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北海道森林管理局

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    三股森林事務所

    2007年1月掲載 十勝三股の森から 三股森林事務所 森林官 岸本 剛

    上士幌町三股地区を中心とした約一八、〇〇〇ヘクタールの国有林を、森林官一名、基幹作業職員二名(夏季三名)で管理しています。
    管内はほとんどが標高七〇〇メートル以上の地域で、トドマツやエゾマツなどを主体とする亜高山帯性針葉樹林が広く分布しています。
    さらに標高が高くなると、ハイマツ林やチングルマ、エゾノツガザクラなどが生育するお花畑も見ることができます。
    管理区域全域が大雪山国立公園に指定されており、エゾシカ、ヒグマをはじめエゾナキウサギやクマゲラなどの貴重な野生生物の生息場所となっています。

    次に、管内の見どころについて紹介します。管内には、東大雪の最高峰ニペソツ山(二、〇一三メートル)をはじめ、石狩岳(一、九六六メートル)、ユニ石狩岳(一、七五六メートル)、西クマネシリ岳(一、六三五メートル)などの登山口があり、夏には道外からも多くの登山客が訪れ賑わいます。

    さらに、上川と十勝の境にあたる国道二七三号線の三国峠は、それらの山々に囲まれた十勝三股の雄大な樹海を一望でき、人気の高いポイントになっています。
    秋の紅葉時期の眺望は特に美しく、まるで空中を散歩しているかのような気分になります。

    また、管内の森林は、大部分が「水土保全林」に区分され、さらに「水源かん養保安林」に指定されています。そのため、周辺地域とっての大切な水源としての役割に重点を置いて施業を行っています。
    その一方で、天然林も多く豊かな自然が残された地域でもあ
    るため、森林生態系の保全にも十分配慮し、慎重に施業を進めて行く事が重要だと考えています。

    現在、森林官一年目で、業務を進めるにあたり苦労する事も多いですが、地元の方々とふれあう機会も多く、みなさんに温かく接して頂き、大変励みになっています。
    私も、森林官として少しでも地域に貢献していきたいと考えています。皆さんも是非一度足を運んでみてください。心よりお待ちしております。


    国道273号線の三国峠

    右端が岸本森林官

    お問合せ先

    十勝西部森林管理署東大雪支署
    三股森林事務所
    河東郡上士幌町字糠平
    電話01564-4-2267