(活動内容) 6月の赤谷の日ですが、群馬県がまん延防止等重点措置の対象地域となったことを受けて中止としました。その後、措置は13日で解除され、県の警戒レベルも21日から3に下がったことから、対象者を首都圏等のまん延防止等重点措置の対象地域以外の方に限定し、7月の赤谷の日を開催することとなりました。7月は梅雨のまっただ中のため天気が心配されましたが、この日は運良く晴れてくれました。赤谷の日は雨だったことがほとんど無く、これも職員の日頃の行いが良いからかもしれません。
活動は、南ヶ谷湿地の調査と環境保全活動、いきもの村の環境整備、焼き物作りの3つをメインに行いました。
1 南ヶ谷湿地の調査と保全活動(センター:佐藤、伊藤 自然保護協会:武田 サポーター:前田、和田、飯島夫妻、松坂、水野)
南ヶ谷湿ではこの時期恒例となっているモリアオガエルの卵塊調査を実施しました。南ヶ谷周辺では6月頃から樹上に産み付けられたモリアオガエルの卵を見ることがきでます。参加していただいたサポーターの中には、この光景を一目見たくて来られた方もいらっしゃいます。湿地での個数は50個ほどで昨年の72個と比べるとやや少な目といった感じで、直前に降った雨の影響で、池に落ちてしまっているものも多数見受けられました。途中の大峰林道脇の湿地でも調査したところ、こちらも十数個の卵塊が確認できました。
また、水位の低下が懸念される湿地の保全活動として、近年侵入が顕著な葦の刈り払いと、湿地に水を供給している水路とその搬入口の整備を行いました。昨年は2人で大鎌を使って行った葦刈りですが、今年は電動刈り払い機を導入したことで、より大面積を作業することができました。
2 いきもの村の環境整備(センター:中園 地域協議会:長浜 サポーター:小林、石坂)
夏のこの時期は草がどんどん伸びてきます。この日は、県道上の歩道と環境教育で使用する広場、ドングリの苗畑の刈り払いを行いました。5月、6月とセンター職員で何度か草刈りを実施していたのですが、ちょっと放っておくと直ぐに元に戻ってしまうので大変です。ドングリの苗畑は、人工林の自然林への復元を目指す赤谷プロジェクトの取り組みの一環として、数年前に地元の新治小学校の児童がドングリから育てたコナラの実生を植えた場所です。今回サポーターとして参加していただいた石坂さんは、元新治小学校の先生で、当時の様子を熱心に話してくださいました。個体差はありますが、実生も十分な大きさに生長したので、今年はこの苗を赤谷の森に移植することになりそうです。
3 焼き物作り(センター:玉井)
改修作業が終わった炭焼き窯ですが、本来の目的である炭焼き体験以外に、焼き物作りも行おうかと考えています。この日は、材料となる粘土を赤谷の森から採取してきて、手びねりで小さい器を作りました。乾燥させた後、8月の赤谷の日に、実際に窯で焼く予定です。また、粘土が採れる場所は複数あり、それぞれの土の質に違いがあるため、今回とは別の場所で採ってきた粘土で作った器も一緒に焼いて、どの場所の土が最も焼き物に適しているのかを検証したいと思っています。
新型コロナの影響でなかなか活動に参加できないサポーターもいらっしゃいます。規制が解かれて、早く多くの皆さんと活動できることを願っています。
報告者:いとうちゃん
これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html
AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより