当センター は、自動撮影装置を使って、知床半島に住む野生生物(主に中大型哺乳類)の観測を行っており、森林総合研究所北海道支所等と協力して、北海道内の野生生物の保全や管理に役立てています。
撮影方法は、カメラを林道脇の木(地面から約150cmの高さ)に備え付け、林道の路面が写るように設置します。
林道を撮影場所に選んでいるのは、多くの哺乳類が林道を生活空間の一部として利用することや調査地点へのアクセス・移動が容易であること、得られた結果を調査箇所間で比較しやすい等の理由があるからです。
今年の6月~7月に行った観測で撮影できた動物達の様子を一部紹介します。

エゾシカです。フラッシュに驚いたのか、カメラに興味津々です。

ヒグマです。カメラには、気付いていないようです。

キツネがネズミを捕まえているところを撮影できました。

クロテンです。空を見上げています。何かいたのでしょうか。
去年は、ドングリの大豊作の年だったこともあり、ネズミの数が増えた影響か、今年は、キツネの撮影頻度が増えました。
(知床森林生態系保全センター 正月 公志)