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関東森林管理局

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    赤い谷のブログ2022年11月


      

       

    2022年

    炭焼き体験会
    19日

    11月赤谷の日
    5日

    自然環境モニタリング会議
    10月31日-11月1日

    職員紹介 



    所長
    上野文紀
    (ぶんちゃん)


    自然再生指導官
    玉井宏
    (たま)


    主事
    神垣崇郎
    (がきお)


    主事
    伊藤彰伸
    (いとうちゃん)

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    2022年11月19日

    赤谷の森で炭焼き体験会を開催しました。 

    こんにちは、たまです。いきもの村で炭焼きをしてきました。講師として世界中で炭焼きの指導と普及にご尽力されてきた広若剛さんを東京から招き、経験豊富な体験談を交えて面白おかしく、参加者の皆さんに体験していただきました。
    今回の炭焼きでは、伏せ焼きという方法と、本格的な炭焼き窯での製造の2つの方法で実施しました。伏せ焼きについては、当日のうちに炭が出来上がる方法(取り出した熱い炭を密閉された容器で燃焼を止める)を行い、参加者にお持ち帰りいただきました。
    一方、本格的な窯での炭焼きでは、炭材としてすぐれている楢の木を使い、じっくりと時間を掛けて作り上げるため、イベントでは着火し、煙りが安定するまでの工程を体験していただきました。(その後は、閉会後に職員が夜通しで番をして、煙が透明になってから空気を遮断する窯止めを行いました。窯出し作業は、12月期の「赤谷の日」の活動にて行う予定です。)
    講師の広若さんは、インドネシアでの活動を多くされた方で、現地での環境破壊に心を痛めていらっしゃいました。なんでも、森で暮らす現地ダヤク人の貴重な木でもあるテンカワンが伐採されて、農場にする計画・開発が進んでいるそうです。このテンカワンからは「ボルネオナッツバター」が取れ、ダヤク人の文化には欠かすことができない存在とのこと。この森がなくならないように、広若さんはテンカワンの商品を開発して販売する事業も行っています。広若さんは、現代の人間の生活は合理性を求めるあまり、健康に決してよくない食材や環境があふれているともおっしゃっています。もう一度、原点に立ち返り、人間らしい暮らしが必要だと。その一つの活動が炭焼きということでしょう。今回のイベントは、この世界や便利になった現在社会を見直すよい機会となりました。





    伏せ焼きの炭材を設置しているところ。短時間で焼き上がるように柔らかい樹種であるスギを使いました。


    2つの伏せ焼き。奥の方が1時間早く焼き上がりました。同じようにやっていても違いがあります。


    インドネシアの植物、テンカワンの話をする広若さん。この実を加工してハンドクリームを作り出しました。一個で森林260m2の保護に繋がるそうです。

    炭材となるナラの木を窯へ詰めていきます。


    煙突から安定的に煙が出るまで扇ぎ続けます。


    午後のおやつに焼きリンゴ。





    今回は参加者16名、スタッフ8名での開催となりました。


    炭材を並べてからその上で焚き火をします。このとき炭材は燃やさずに焚き火の熾きを作るのがコツ。


    炭化したのかは煙の色で判断します。透明になったら窯止めの頃合いとなります。


    窯の手前で着火します。


    伏せ焼きでは短時間で炭が完成しました。着火から約3時間後の窯出し。


    煙に巻かれて記念撮影。



    参加者の皆さん、お疲れ様でした。今回は炭焼きということでいささかマニアックではありましたが、それでも昔ながらの伝統文化であるこの作業を体験したいという方たちが集まってくれました。世の中慌ただしく動いておりますが、のんびりとスローな時間を過ごすこともまた必要なことだと思います。時間とともにいろいろなことが移り変わりますが、気持ちの上ではおおらかにゆったりとしたリズムを感じながら、いつか暮れるときまで楽しみたいと思っています。 

     

    報告者:たま
       
    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

     

     

    2022年11月5日

    11月赤谷の日を開催しました。

    11月5日は赤谷の日です。
    天候:晴れ、参加者:17名、ホスト(赤谷の日運営):赤谷センター

    【赤谷の日とは?】
      赤谷プロジェクトでは、毎月第1週目の週末を「赤谷の日」と名づけ、サポーターとプロジェクト関係者による協働作業日にしています。赤谷の日は、プロジェクトの拠点であるいきもの村の環境整備や、森のこと、生き物のこと、そして、赤谷の土地に育まれた伝統技術をみんなで学ぶ場であり、この活動に毎月赤谷センターも参加しています。

    (活動内容)
      当日は、三国峠のシカ防護柵のネット下ろし作業、南ヶ谷湿地保全活動(アゼスゲを防ぐための調査活動、水質調査、水路の整備)、イヌワシ試験地保全活動(刈り払い作業、植栽作業)を実施しました。

    【三国峠のシカ防護柵のネット下ろし作業】
      2020年7月から設置をしている三国山登山道脇のシカ防護柵。ニッコウキスゲをシカによる食害から保護することを目的としています(詳しくはこちら)。冬期は、積雪や雪崩によって柵が壊れてしまうおそれがあるので、支柱からネットを外して、地面に下ろす作業を行いました。当日はセンター職員の他、サポーター3名にもご協力いただきました。作業自体はネットを下ろすだけの軽作業でしたが、天候も良かったため、三国山山頂までの軽登山を楽しみました。

    【南ヶ谷湿地保全活動】
    (1)アゼスゲの調査
      8月期から継続的に実施している、外来種であるアゼスゲの防除対策に向けた試験的な調査をこの日も行いました(詳しい調査内容はこちら)。
    (2)水質調査
      湿地の上流にある水源から出ている水のpHを調査し、湿地内に流入する水質の調査を行いました。今回の調査で、pH値が酸性から中性に変わりつつあることが判明したため、湿地への影響等について今後も注視していくことを確認しました。
    (3)水路の整備
      水源から湿地へ供給される水が別な方向に流れていかないように、水路を足で踏み固めるなどの整備を行いました。

    【イヌワシ試験地保全活動】
      人工林を伐採して作られたイヌワシの狩り場創出試験地ですが、伐採後は自然の復元力により天然林へと戻すことを最終目標としています。一方で、場所によっては先駆種が繁茂し、理想とするブナやミズナラが少ないことから、除草作業といきもの村で育てたミズナラの苗の植栽作業を行いました。当日は、偶然にも試験地上空を飛翔するイヌワシの姿を目撃することも出来、参加したサポーターから歓喜の声も上がりました。



    三国峠のシカ防護柵ネット下ろし作業


    三国山山頂で記念撮影~!


    南ヶ谷湿地でのアゼスゲ調査


    南ヶ谷湿地の水源のpH調査


    イヌワシの狩り場創出試験地での刈り払いと植栽作業


    イヌワシの狩り場創出試験地に植栽したミズナラの実生

    報告者:いとうちゃん

    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

    2022年10月31-11月1日

    自然環境モニタリング会議を開催しました。

      10月31日(月曜日)、11月1日(火曜日)、各ワーキンググループを統括し、赤谷プロジェクトの活動について科学的な知見に基づいた審議を行い、総合的な方向性を決定することを目的とした自然環境モニタリング会議を開催しました。

    【出席者】(順不同)
    [自然環境モニタリング会議委員]亀山章(座長/東京農工大名誉教授)、梶光一(東京農工大名誉教授)、山崎亨(アジア猛禽類ネットワーク会長)、土屋俊幸(東京農工大名誉教授)、酒井武((国研)森林研究・整備機構)、中井達郎(国士舘大学講師)
    [渓流環境復元ワーキンググループ委員]高橋剛一郎(富山県立大学名誉教授)
    [林野庁関東森林管理局]諏訪実(計画保全部長)、杉崎浩史(計画課長)、番場誠(計画課企画官(自然再生))、十川陽香(計画課(生態系保全係))、丸山寿隆(治山課設計指導官)
    [利根沼田森林管理署]中村昌有吉(署長)
    [赤谷森林ふれあい推進センター]上野文紀(所長)、玉井宏(自然再生指導官)、神垣崇郎(主事)、伊藤彰伸(主事)
    [赤谷プロジェクト地域協議会]林泉(会長)、松井睦子、高橋博文、吉野雅代、鈴木美香、山口長士郎
    [日本自然保護協会]出島誠一、朱宮丈晴、武田裕希子
    [オブザーバー]阿部賢一(みなかみ町長)、小林青葉(みなかみ町総合戦略課)

    【1日目(会議)】
    1.主催者挨拶
    2. 各ワーキンググループの進捗状況報告(植生、猛禽、哺乳類、環境教育、地域づくり)
    3. 質疑、検討
    4. 渓流環境復元ワーキンググループの進捗状況報告
    5. 質疑、検討

    【2日目(現地視察、会議)】
    1.茂倉沢にて渓流環境復元事業の評価に関する解説等
    2. 底生動物に関して、視察受けての意見交換
    3. 2023年度赤谷プロジェクト20周年記念事業について
    4. その他




    2日目の茂倉沢現地視察の様子


    2日目の会議の様子

      初日の冒頭では、阿部賢一みなかみ町長にもご挨拶を賜りました。この日の前半は、渓流環境復元ワーキンググループを除いた各ワーキンググループの進捗状況が担当者から報告され、それに対する質疑応答や意見出しが行われました。後半は、今年度に評価の取りまとめが予定されている渓流環境復元ワーキンググループの進捗状況が報告され、それに対する質疑応答や意見出しが行われました。
      2日目は、午前中に茂倉沢の現地視察を実施し、中央部を撤去した2号ダムから1号ダムの下流域までの区間について、中井委員と高橋委員に解説いただきながら、各調査項目のポイントなどを確認しました。
      午後は、初日と同じくみなかみ町観光センターにて、茂倉沢視察を終えての振り返りと、内田委員の方で実施している底生動物調査についての紹介と質疑応答が行われました。また、2023年度の赤谷プロジェクト20周年記念事業に向けた今後の方針について様々な意見出しが行われました。

    報告者:ぶんちゃん

    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

    お問合せ先

    赤谷森林ふれあい推進センター

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