こんにちは森林官です!(上白滝森林事務所)
清流、緑と黒曜石の地域
網走西部森林管理署 上白滝森林事務所 森林官 齋藤 平
支湧別岳山頂から平山を望む
上白滝森林事務所は、遠軽町白滝地区に所在し、支湧別森林事務所、白滝森林事務所との合同森林事務所となっており、3森林事務所の管理面積は、約28,600ヘクタールで旧白滝村の約83%が国有林です。
水源をいだく平山
遠軽町で一番登山客が訪れる平山(1,775m)は、白滝地区の南西部、支湧別川の源にあり、山頂に近づくにつれ色々な高山植物が見られるようになります。
特に高山植物の女王と呼ばれている「コマクサ」は、高山の砂礫地に可憐なピンクの花を咲き乱れさせ、訪れる登山者の目を楽しませてくれます。

高山植物の女王「コマクサ」
さらに夏山スキーが楽しめる雄大な雪渓も存在しています。
天候の良い日には頂上からの眺望が素晴らしく、ニセカウシュッペ岳や黒岳などの大雪山連峰の山々が一望でき、遠軽地域だけではなく、遠くは道外から数多くの登山者が訪れます。
春には、小川沿いなどの水辺や湿地に咲き、黄色い花がよく目立つ、別名ヤチブキとも呼ばれる「エゾノリュウキンカ」も見ることができ、登山者の心を和らげてくれます。

エゾノリュウキンカ
黒曜石とジオパーク
平成22年9月、国内最大級の黒曜石原産地を有する白滝地域を中心に、遠軽町全域が日本ジオパークに認定されました。
このジオパークの中核は黒曜石であり、なかでも白滝赤石山には、黒曜石の原石が大きく顔を覗かせている露頭が多数点在しています。また、この白滝黒曜石は、貴重な地質事象として「日本の地質百選」にも選定されています。
八号沢露頭は、標高1,000mの地点に位置し、高さは約15mあります。
流紋岩質の部分が多く、叩くと金属音がする良質の黒曜石が露頭しています。

八号沢露頭
森林官の仕事
秋の落葉後は、見通しが良くなるので、国有地と民有地の境界を明らかにする境界巡検を行っています。境界の管理は毎年実行している、最も基本的で大切な業務です。
森林を管理する上で基本的な情報となる、樹木の太さや高さ、本数などを調べる地林況調査を行っています。
急峻な地形が多く、厳しい寒さの中で悪戦苦闘の毎日ですが、安全第一をモットーに職員一致団結して頑張っています。
(2011年1月掲載)
網走西部森林管理署
上白滝森林事務所
(白滝合同森林事務所)
北海道紋別郡遠軽町白滝879
電話0158-48-2528
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前列中央が上白滝森林官
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