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東瀬棚森林事務所

2006年6月掲載 地域とともに歩む国有林 東瀬棚森林事務所 首席森林官 高橋 靖文

東瀬棚森林事務所は、昨年九月に三町合併となったせたな町の北桧山区に所在し、八、九〇〇ヘクタールの国有林を管理しています。

せたな町は、渡島半島の北部に位置し北海道南西部最高峰の狩場山を主峰とする山系が連なっている日本海に面した町で、管内の森林は、ブナを主体とする広葉樹が約七割、トドマツを主体とする人工林が約二割を占めている緑豊かな地域で「狩場茂津多道立自然公園」に指定されています。

狩場山裾野の森林一帯は「狩場山自然休養林(風景ゾーン約四一四ヘクタール)」というレクリエーションの森に指定されており、自然環境の保全に重点を置きレクリエーションの森にふさわしい場としての利用を図ることとしています。
また、真駒内川上流部には「熊戻り風景林」があり、この流域には狩場山の登山口(真駒内ルート)もあることから登山や渓谷美を求めて四季を通じて多くの人に利用されています。

当部内西部の日本海に面した「兜野海岸林(飛砂防備保安林)」では、これまで、防風垣の補修、三角防風柵の新設、クロマツの植栽等の海岸林造成事業を実施するなど地域に寄与する取り組みを行っています。

また地域との関わりとして、せたな町教育委員会が小学生を対象として行う「ふるさと体験塾」では、毎年五月、六月国有林をフィールドとして海岸林での植樹体験や森林ウォーキング、森林教室を行うほか、秋には地元の小学校に出向いて森林教室やネイチャーゲーム等を実施しているところです。
これらの取組みを通じて、国有林のフィールドを最大限活用して地域の方々に、身近にある「国有林」としての認識を深めていただくとともに、私自身、地域との繋がりの重要性を再認識しているところです。


真剣に植樹する小学生

登山道にかかる吊り橋

左側が高橋靖文首席森林官
 

お問い合わせ先

渡島森林管理署
東瀬棚森林事務所
久遠郡せたな町北檜山区北檜山490-1
電話0137-84-5447

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