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関東森林管理局

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    赤い谷のブログ2022年9月


      

       

    2022年

    シカ捕獲のご報告
    28日

    シカ捕獲試験開始
    26日

    第2回植生管理WG
    15-16日

    筑波大学山岳科学
    フィールド実習
    13日

    第2回渓流環境復元WG
    12日

    森林官養成科研修
    8日

    9月赤谷の日
    3日

    職員紹介 



    所長
    上野文紀
    (ぶんちゃん)


    自然再生指導官
    玉井宏
    (たまちゃん)


    主事
    神垣崇郎
    (がきお)


    主事
    伊藤彰伸
    (いとうちゃん)

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    2022年9月28日

    ニホンジカ1頭が捕獲されました。

      9月26日から実施しているニホンジカの捕獲試験(詳細はこちら)ですが、開始から3日目の9月28日20時頃にメスジカ1頭を捕獲しました。場所は南ヶ谷エリアで、足くくり罠による捕獲です。この足くくり罠は、令和2年度から捕獲に失敗していた経緯があり、何としても1頭は捕獲したいと思っていた矢先でしたので、まずは一安心といったところです。今回、群馬県林業試験場のアドバイスにより、足をくくるワイヤーを5mm径から4mm径のものに変更していたので、それが功を奏したようです。しかし、同じく28日と29日に、富士新田エリアと南ヶ谷エリアにおいて、一度は足をくくったもののシカに逃げられる事象が起きてしまいました。どうやらワイヤ-の締まり具合が不十分だったようで、罠の設置方法をもう一度確認し、今後は取り逃がしのないようにしたいと思います。
      また、もう一つ残念だったことは、捕獲されたシカが現地に職員が到着した際には、すでに死亡していたことです。罠にかかったことで、ショック死する事例もあるようですが、近々開催される哺乳類WGにおいて、委員の先生方にもご意見を伺い、今後の取組に活かしていきたいと考えています。
      捕獲試験はまだ始まったばかりです。今後も随時、ご報告していきたいと思います。

    報告者:いとうちゃん

    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

    2022年9月26日

    ニホンジカの捕獲試験を開始しました。

      赤谷の森では、近年ニホンジカの増加が顕著です。既に一部の植生が食害を受けており、放置すれば農林業や生態系への深刻な被害が予想されます。赤谷プロジェクトでは、シカが低密度の段階から個体数管理を行うべく、2017年からシカの捕獲試験を毎年行っています。
      捕獲方法は誘引による罠捕獲で、林内に鉱塩(家畜用の塩のかたまり)を置き、それを舐めにきたシカをくくり罠または箱罠で捕まえます。罠を設置する箇所は計6箇所で、くくり罠4箇所、箱罠2箇所です。捕獲期間は9月26日から10月28日です。
      罠の近くには自動撮影カメラを設置しており、動物の画像がセンター職員に送信されるようになっています。加えて、林業試験場の坂庭氏から提供いただいた罠が動作したことを知らせる“通報装置”も設置しています。これにより、罠の見回りの軽減を図ることとしています。また、これまで電波の届かない箇所では、そうした仕組を使用することはできていませんでしたが、長距離無線を使用した捕獲パトロールシステムを導入することにより、そうした箇所でも見回りの軽減ができるようになりました。
      今年は6月にも同様の捕獲試験を実施しましたが、空弾きが多く捕獲にはいたりませんでした(こちら)。今回は、空弾きの原因のひとつと考えられた足くくり罠のワイヤー径の見直しを行ったので、1頭でも捕獲したいところです。また、昨年度は1頭のメスジカを対象とした行動把握調査によって、その個体の越冬地や移動経路を把握することに成功しました。こちらも調査できた個体数が1頭のため、今年度さらに数を増やしたいと考えています。行動把握調査の詳細はこちらの記事をご覧ください。
      捕獲試験については、動きがありましたら随時ご報告したいと思います。



    林業試験場の坂庭氏指導のもとくくり罠を設置します。


    罠の動作を知らせる通報装置。


    付近に設置したセンサーカメラと注意看板。


    長距離無線を使用した捕獲パトロールシステムの基地局。


    稼働直後の箱罠。


    稼働直後の足くくり罠。鉱塩の周りに3機を埋設しています。

    報告者:いとうちゃん

    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

    2022年9日15-16日

    第2回植生管理ワーキンググループを開催しました。

      9月15日(木曜日)、16日(金曜日)、赤谷の森1万haのうち3000haを占める人工林の2000haを将来的に自然林に復元することを主な取組として掲げている「植生管理ワーキンググループ」の第2回会議を開催しました。

    【出席者】
    [座長]酒井武((国研)森林研究・整備機構)
    [委員]、田中浩(国際緑化推進センター)、亀山章(東京農工大学名誉教授)、長池卓男(山梨県森林総合研究所)、西村尚之(群馬大学)
    [林野庁関東森林管理局]諏訪実(計画保全部長)、杉崎浩史(計画課長)、番場誠(計画課企画官(自然再生))、倉重敏行(森林整備課課長補佐)
    [赤谷森林ふれあい推進センター]上野文紀(所長)、玉井宏(自然再生指導官)、神垣崇郎(主事)、伊藤彰伸(主事)
    [利根沼田森林管理署]高澤 一(総括森林整備官)
    [赤谷プロジェクト地域協議会]松井睦子
    [日本自然保護協会]出島誠一、朱宮丈晴、武田裕希子、遠藤慧

    【1日目(現地視察)】
    1.大源田外2国有林248の、こ、れ1林小班、大源田外2国有林 247よ林小班の現地視察

    【2日目(現地視察、会議)】
    1.大源田外2国有林228り2、か、そ林小班、大源田外2国有林227ろ林小班の現地視察
    2.現地視察を踏まえての振り返り



    1日目の現地視察の様子


    2日目の現地視察の様子


    2日目の会議の様子

      初日は南ヶ谷エリアを中心に、伐期を迎えた分収林が多い中で、今後伐採を行うに際しての配慮事項の確認や、既に伐採が行われている箇所の現況確認を行いました。また、第6次計画において複層伐が予定されている林分の視察を実施し、今後の伐採方法についての課題や方向性を議論しました。
      2日目は茂倉エリアを中心に、ここ10年程で実施されてきた30~40年生程度のスギ林の列状間伐後の林床植生の状況を確認し、自然林復元に向けた観点から今後の施業方法について議論しました。また、第6次計画の複層伐予定箇所を視察し、こちらも今後の伐採方法等について議論しました。現地視察では、分収林に対して植生WGが提案する施業方法をどう反映させるのかといったことや、保安林における指定施業要件との兼ね合い、伐採を請け負う事業体に求められること等について、深い議論が交わされました。2日目の室内会議では、視察を踏まえての振り返りを行ったほか、第7次計画の策定を見据えて、予備編成の段階から赤谷プロジェクトが積極的に関わっていく必要性などを確認しました。

    報告者:ぶんちゃん

    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

     

    2022年9月13日

    筑波大学山岳科学フィールド実習の受け入れを行いました。

    【山岳科学フィールド実習とは?】
      国立大学法人筑波大学、山梨大学、信州大学及び静岡大学では、山岳環境の課題解決に貢献できる専門家の育成を目的として、平成29年度から4大学が連携して山岳域における新たな人材育成を目的としたプログラムを開始しています。これに伴い、大学側から林野庁に対して国有林のフィールド活用などの協力要請を行ったことを契機として、4大学と関東森林管理局及び中部森林管理局との間で、山岳域における諸課題の解決に必要な高度専門人材の育成、調査研究、技術開発等について連携及び協力して取り組むための協定(6者協定)を締結し行っている取組です。

    【大学生】    18名 
    【大学関係者】3名

    (概要)
      研修では、現地での時間を多く取りたいとの要望から、赤谷プロジェクトの概要や取り組みについて音声入りスライドを作成し事前に学生に見ていただきました。
      当日は川古温泉駐車場に集合して、植生復元試験、ニホンジカの捕獲試験、イヌワシの狩場創出試験の3つをメインに現地の見学をしてもらいました。まずは、車で小出俣林道に入り、スギ林を漸伐した植生復元試験地の説明を聞いてもらった後、カラマツを漸伐した植生復元試験地について、実際に林内に入って伐採後の更新状況等を見てもらいました。また、ニホンジカの捕獲試験で使用している箱罠を見学しながら、ニホンジカの低密度管理に向けた捕獲試験やGPS首輪を使用した行動把握調査について学んでもらったほか、ブナやミズナラで構成される二次林内にある、炭焼き窯跡や動物が体を洗うぬた場の見学もしてもらいました。その後、小出俣林道のシンボルとなっている大カツラがそびえる千曲平でお昼休憩をとり記念撮影を行いました。午後はイヌワシの狩場創出試験地まで車で移動し、実際の伐採箇所を見学してもらいました。加えて、森林内作業の省力化を進める上で期待されるICT技術のひとつである3Dレーザーを活用した3次元計測システムのOWL(アウル)や3Dウォーカーの説明も聞いてもらいました。狩場創出試験地では、残念ながらイヌワシを見ることは出来ませんでしたが、クマタカを見ることが出来ました。クマタカもいつでも見られるわけではないので、学生さんにとってはとてもラッキーな体験だったかと思います。

     

     スギの植生復元試験地の看板前での説明


    カラマツの植生復元試験地の林内での説明


    シカ捕獲試験で使用する箱罠の説明


    動物が体を洗う場所である「ぬた場」の見学


    ぬた場近くに設置したセンサーカメラの画像を確認


    イヌワシの狩場創出試験地でクマタカを観察


    GPS首輪型発信器を使用したシカの行動把握調査の説明


    3次元計測システムの3Dウォーカーの説明

      大学生の皆さんにとって、赤谷プロジェクトが展開する「生物多様性に根ざした取組」は、なかなか体験することができない内容でもあり、貴重な研修になってくれたと思います。「こういったことも行っているんだ!」という気付きや発見が一つでも見つかり、お役に立つことができたなら光栄です。また、赤谷の森ではサポーター活動も行っていますので、興味のあることにはどんどん参加していただきたいと思います。将来の森林環境分野を担う人材として、益々のご活躍を期待しています!

    報告者:いとうちゃん

    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

    2022年9日12日

    第2回渓流環境復元ワーキンググループを開催しました。

    9月12日(月曜日)、日本自然保護協会の事務所とWEBにて、茂倉沢流域にて設置している治山ダムを中心に渓流環境の経年変化を確認している「渓流ワーキンググループ」の第2回会議を開催しました。

    【出席者】
    [座長]
    中井達郎(国士舘大学非常勤講師)
    [委員]
    高橋剛一郎(富山県立大学教授)、内田臣一(愛知工業大学教授)
    [林野庁関東森林管理局計画保全部]
    諏訪実(部長)、番場誠(計画課企画官(自然再生))、十川陽香(計画課生態系保全係)
    [利根沼田森林管理署]黒﨑正信(総括治山技術官)、須藤洋一(森林技術指導官)

    [赤谷森林ふれあい推進センター]上野文紀(所長)、玉井宏(自然再生指導官)、神垣崇郎(主事)、伊藤彰伸(主事)
    [赤谷プロジェクト地域協議会]松井睦子

    [日本自然保護協会]出島誠一、朱宮丈晴、武田裕希子
    [国土防災技術]
    小山浩之(本社技術本部)、安藤みゆ(本社技術本部)、木内秀叙(関東支社)、石井剛(前橋支店)、清水健太(前橋支店)

    【議事事項】
    1.経年調査の取りまとめの方針、考え方の整理

    2.第1回WGで上がった各調査に関する宿題について作業成果の確認

    3.今後の進め方の確認



    会議の様子

      今年度の調査の取りまとめに向けて、報告書の章立て案等を元にしながら、茂倉沢の概要、基本構想、茂倉沢の特徴について、従来通りの方針で進めて良いかなどについて確認を行いました。また、第1回WGの討論で課題となった各種調査事項(雨量・水位、谷幅の判読、土砂移動、瀬淵・倒流木、渓畔林、底生動物)の宿題について、作業成果と評価案を元に議論しました。特に、評価項目の構造や各調査の評価案については、今後さらにブラッシュアップしていく必要性があるとの認識にいたりました。今後の進め方についても意見交換を行い、報告書の総合考察について、自然環境モニタリング会議までに元案を作成するなど具体的な方向性を確認しました。

    報告者:ぶんちゃん

    これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。
    また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。http://www.nacsj.or.jp/akaya/sup_index.html  
    AKAYA(赤谷)プロジェクトホームページより

    2022年9月8日

    森林官養成科研修の受け入れを行いました。

    【森林官養成科研修とは?】
     
    関東森林管理局では、森林官の職務に必要な知識・技術を習得させ、併せて教養を高めることを目的として、採用後一定年数以上が経過し、基礎研修を受講済みの職員に対して、森林官養成科研修を行っています。 令和4年度の研修は、前後期に分かれて行われ、後期5日間のうち1日を赤谷センターが行っている取組について学ぶこととなっています。


    【研修生23名】
     
    (概要)
      研修では、赤谷プロジェクトが取り組んでいる、植生復元試験、低密度下でのニホンジカ捕獲試験、イヌワシの狩場創出試験について、実際に現地を案内して説明を行いました。行程としては、10時に川古温泉駐車場に集合し、そこから小出俣林道に入り、スギの植生復元試験地に向かいました。当日は、林道から試験地に入っていく道の途中でハチの巣が事前に確認されていたため、研修生の安全を考慮して試験地までは入らず試験地看板の手前で説明を行いました。ここでは、スギの植生復元試験のほかに、赤谷プロジェクトの成り立ちや概要についても併せて説明しました。次に、カラマツの植生復元試験地に向かい、林道から実際の復元状況を見てもらいながら、伐採幅を変えた場合の復元状況の違いなどについて説明を行いました。その後、シカの捕獲試験のために事前に箱罠を設置している箇所まで移動し、低密度下におけるニホンジカの捕獲試験やGPS首輪発信器を使用したニホンジカの行動把握調査について説明を行いました。その後、千曲平にある小出俣林道のシンボル的存在となっている大カツラを見てもらい、午前中に集合した川古温泉駐車場に戻りました。ここで、一旦お昼休憩を取り、午後はイヌワシの狩場創出試験地に向かいました。試験地では第一次試験地側から第二次~第三次試験地を見てもらいながら、狩場創出試験の取組について説明を行いました。当日は天候が雨だったこともあり、イヌワシを見ることはできませんでしたが、シカの行動把握調査に伴うGPS首輪発信器の電波受信の様子を見てもらうなどしました。取組の説明はこれで全て終了し、最後は川古温泉駐車場に戻って全行程が終了となりました。




    植生復元試験地(カラマツ林の漸伐箇所)での説明



    ニホンジカの捕獲試験地(箱罠の設置箇所)での説明

      当日はあいにくの雨模様で、足下から登ってくるヒルに注視しながらの研修でしたが、無事に終えることができました。将来の国有林の管理や山の姿を真剣に考えた積極的な質問も多く出され、赤谷プロジェクトへの関心の高さだけでなく、森林官としての心構えが既に芽生えている様子も見て取れました。今回、紹介した赤谷プロジェクトの取組事例が、今後の業務や、森林官として任用された際の参考になってくれたら光栄です。また、今後、赤谷センターでの勤務も是非希望していただけたらと思います!

    報告者:ぶんちゃん


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    2022年9月3日

    9月赤谷の日を開催しました。

    9月3日は赤谷の日です。
    天候:曇り、参加者:10名、ホスト(赤谷の日運営):日本自然保護協会

    【赤谷の日とは?】
      赤谷プロジェクトでは、毎月第1週目の週末を「赤谷の日」と名づけ、サポーターとプロジェクト関係者による協働作業日にしています。赤谷の日は、プロジェクトの拠点であるいきもの村の環境整備や、森のこと、生き物のこと、そして、赤谷の土地に育まれた伝統技術をみんなで学ぶ場であり、この活動に毎月赤谷センターも参加しています。

    (活動内容)
      当日は、南ヶ谷湿地保全活動(アゼスゲ(外来種)の繁茂を防ぐための調査活動、改修堰の状況確認と補修作業)を実施しました。

     ・アゼスゲの除去調査
      南ヶ谷湿地では、7月期の活動にて外来種であるアゼスゲが湿地内に繁茂している実態が確認されたことから、8月期の活動で試験的にアゼスゲを除去し、その経過を調査する試みを実施しました。この調査では、現地に1.5m四方のプロットを3箇所設定し、(ア)根株部分を全て除去した地点、(イ)地上部の茎のみ除去した地点、(ウ)茎が伸びたままの地点を設け、侵食の進み方を定点観察することとしました。実施から約1ヶ月経ったこの日は、各地点の経過調査と前回除去した根株等の運び出し作業を行いました。地上部の茎のみを除去した地点では、新たに茎が20センチほど伸びている事が確認され、繁殖力の強さを実感しました。一方、根株まで除去した地点では、その後の茎の成長は大きく抑えられている様子が見られました。また、一部の地点では、前回より湿地の水が減ってる箇所が見受けられたので、新たな場所に地点を設ける作業も併せて行いました。

     ・改修堰の状況確認と補修
      南ヶ谷湿地では、近年の急激な水位低下を抑えるため、湿地から水が流れ出る水路に堰を設置しています。6月期には壊れかけた堰を利根商業高校の生徒さんたちにご協力いただき改修する作業を実施しました(こちら)。一方、堰が機能し過ぎてその直上流で水が水路から溢れ出ていた箇所があったため、この日は水路脇に丸太を置くなどして水が溢れ出ないような処理を施しました。



    いきもの村にてクマに実を食べられたウワミズザクラを観察


    到着した際、霧に包まれて幻想的だった南ヶ谷湿地


    サポーターの淹れるコーヒーとともにお昼休憩


    8月期に地上部のみを除去したアゼスゲの調査区


    8月期に除去した根株等の運び出し作業



    場所を変えて新たな調査区を設定


    湿地内で見られたアケボノソウ


    水が横から溢れ出ないよう補修した堰


    堰近くにある丈夫なつるを使ってターザンごっこ!


    この時期特に注意が必要なハチについて皆で確認

      この日は、赤谷の日をより盛り上げていくには今後どうしていくべきかなども話し合いました。特に、サポーターのメーリングリストを活用しながら、気軽に活動報告や意見出しなどをしてはどうかといった案が出ました。サポーターの皆様には積極的にメーリングリストを活用いただき、今後の活動に向けての糧となれば良いと思います。

    報告者:いとうちゃん


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    お問合せ先

    赤谷森林ふれあい推進センター

    ダイヤルイン:0278-60-1272