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関東森林管理局

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    赤い谷のブログ2021年11月


      

       

    2021年

    群馬県立農林大学校
    校外学習
    19日

    第2回環境教育WG
    17日

    第2回猛禽類モニタリングWG
    16日

    三国山のシカ柵下ろし
    11日

    筑波・山梨・信州・静岡大学山岳科学研修
    8日

    赤谷の日
    6日

    新治小5年森林環境学習
    2日

    シカ捕獲試験の終了

    1日

    職員紹介 



    所長
    佐藤健司
    (さとちゃん)



    自然再生指導官
    玉井宏
    (たまちゃん)



    自然再生指導官
    中園昭博
    (ぞの)


    主事
    伊藤彰伸
    (いとうちゃん)

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    赤谷を含む群馬県北部の国有林を管理する利根沼田森林官署のブログも山の魅力満載!↓

    スケッチ11月表紙

    利根沼田森林のスケッチブック

     

    2021年11月19日

    群馬県立農林大学校 校外学習の受け入れを行いました。

    【学生】16名 (1名欠席)
    【引率】2名

    (概要)
      赤谷センターでは、毎年、群馬県立農林大学校の森林コース2年生を対象に、校外学習の受け入れを行っています。学習では、赤谷プロジェクトの目的である「生物多様性の復元」と「持続可能な地域づくり」を推進する取り組みについて学ぶこととしています。
      当日は、始めに所長から赤谷センターの概要と取り組みについて、40分程度の講義を行いましたが、皆さん真剣に説明を聞かれていました。座学の後は、いきもの村へ移動し、施設の概要とそこで行っている桐の植栽試験やシカの低密度管理について、実際に試験地や箱罠を見せながら説明を行いました。いきもの村では、この他に炭焼窯を見学してもらったり、近くの小川で実際にナミウズムシ(プラナリアの仲間)などの生き物を観察してもらったりもしました。午前中の講義は、ここで終了し、いきもの村でお昼休憩をとりました。11月なので朝晩は冷え込みますが、日中は十分に暖かく、屋外でも気持ちよく食べることが出来ました。午後は、小出俣林道へ移動したのですが、その際、農林大の車が道にはまってしまうトラブルがありました。当初は難航するかと思われましたが、所長と玉井さんの機転と学生さん達の協力により脱出に成功し、カラマツ漸伐試験地の見学や、小出俣のシンボルである大カツラでの記念撮影を無事に行えたのでほっとしました。一方、時間の都合で、スギの漸伐試験地を見学できなかったのは少し残念でした。その後は、イヌワシの狩場創出試験地に移動し、伐採後の植生状況やイヌワシの繁殖状況について説明を行い終了となりました。
     



    午前中は所長によるスライドを使った講義を行い、イヌワシやクマタカの貴重な映像も見てもらいました。


    シカ捕獲用の箱罠は実際にセンサーを作動させて、実演を行いました。


    いきもの村では、小川の石を拾って、その裏についているナミウズムシや水生昆虫を観察しました。



    植生復元試験の取り組みについて、カラマツの漸伐試験地を見せながら説明しました。


    イヌワシの狩場創出試験についても、実際に現地を見てもらいながら説明を行いました。


    小出俣では、大カツラの前で、恒例の記念撮影を行いました。赤谷プロジェクトの垂れ幕を忘れてしまいましたが、そこはご勘弁を。

      今回は思いがけないアクシデントがありましたが、なんとか無事に終えることができて本当に良かったです。また、植復元生試験やイヌワシについて熱心に質問されており、説明するこちらとしては、とても嬉しく思いました。今回受け入れた学生さんの多くが、卒業後は林業に関係する職に就くようです。シカの管理については、関わる事になる人も多いでしょうから、ここで学んだことを、少しでも役に立てて、林業に貢献してもらえたらと思います。

     
    報告者:いとうちゃん
       
    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより


    2021年11月17日

       第2回環境教育WGを開催しました。

    11月17日(月曜日)、みなかみ町観光センター2F会議室で、令和3年度第2回環境教育WGを開催しました。

    【出席者】※はオンライン参加
    【地域協議会】松井睦子、長浜陽介、鈴木美香、石坂克之
    関東森林管理局
    計画課:本田誠(企画官(自然再生))
    技術普及課:森川真妃(課長補佐)、藤澤将志(企画官(技術開発担当))、小松玄季(地域技術館(技術開発担当))
    日本自然保護協会】 出島誠一、武田裕希子、片野直子(議事録)
    赤谷森林ふれあい推進センター】佐藤健司(所長)、玉井宏、中園昭博(自然再生指導官)、伊藤彰伸(主事)
    【ゲスト】木俣知大(上田女子短期大学、東京学芸大Explayground推進機構(元国土緑化推進機構))
    【オブザーバー】
    [みなかみ町総合戦略課]※小野宏和、小林青葉、櫻井藍
    [ネイチャーナビゲーター]森本英明
    [コトハバ]岩田龍明
    [でこでこでん]石垣将太郎

    【議題】
    ゲスト講演「(仮題)森林環境教育のこれまでとこれから」
    1. 2021年度環境教育活動の整理と情報共有

    2. 新治小学校との森林環境教育の体系化
    3. 新治小学校から提起された赤谷の森再生事業について
    4. 用品購入について
    5. その他
                   




    講演をしてくださった木俣知大さんです。

     
    講演会の様子です。


    地域協議会石坂さんです。
    どんぐりの取組などについて話して頂きました。


    今回の環境教WGでは、ゲストに木俣さんにも出席頂き、「森林環境教育のこれまでとこれから」について講演をして貰いました。木俣さんは、国土緑化推進機構にも努めていた経験があり、自らの経験と各種資料に基づきわかりやすく話してくださいました。機会があれば、多くの人に聞いて頂きたい内容でした。その後、議題について各出席者からの意見を出してもらい、特にモデルケースとして行われた新治小学校5年生の森林環境学習(小出俣での森林教室)については、当日の内容は変わらないものの、事前学習を取り入れたことで児童からの質問が多かったなど、一定の成果はあったと見ています。また、協議会の石坂さんからも、長年にわたるどんぐりの取組やその他についても熱く話して頂きました。今回のWGを通じて、出席者一同、地域に根ざし、よりよいものにしていくために様々な取組に協力、チャレンジすることにして、今回は終了となりました。

    報告者:さとちゃん



            








    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより



    2021年11月16日

       第2回猛禽類モニタリングWGを開催しました。

    11月16日(火曜日)みなかみ町観光センター2F会議室で、令和3年度第2回猛禽類モニタリングWGを開催しました。

    【出席者】
     
    【猛禽類モニタリングWG委員】山崎亨(座長:アジア猛禽類ネットワーク会長)、横山隆一(日本自然保護協会参事)
    【地域協議会】松井睦子
    日本自然保護協会】 出島誠一、武田裕希子、上田大志、河合健
    関東森林管理局
    計画課:杉崎浩史(計画課長)、本田誠(企画官(自然再生))、中村潤(森林施業調査官)、嶋崎雄介(生態系保全係)
    【利根沼田森林管理署】長谷部和重(総括森林整備官)
    赤谷森林ふれあい推進センター】佐藤健司(所長)、玉井宏(自然再生指導官)、中園昭博(自然再生指導官)、伊藤彰伸(主事)

    【議題】
    1. 「イヌワシ試験地基本計画2021-25」イヌワシのハビタットの質を向上させる森林管理手法の開発
    2. クマタカを指標とした生物多様性の保全に資する森林管理計画の検討
    3. その他イヌワシ特設調査の実施状況、赤谷プロジェクトエリア内のドローン使用について






    10月に着任した杉崎計画課長です。
    WGの前に狩場試験地を視察しました。


    イヌワシ狩場第2次試験地の様子。
    秋も深まり冬の到来ももうすぐです。


    会議の様子です。



    今回の猛禽類モニタリングWGは、イヌワシのハビタッドの質を向上させる森林管理手法として、基本計画2021-2025を中心に協議しました。今までのモニタリング調査結果を取り入れて整理し、来年1月の完成を目指します。また、企業の社会貢献活動により、各狩場試験地への植栽状況の報告もあり、多くの人の努力が伺えます。イヌワシ・クマタカのモニタリング調査はこれから繁殖期を迎えより重要な時期になりますので、関係者一同協力して取り組んでいくこととしております。


    報告者:さとちゃん



    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより



    2021年11月11日

    三国登山道脇に設置しているシカ柵のネット下げを行いました。

      2020年7月から設置をしている三国山登山道脇のシカ柵。ニッコウキスゲをシカによる食害から保護することを目的としています(詳しくはこちら)。冬期は、積雪や雪崩によって柵が壊れてしまうおそれがあるので、支柱からネットを外して、地面に下ろす作業を行いました。当日はセンター職員の他に、日本自然保護協会から武田さん、朱宮さん、環境省から森田さん、増田さん、三国山の会から尾崎さんに来ていただきました。ご協力いただいた皆様本当にありがとうございました。この日は天気がとても良く、すぐに日焼けをしてしまうほど日差しが強かったですが、空気が澄んでおり、遠くには富士山を望むことができました。作業自体はネットを下ろすだけなのでものの数分で終わりましたが、ニッコウキスゲ保護に関する今後の取り組み方針について、現地検討も併せて行いました。

         
    新潟県側の登山口から登り始め、御神水や三国権現で休憩を挟みながら、1時間ちょっとかけて現地に到着しました。

         
    天候に恵まれ、空気も澄んでいたので、遠くには富士山を望むことができました。
        
    ネットを下げる作業自体は数分で完了しましたが、背の高い人がいないとちょっと大変です。

         
    今回は環境省と三国山の会にもご協力いただきました。来年以降も是非よろしくお願いします!

     
      雪が無くなる春には、再び現地へ行って、ネットを上げ戻す作業を行います。毎年上げ下げをする必要があるので大変ではありますが、プロジェクト関係者だけでなく、地元の方々と一緒に実施していければよいと思っています。また、三国山のニッコウキスゲについては、12月発行の赤谷の森だよりvol.48にも掲載予定ですので、そちらも是非ご覧ください。

    報告者:いとうちゃん


    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

     

    2021年11月8日

    筑波大学、山梨大学、信州大学、静岡大学での山岳科学研修(フィールド実習A)の受入れを行いました。

    【山岳科学研修とは?】
      国立大学法人筑波大学、山梨大学、信州大学及び静岡大学では、山岳環境の課題解決に貢献できる専門家の育成を目的として、平成29年度から4大学が連携して山岳域における新たな人材育成を目的としたプログラムを開始しています。これに伴い、大学側から林野庁に対して国有林のフィールド活用などの協力要請を行ったことを契機として、4大学と関東森林管理局及び中部森林管理局との 間で、山岳域における諸課題の解決に必要な高度専門人材の育成、調査研究、技術開発等について連携及び協力して取り組むための協定(6者協定)を締結し行っている研修です。

    【大学生】   30名 
    【大学関係者】12名 
    【局同行者】     2名

    (概要)
      研修では、現地での時間を多く取りたいとの要望から、赤谷プロジェクトの概要や取り組みについて音声入りスライドを作成し事前に学生に見ておいて頂きました。よって、当日は川古温泉駐車場に集合して、すぐに小出俣林道に向かって出発することが出来ました。徒歩による移動となるために天候が心配されましたが幸い曇り空で雨はぱらつく程度ですみました。最初にスギの漸伐試験地とカラマツの漸伐試験地を案内し、その後ニホンジカの箱罠設置箇所、炭窯跡・ぬたば、ブナの大径木、カツラを案内しました。各箇所で質疑応答をしつつ、カツラの木の下で記念撮影も行い無事終了となりました。時間があればまだまだ見て頂きたい箇所もありましたが、この機会に林野庁に興味を持って頂き、多くの方に職員として来て頂けたらうれしい限りです。
     



    川古温泉駐車場で現在地と当日の工程について説明を行いました。
    この後、元気に出発しました。


    小出俣エリアについて説明を行いました。
    真剣にメモをとる学生もいて皆さん興味芯々でした。


    カラマツの漸伐試験地の説明の様子です。



    ニホンジカの箱罠設置箇所での説明の様子です。
    この後、デモンストレーションでセンサーを使って扉を閉めて見せました。動画を撮る学生もいて好評でした。



    ぬたばの説明の様子です。筑波大の津田先生からも説明があり、おおいに盛り上がりました。


    ブナの大径木の箇所では、人工林と天然林の植生を比較することができ、学生が関心を持っていました。


    名物大カツラの前では、津田先生が色々とカツラについて説明してくださいました。


    最後は恒例の記念撮影です。
    将来この中から職員として入庁してくれることを楽しみにしております。

      大学生の皆さんにとっては、赤谷プロジェクトの生物多様性に根ざした取り組みということで、なかなか体験できない研修になったと思います。こういったことも行っているんだという1つの事例として、将来的に少しでもお役に立っていただければと思います。また、サポーター活動も行っていますので、興味あることにどんどん参加していただけたらうれしいです!

     
    報告者:さとちゃん
       
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    2021年11月6日

    11月赤谷の日を開催しました。

     11月6日は赤谷の日です。
    天候:晴れ、参加者:15名、ホスト(赤谷の日運営担当):日本自然保護協会

    【赤谷の日とは?】
      赤谷プロジェクトでは、毎月第1週目の週末を「赤谷の日」と名づけ、サポーターとプロジェクト関係者による協働作業日にしています。赤谷の日は、プロジェクトの拠点であるいきもの村の環境整備や、森のこと、生き物のこと、そして、赤谷の土地に育まれた伝統技術をみんなで学ぶ場であり、この活動に毎月赤谷センターも参加しています。
      

     
    (活動内容)
      新型コロナの感染拡大を受け、7月を最後に中止していた赤谷の日の活動ですが、全国的に緊急事態宣言が解除され、群馬県を含め他都道府県の警戒レベルも下がったことから、久々に対象地域を限定しない開催となりました。サポーターは新規2人を含む11名もの方々に参加していただきました。
      活動は、南ヶ谷湿地の調査・保全活動、いきもの村のムササビの巣箱設置の2つをメインに行いました。また、活動後はセンターでニホンジカのライトセンサス調査も実施しました。

     

    1 南ヶ谷湿地の調査・保全活動(センター:中園  自然保護協会:萩原  サポーター:竹村、飯島夫妻、ベネット親子、前田、和田、水野、国安)
      南ヶ谷湿ではまず、新規で参加いただいたベネット親子への初回案内をかねて、竹村さん、和田さん、前田さんから皆さんへ南ヶ谷湿地についてご説明いただきました。その後は、湿地周辺を皆で歩きながら、現状の確認や動植物の観察を行いました。南ヶ谷湿地は、貴重な動植物が見られる一方で、近年は水位の低下や葦の侵入による環境の悪化が懸念されています。今回も7月に引き続き、湿地の保全活動として、葦の刈り払いと、水路や堰の補修を行いました。堰は現地にある丸太等を活用して作った水の流出を抑える大切なものですが、飯島さんや水野さんのご活躍もあって無事に補修できました。

    2 ムササビの巣箱設置(センター:佐藤、伊藤  サポーター:小林、永田) 
      いきもの村では、以前たくみ小屋の近くに巣箱を設置してムササビを観察していました。最近は巣箱自体がは無くなっていたのですが、「新しいものがあるから再び設置してはどうか」との意見がでていまいた。そこで、赤谷の日を利用して新しい巣箱を設置し直すことになりました。始めは取り付けるだけで時間はそうかからないだろうと思っていたのですが、巣箱が長年倉庫の地面に置きっぱなしなっていたためか、底の木材が腐っていたため、廃材を利用して手直しすることになりました。午後になって、なんとか巣箱を改修して、いざ設置するのもまた一苦労でした。当初は元々設置してあったスギの木に取り付ける予定でしたが、位置が非常に高く、固定するのも困難だったため、たくみ小屋裏の広葉樹に設置場所を変更しました。位置が低くなり、固定もし易くなったとはいえ、それでも作業は大変で、結局取り付け完了まで丸一日かかりました。今回の作業ですが、巣箱の改修から取り付けまで、サポーターの小林さんと永田さんには大変活躍していただきました。本当にありがとうございました。

    3 ニホンジカのライトセンサス調査(センター:佐藤、中園、伊藤)
      センターでは、ニホンジカの個体数調査として、毎年ライトセンサスを実施しています。ライトセンサスとは、夜間にライトを照射し、それにシカの目が反射して光ることを利用して、シカの数を計測する調査方法のことです。赤谷の日の活動後に、赤沢スキー場とうだっぱらにて実施しましたが、シカを確認することはできませんでした。


    久々の活動でしたが、多くのサポーターの皆さんにご参加いただきました。紅葉も見頃でとてもきれいでした。


    新型コロナの感染者数はかなり減ってきましたが、3密を避けるために、ミーティングはたくみ小屋ではなく外で行いました。


    南ヶ谷湿地チームでは、初参加の方への初回案内として、竹村さんたちから、湿地や赤谷の森について説明していただきました。


    南ヶ谷湿地では、網を使って湿地の中の生き物の観察を行ったりもしました。


    クロサンショウウオを見つけることができました。少し分かりづらいですが、写真の中央にいます。


    南ヶ谷湿地では、動植物の観察に加えて、水路や堰の補修も行いました。若い力が大活躍してくれました。


    ムササビの巣箱(写真左)ですが、底が腐っていた部分を切り落とし、廃材などを利用して改修しました。


    改修した巣箱ですが、元のものよりも長さが少し短くなっています。入り口も少し大きくしました。


    たくみ小屋の裏にある広葉樹の二又になった部分にロープを使って取り付けました。


    活動後はセンターでニホンジカのライトセンサス調査も実施しましたが、シカを確認することはできませんでした。

      今回、新規で参加されたベネットさんは、赤谷の森だよりを読んで興味を持っていただいたようで、また是非参加したいとの感想をいただきまいた。サポーターの新規参入は本当に嬉し限りです。まだサポーターでない方々も、是非サポーター登録と赤谷の日へのご参加をお待ちしております!

    報告者:いとうちゃん
       
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    2021年11月2日

    赤谷の森で森林環境教育を行いました。今回の対象は、新治小学校5年生28人の児童たちです。3班に分かれて川古温泉手前の小出俣林道を片道3km往復します。

    まず初めにウエルカムゲートの蜂の巣岩。戦時中に爆薬の原料である酢酸(木酢液)を得るため林道開設を行いましたが、その際に支障となった大きな岩を粉砕してこの形になりました。オーバーハングした高い岩肌には時として大きな蜂の巣が出来るそうです。

    その後、湧水地で水の循環についての説明や、自然林復元試験地で伐採後15年の潜在植生に戻る課程の林を見学したり、炭窯跡で昔の人の暮らしぶりの説明を聞いたりして、児童たちは人と自然との繋がりに感心しきりの様子でした。

    折り返しの千曲平(せんげんだいら)では、大きなカツラの木の下で昼食となり、渓谷のせせらぎの音と色付いた紅葉を満喫しながらお弁当を食べました。黄色いカツラの葉がひらひらと舞い落ちて、その甘い香りのようにやさしい時間が流れていました。

    普段と違う環境で児童たちは、ガイドの話を熱心に聞き入っていました。教室に戻ったらそれぞれのテーマを決めて掘り下げて、事後学習として一人一人が発表するとのことです。これからも赤谷の森の環境教育が、児童たちの知識と個性を伸ばす一助になればいいなと思っています。




    蜂の巣岩。林道開設のため爆薬で砕いたという。オーバーハングした岩肌は雨が当たらないので、蜂にとっては都合が良いのだ。


    あれは何だー!センサーカメラだ。赤谷の森に51地点設置しているものの一つ。野生動物の生息状況をモニタリングしている。


    水が染み出ているところで水の循環について説明する石飛ガイド。


    ニホンジカのひずめは2つに割れていますと石飛ガイドがピースサインで説明


    大カツラの前で集合写真。児童よりはしゃいで見えるなー。




    クルミの実を説明する長浜ガイド。リスとネズミでは食べ方の違いがある。



    これはナナフシという昆虫。枝に擬態するやつ。擬態するから見つかりにくい。動きはとてもゆっくりしてるよ!


    炭窯跡では人と森林との歴史について学びました。



    昼食後、時間があったので輪になってみました。

     赤谷の森には豊富な自然がありました。この川の上流には200mのナメ滝もあります。岩場があってそれなりの装備が必要なので、もう少し大きくなって興味があったら挑戦してもいいかもね。

    報告者:たまちゃん
       
    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

    2021年11月1日

    ニホンジカの捕獲試験を終了しました。

      赤谷プロジェクトでは10月4日から「ニホンジカの低密度下における捕獲試験」を実施していましたが、10月29日で終了となりました。試験の詳細については10月4日の記事をご覧ください(こちら)。
      今回の捕獲試験結果ですが、残念ながら箱罠、くくり罠ともにニホンジカ(以下シカ)の捕獲はゼロでした。センサーカメラの画像から、試験前の9月にはある程度誘引されていたシカですが、試験開始とともに出現が減ってしまった印象です。近くを通りすがる姿や興味ありげに鉱塩を見つめる姿は確認できるものの、実際に鉱塩を舐める個体は現れませんでした。くくり罠は地面に埋めていますが、わずかな匂いなどを感じ取って警戒したのかもしれません。くくり罠については、昨年度から捕獲に失敗しているので、なんとしても捕りたかったところですが残念です。試験の実施時期や方法について、再度ワーキンググループ等で検討を重ねていきたいと思います。小出俣といきもの村に設置した箱罠も、捕獲にはいたりませんでしたが、こちらは来年度以降の捕獲に向けてシカに慣れさせるために、稼働させない状態で引き続き設置は続けていきます。

      また、6月に箱罠で捕獲した個体に対して実施しているGPS発信器を用いた行動把握調査についても途中経過をご報告します。10月26日時点では、これまでと同様に十二社ノ峰に留まっており、
    日中は尾根付近、夕方から朝方にかけては沢近くまで下りてきていることが分かっています。これからの時期、降雪に伴ってシカの行動圏が大きく動くことが予想されるので、注意して調査を続けていきたと思います。


    6月25日~10月26日までのメスジカの分布(赤いほど高密度)                                           (株)サーキットデザイン  ANIMAL MAP

    報告者:いとうちゃん


    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
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    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

       
       
       
       
       
       
       
       

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