紹介と、所長から赤谷センターについて簡単な説明を受けた後、準備体操をしてスタートです!


    1班のガイドは、赤谷の森を知り尽くす地域協議会の長浜さんが担当してくれました。


    2班のガイドは地域協議会の石飛さんが担当してくれました。3班のガイドは、私(伊藤)が担当しました。


    所々で見られるネズミが掘った穴やシカが歩いてできた道など、動物の痕跡を観察しました。


    サルスベリのような樹皮が特徴的なナツツバキ。実際に触ってつるつるした樹皮の質感を感じてもらいました。


    動物がよく通りそうな場所を探しながら、児童達で相談して決めた地点に、センサーカメラを設置しました。


    三国権現にて街道の歴史について地域協議会の林さんからお話を聞きました。児童達には少し難しかったかな。


    三国権現では全員で記念写真を撮りました。天気がもってくれて本当に良かったです。


    新潟県側に下るルートでは、昨年の秋にできたクマ棚も見ることができました。


    最後は終わりの会を行って終了しました。足場が悪い所も多々あって大変だったと思います。皆さん本当にお疲れ様でした。

      今回、設置したセンサーカメラのデータですが、その後予定している事後学習に使用します。さて、どんな動物が写るのでしょうか?結果を楽しみに当日を待ちたいと思います。

    報告者:いとうちゃん
       
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    2021年7月12日

       地域づくりWGを開催しました。

    7月12日(月曜日)、みなかみ町藤原地域ロッヂ樹林令和3年度地域づくりWGを開催しました。

    【出席者】※は午後の会議のみ参加
    【委員】土屋俊幸(東京農工大学名誉教授)、茅野恒秀(信州大学准教授)
    【地域協議会】林泉(座長)、松井睦子、本多結、根津安臣、※山口長士郎、長壁総一郎、米田玲子

    関東森林管理局】本田誠(企画官(自然再生))
    赤谷森林ふれあい推進センター佐藤健司(所長)、玉井宏・中園昭博(自然再生指導官)、伊藤彰伸(主事)
    日本自然保護協会】 出島誠一、※朱宮丈晴、※萩原正朗、武田裕希子
    【オブザーバー】
    [奥利根水源地域ネットワーク] 北山郁人、井上昌樹、伊良皆高史、柳沼翔子、(午前のみ)椿原
    [みなかみ町 総合戦略課] 大川志向、櫻井藍
    [みなかみ町 農林課] ※原澤真治郎、吉田裕哉


    【視察】AM:藤原地域の取り組み
    上ノ原、でこでこでん森のようちえん、サンバード(自然林・二次林・人工林)を視察


    【議題】
    PM会議
    1. 地域づくりWGにかかわる赤谷プロジェクトの状況報告(森のおもちゃの家、桐植栽、イヌワシ木材、イヌワシ産業連関表)
    2. 藤原地域と赤谷プロジェクトの連携(シカ対策、自伐型林業、桐植栽の可能性)

    3. 赤谷プロジェクトエリア内の木材流通(人工林・広葉樹)
    4. みなかみ町の取り組みと将来構想(自伐型林業・木材ステーション等)
    5. みなかみユネスコエコパークとの協力・連携
    6. その他


                     




    現地視察の様子


    会議の様子


    会議の様子


    今回の地域づくりWGは、午前中は藤原地域の取組の現場を視察しました。残念ながらセンターは午前中参加出来ませんでしたが、参加者からは大変参考になったとのことでした。
    午後の会議では、新たな参加者も加わり、各関係機関の取組状況を報告いただきました。その中で、赤谷の森の木材を地元で購入・活用するにはどのようにすればよいかとの話になりました。センターからは、入札等への参加資格について、局からシステム販売について話をしましたが、今後予定されているイヌワシの狩場試験地の伐採に伴う木材の販売方法については、引き続き検討していくことになると思います。みなかみ町からは、自伐林業の協議会設置、生産拠点(木材ステーション)計画などの話があり、また、遊休耕作地に桐の植栽を開始するとの話もありました。赤谷プロジェクトとして更に関係を深め協力していくことが大切と考えました。



    報告者:さとちゃん



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    2021年7月8、9日

       第1回猛禽類モニタリングWGを開催しました。

    7月8,9日(木・金曜日)みなかみ町観光センター2F会議室で、令和3年度第1回猛禽類モニタリングWGを開催しました。

    【出席者】
     【植生管理WG委員】酒井武(座長:森林研究・開発機構)、田中浩(国際緑化推進センター 技術顧問)、亀山章(日本自然保護協会)
    【猛禽類モニタリングWG委員】山崎亨(座長:アジア猛禽類ネットワーク会長)、横山隆一(日本自然保護協会参事)
    【地域協議会】松井睦子
    日本自然保護協会】 出島誠一、朱宮丈晴、武田裕希子、上田大志
    関東森林管理局
    計画課:金子直樹(計画課長)、本田誠(企画官(自然再生))、中村潤(森林施業調査官)
    森林整備課:倉重敏行(課長補佐)
    【利根沼田森林管理署】 中村昌有吉(署長)、須藤洋一(森林技術指導官)、長谷部和重(総括森林整備官)
    赤谷森林ふれあい推進センター】佐藤健司(所長)、玉井宏(自然再生指導官)、中園昭博(自然再生指導官)、伊藤彰伸(主事)

    【議題】
    8日

    1. 次期イヌワシ試験地として「240 の1~4」の取り扱い方法の検討
    2. 「クマタカを指標とした生物多様性保全に資する森林管理」を踏まえた茂倉林道施業予定地の伐採方法の検討

    9日
    1. 「イヌワシ試験地基本計画2021-25」
    2. 「(仮称)クマタカを指標とした生物多様性の保全に資する森林管理2021-25」
    3. イヌワシ/クマタカのモニタリング実施状況






    第1次狩場試験地現地視察の様子


    イヌワシモニタリング定点の視察の様子


    会議の様子



    今回の猛禽類モニタリングWGは、2日間行いました。1日目は、植生管理WGとの合同で、来年度伐採予定箇所を視察しました。それぞれの箇所での目指すべき方向性を確認し、具体的な伐採方法について議論しました。今後はどの事業で取り組むか検討して進めて行くことになります。2日目は、猛禽類モニタリングWGのみでイヌワシの新たなモニタリング定点について現地を確認しました。その後、これからのモニタリングを続けていくための基本計画等について協議し、11月に向けて整理していくこととなりました。イヌワシ・クマタカのモニタリング調査は今後も継続していくことから重要なものとなります。最後にイヌワシ・クマタカのモニタリング状況について報告していただき、クマタカの茂倉ペアーで1羽幼鳥が育っているとの報告がありました。このまま無事に巣立って欲しいと願っております。


    報告者:さとちゃん



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    2021年7月3日

    7月赤谷の日を開催しました。

     7月3日は赤谷の日です。
    天候:晴れ、参加者:14名、ホスト(赤谷の日運営担当):赤谷センター

    【赤谷の日とは?】
      赤谷プロジェクトでは、毎月第1週目の週末を「赤谷の日」と名づけ、サポーターとプロジェクト関係者による協働作業日にしています。赤谷の日は、プロジェクトの拠点であるいきもの村の環境整備や、森のこと、生き物のこと、そして、赤谷の土地に育まれた伝統技術をみんなで学ぶ場であり、この活動に毎月赤谷センターも参加しています。
      

     
    (活動内容)
      6月の赤谷の日ですが、群馬県がまん延防止等重点措置の対象地域となったことを受けて中止としました。その後、措置は13日で解除され、県の警戒レベルも21日から3に下がったことから、対象者を首都圏等のまん延防止等重点措置の対象地域以外の方に限定し、7月の赤谷の日を開催することとなりました。7月は梅雨のまっただ中のため天気が心配されましたが、この日は運良く晴れてくれました。赤谷の日は雨だったことがほとんど無く、これも職員の日頃の行いが良いからかもしれません。
      活動は、南ヶ谷湿地の調査と環境保全活動、いきもの村の環境整備、焼き物作りの3つをメインに行いました。

     

    1 南ヶ谷湿地の調査と保全活動(センター:佐藤、伊藤  自然保護協会:武田  サポーター:前田、和田、飯島夫妻、松坂、水野)
      南ヶ谷湿ではこの時期恒例となっているモリアオガエルの卵塊調査を実施しました。南ヶ谷周辺では6月頃から樹上に産み付けられたモリアオガエルの卵を見ることがきでます。参加していただいたサポーターの中には、この光景を一目見たくて来られた方もいらっしゃいます。湿地での個数は50個ほどで昨年の72個と比べるとやや少な目といった感じで、直前に降った雨の影響で、池に落ちてしまっているものも多数見受けられました。途中の大峰林道脇の湿地でも調査したところ、こちらも十数個の卵塊が確認できました。
      また、水位の低下が懸念される湿地の保全活動として、近年侵入が顕著な葦の刈り払いと、湿地に水を供給している水路とその搬入口の整備を行いました。昨年は2人で大鎌を使って行った葦刈りですが、今年は電動刈り払い機を導入したことで、より大面積を作業することができました。

    2 いきもの村の環境整備(センター:中園  地域協議会:長浜  サポーター:小林、石坂) 
      夏のこの時期は草がどんどん伸びてきます。この日は、県道上の歩道と環境教育で使用する広場、ドングリの苗畑の刈り払いを行いました。5月、6月とセンター職員で何度か草刈りを実施していたのですが、ちょっと放っておくと直ぐに元に戻ってしまうので大変です。ドングリの苗畑は、人工林の自然林への復元を目指す赤谷プロジェクトの取り組みの一環として、数年前に地元の新治小学校の児童がドングリから育てたコナラの実生を植えた場所です。今回サポーターとして参加していただいた石坂さんは、元新治小学校の先生で、当時の様子を熱心に話してくださいました。個体差はありますが、実生も十分な大きさに生長したので、今年はこの苗を赤谷の森に移植することになりそうです。

    3 焼き物作り(センター:玉井)
      改修作業が終わった炭焼き窯ですが、本来の目的である炭焼き体験以外に、焼き物作りも行おうかと考えています。この日は、材料となる粘土を赤谷の森から採取してきて、手びねりで小さい器を作りました。乾燥させた後、8月の赤谷の日に、実際に窯で焼く予定です。また、粘土が採れる場所は複数あり、それぞれの土の質に違いがあるため、今回とは別の場所で採ってきた粘土で作った器も一緒に焼いて、どの場所の土が最も焼き物に適しているのかを検証したいと思っています。
     


    南ヶ谷湿地では、初参加のサポーターのために、和田さんと前田さんが、色々と説明をしてくださいました。


    モリアオガエルの卵塊調査の様子です。南ヶ谷湿地では50個ほど、大峰林道途中では十数個が確認できました。


    モリアオガエルの卵塊です。前日までの降雨のせいで形が崩れているものが多く、写真のようなきれいな球状のもは少数でした。


    南ヶ谷は近年葦の侵入が著しく、湿地の大部分が埋め尽くされている状況です。


    葦の中には、貴重な植物が点在している箇所もあるため、その部分は手鎌を使って慎重に刈り取りました。


    南ヶ谷湿地では、葦に紛れながらもミズチドリを多く見ることができました。


    南ヶ谷湿地では、数は少なかったですがノハナショウブも見ることができました。


    林道から南ヶ谷湿地に向かう道も草がだいぶ伸びていたので、所長が刈り払いを行ってくれました。


    大峰林道途中にある通称バイカモ湖です。年々バイカモが減っています。今年はかろうじてつぼみが見られました。


    ドングリの苗畑周辺は、石坂さんが大鎌を使ってきれいに刈り払ってくださいました。


    ドングリの苗畑です。個体差はあるものの、大きく生長したので、これから赤谷の森に移植することになります。


    南ヶ谷から採取した粘土で玉井さんが作成した器です。次回の赤谷の日で焼く予定です。

      新型コロナの影響でなかなか活動に参加できないサポーターもいらっしゃいます。規制が解かれて、早く多くの皆さんと活動できることを願っています。

    報告者:いとうちゃん
       
    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

     

    2021年7月1日

    シカ捕獲試験の結果をご報告します。

      赤谷プロジェクトでは今年度「ニホンジカの低密度下における捕獲試験」を6月1日から6月30日の間で実施しました。試験内容の詳細については5月10日の記事をご覧ください(こちら)。
      5月10日に罠を仮設置させた直後は、特に南ヶ谷と富士新田で頻繁に誘引をされていたシカですが、罠を本稼働させた6月1日以降、パタリと来なくなってしまいました
    。稼働したことを動物的な勘で察知したのかもしれません。これは少し冗談ですが、シカの行動にもある程度のサイクルがあるようなので、たまたま6月近くになって、主な行動圏が別の場所に移動してしまったことが原因のひとつとして考えられます。6月の後半に入り、ようやく南ヶ谷と富士新田にシカがちらほらと来るようになりましたが、休止日だったことや罠のから弾きが原因で、結局、括り罠を仕掛けた計5箇所については、残念ながらシカを捕獲することはできませんでした。括り罠の設置については、いくつかある注意点を入念に確認しながら行ったつもりでしたが、梅雨のこの時期に長期間罠を埋め込んでいたことで、周囲の土が締め固められ、バネやワイヤーの動きが鈍ってしまった可能性があります。
      箱罠については、本稼働後もシカが継続的に誘引されました。稼働前もあまり警戒することなく何度も箱罠の中に入っていたので、これは直ぐに捕獲できるだろうと思っていたのですが、こちらも上手いこといきませんでした。箱の中を通している仕掛け用の糸を警戒して引き返すものもいれば、脚と首を器用に動かして糸と糸の間から塩を舐めていることもありました。簡単に糸を動かしてくれると思っていただけに、これには関係者も驚かされました。現在は糸を使うような方法以外に、自動的に動物を感知して仕掛けを作動させる装置も販売されているので、そちらの方法に切り替える必要性もありそうです。しかし、捕獲期間が終盤に差し掛かった25日に、成獣の雌ジカを箱罠で捕獲することに成功しました。今年度は、赤谷の森のニホンジカの行動圏を把握することを目的として、GPS発信器を使用した行動把握調査も予定しています。そのためには雌ジカの確保が最優先課題だっただけに、本当に胸をなで下ろしました。捕獲したシカは、いったん麻酔薬で眠らせ、首輪型GPS発信器を装着後、覚醒薬を投入してその場で放獣しました。行動把握調査としては、ひとまず第一段階クリアといったところでしょうか。今後は第二段階として、シカに装着した首輪に蓄積されたデータを取得する必要があります。首輪のデータは、専用の受信機とスマートフォンを使用すれば、再度シカを捕獲せずとも取得が可能ですが、そのためには、シカに最低でも2km近づく必要があります。首輪から発信されるビーコンをたよりに、専用のアンテナを持ってシカを探すのですが、始めの段階は、そのシカがどこにいるのか全く分かりません。今後は頻繁に現地に行って、シカを探し回ることになりそうです。一度場所を突き止めることができれば、夏季はその範囲から大きく動くことはないようなので、始めのうちが勝負となります。

         
    南ヶ谷に誘引されたシカです。罠は作動しましたが、から弾きとなり捕獲には至りませんでした。21日22時半頃です。

         
    仏岩では運悪く括り罠にカモシカが捕獲されてしまいました。罠を外してその場で放獣しました。
        
    1頭ですが、なんとか箱罠で捕獲できました。追跡調査するのに適した4,5才の雌でした。

         
    捕獲した個体を眠らせGPS首輪型発信器を装着している様子です。その後、覚醒薬を投与し放獣しました。

     
      今後も引き続き追跡調査の動向をブログ等で随時発信していきます。

    報告者:いとうちゃん


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