11月5日は赤谷の日です。
天候:晴れ、参加者:17名、ホスト(赤谷の日運営):赤谷センター
【赤谷の日とは?】
赤谷プロジェクトでは、毎月第1週目の週末を「赤谷の日」と名づけ、サポーターとプロジェクト関係者による協働作業日にしています。赤谷の日は、プロジェクトの拠点であるいきもの村の環境整備や、森のこと、生き物のこと、そして、赤谷の土地に育まれた伝統技術をみんなで学ぶ場であり、この活動に毎月赤谷センターも参加しています。
(活動内容)
当日は、三国峠のシカ防護柵のネット下ろし作業、南ヶ谷湿地保全活動(アゼスゲを防ぐための調査活動、水質調査、水路の整備)、イヌワシ試験地保全活動(刈り払い作業、植栽作業)を実施しました。
【三国峠のシカ防護柵のネット下ろし作業】
2020年7月から設置をしている三国山登山道脇のシカ防護柵。ニッコウキスゲをシカによる食害から保護することを目的としています(詳しくはこちら)。冬期は、積雪や雪崩によって柵が壊れてしまうおそれがあるので、支柱からネットを外して、地面に下ろす作業を行いました。当日はセンター職員の他、サポーター3名にもご協力いただきました。作業自体はネットを下ろすだけの軽作業でしたが、天候も良かったため、三国山山頂までの軽登山を楽しみました。【南ヶ谷湿地保全活動】
(1)アゼスゲの調査
8月期から継続的に実施している、外来種であるアゼスゲの防除対策に向けた試験的な調査をこの日も行いました(詳しい調査内容は
こちら)。
(2)水質調査
湿地の上流にある水源から出ている水のpHを調査し、湿地内に流入する水質の調査を行いました。今回の調査で、pH値が酸性から中性に変わりつつあることが判明したため、湿地への影響等について今後も注視していくことを確認しました。
(3)水路の整備
水源から湿地へ供給される水が別な方向に流れていかないように、水路を足で踏み固めるなどの整備を行いました。
【イヌワシ試験地保全活動】
人工林を伐採して作られたイヌワシの狩り場創出試験地ですが、伐採後は自然の復元力により天然林へと戻すことを最終目標としています。一方で、場所によっては先駆種が繁茂し、理想とするブナやミズナラが少ないことから、除草作業といきもの村で育てたミズナラの苗の植栽作業を行いました。当日は、偶然にも試験地上空を飛翔するイヌワシの姿を目撃することも出来、参加したサポーターから歓喜の声も上がりました。
報告者:いとうちゃん
これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html
AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより