こんにちは森林官です!(滝の上第二森林事務所)
根釧西部森林管理署 滝の上第二森林事務所 森林官 岡本 聡
寒暖の差が激しく四季が明瞭な地に佇む滝の上第二国有林

管内から臨む庶路ダム
根釧西部森林管理署滝の上第二森林事務所は道東白糠町の北部に位置し、約9,800haの天然林主体の国有林を管轄しています。
管内は夏の暑い時期には気温が35度以上になる一方で、厳寒期にはマイナス30度近くまで下がり寒暖の差が激しく、四季が明瞭な土地柄と言えます。秋は紅葉が大変綺麗で、管内に隣接する庶路ダム周辺では毎年散策会が開催され、多くの町民が参加する憩いの場となっています。
林道の修繕と除雪作業
当森林事務所では境界巡検や地林況調査といった通常業務の外に白糠地区の林道修繕も担当しています。業務にはホイールローダーと呼ばれる専用の重機を使用します。
夏場は風水害等で決壊などで傷んだ林道の修繕を行う一方で、降雪後の冬場にはマルチプラウという除雪専用の器具を取り付け、白糠地区幹線林道を中心に除雪を行っています。
今年は昨年と比べ雪が多く、場所により1m近く積雪がある箇所も多々あり作業時間を要しますが、職員間の連携を密にし、優先順位を決めながら計画的かつ安全に林道除雪を行っています。
増加するエゾシカについて
白糠町でも増加しているエゾシカと事務所近くの残滓回収ステーション
昨今、増加するエゾシカによる被害が注目されていますが、白糠町では以前からエゾシカが増加しており、林野パトロールで1日100頭近く目撃することもあります。
当森林事務所では増加するエゾシカ対策として林道通行不能等の制限箇所を除き、全域を狩猟可能区域として設定しています。事務所周辺には町役場設営の残滓(ざんし)回収ステーションがあり、この他にも町内には5箇所に同ステーションが設置されています。
残滓はヒグマを誘引する原因になるので、狩猟で入林されるハンターの方々には、シカ捕獲後の残滓の持ち帰りとステーションへの投棄を徹底されるようお願いします。
森林官になってみて
昨年4月から当森林事務所の森林官をしていますが、森林管理署、隣接する3つの森林事務所、地域の方々との連携は重要で、人とのつながりを意識しながら1日の業務の段取りを決め、実行している毎日です。
こうした1日1日の積み重ねを大切にしながら、国有林というフィールドが良くなるよう貢献していければと思います。
(2012年2月掲載)
根釧西部森林管理署
滝の上第二森林事務所
白糠郡白糠町上茶路基線152-3
TEL/FAX:01547-2-7457
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