2021年11月2日
赤谷の森で森林環境教育を行いました。今回の対象は、新治小学校5年生28人の児童たちです。3班に分かれて川古温泉手前の小出俣林道を片道3km往復します。
まず初めにウエルカムゲートの蜂の巣岩。戦時中に爆薬の原料である酢酸(木酢液)を得るため林道開設を行いましたが、その際に支障となった大きな岩を粉砕してこの形になりました。オーバーハングした高い岩肌には時として大きな蜂の巣が出来るそうです。
その後、湧水地で水の循環についての説明や、自然林復元試験地で伐採後15年の潜在植生に戻る課程の林を見学したり、炭窯跡で昔の人の暮らしぶりの説明を聞いたりして、児童たちは人と自然との繋がりに感心しきりの様子でした。
折り返しの千曲平(せんげんだいら)では、大きなカツラの木の下で昼食となり、渓谷のせせらぎの音と色付いた紅葉を満喫しながらお弁当を食べました。黄色いカツラの葉がひらひらと舞い落ちて、その甘い香りのようにやさしい時間が流れていました。
普段と違う環境で児童たちは、ガイドの話を熱心に聞き入っていました。教室に戻ったらそれぞれのテーマを決めて掘り下げて、事後学習として一人一人が発表するとのことです。これからも赤谷の森の環境教育が、児童たちの知識と個性を伸ばす一助になればいいなと思っています。
赤谷の森には豊富な自然がありました。この川の上流には200mのナメ滝もあります。岩場があってそれなりの装備が必要なので、もう少し大きくなって興味があったら挑戦してもいいかもね。
報告者:たまちゃん これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。 また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより
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