
知床の森の今の姿をブログで紹介します。森林の不思議や役割に興味を持ってみませんか。
2010年1月
ようやく流氷がきました(2010年1月27日)
昨日、野営場内の「夕陽台」から海を見ると、沖の方に少し白いものが見えました。(写真左)
今朝は、すぐ近くから沖まで真っ白に見えましたが、今(14時45分)現在では、沖との繋がりはなくなり、「はぐれ流氷」(写真右)になってしまいました。
流氷が接岸し、海一面真っ白になると寒さも厳しくなりますが、流氷で覆われてこそ知床の多様な生態系の維持につながります。また、来月からオーロラファンタジーもはじまりますので、早く厚い氷が接岸してくれることを願っています。

歩くスキー(2010年1月19日)
昨日、2月10日に開催を予定していますイベント、
第97回森林レクリエーションin知床「冬ならでは!静寂の森を歩くスキーで散策しよう」の現地踏査を行いました。
現地は良い具合に雪が積もっており、予定ルートも新雪のため先頭を歩く人は無地の雪上をラッセル状態でした。
頭上にはオオワシの群れが舞い、流氷ももう近くまで来ているようです。
この様子なら、良いコンディションのコースでイベントが開催できそうです!
イベントはただいま参加者募集中です。詳しくは最新イベント案内をご覧ください。

冬の森林で(2010年1月15日)
久しぶりの快晴です。今日は天気が良かったので先日の水墨画に色をつけてみました。(うそです)
冬の森林は樹木の葉も落ち、一見寂しいようにも感じますが、そんなことはありません。
目をこらすと、冬の森林に潜む動物たちが見えてきます。
今日も、木々に囲まれながら、オロンコ岩を眺めている動物がいましたよ!

日々変わる風景(2010年1月8日)
ここ2,3日の大雪はウトロにも本格的な冬とともに、幻想的な水墨画の世界をもたらしました。
強い風は木々に一方から雪を粉砂糖のように吹き付けていきました。
オロンコ岩は、夏の花咲くオアシスとは正反対にモノクロの港に浮かぶ隕石のような姿を見せています。
海の向こうからはそろそろ流氷の足音が聞こえてきそうです。
知床の森林とそこに棲む動物たちも、日々変わる冬の景色をどこかで観察しているのでしょうか!?

ウトロで初めての正月を迎えて(2010年1月4日)
知床森林センターの移転と共に、ウトロ地区に住んで初めての正月を迎えました。ウトロに住んでみての印象は「非常に風が強い」ことです。知床の国有林内でも木が倒れたり、太い枝が折れたりしました。
これから冬本番を迎え、斜里とウトロを結ぶ唯一の道路、国道334号線が吹雪でいつ封鎖されるか…いつも心配しています。
一方、冬は空気が乾燥して安定し、気流が少なく、空気中の妨害物が少なくなって星空や景色がキレイに見られると言います。流氷もやってくるこれからの季節、オオワシやオジロワシも見られ夏とはまた違った知床の景色や、星空をカメラを片手に楽しもう!そう思っています。

(※写真のオオワシと流氷は過去に森林センターが撮影したもので今シーズンのものではありません)
あけましておめでとうございます(2010年1月1日)
新年あけましておめでとうございます。
世界自然遺産の玄関口であるウトロで初めて新しい年を迎えました。
2009年御用納めの日には、「雪も少なく・・・・・」と書きましたが、その日の夕方から元旦にかけて大荒れの天候が続き、すっかり「真冬の知床」という感じになりました。
森林センターでは、昨年までの三年間、「知床永久の森林づくり協議会」の設立、知床ボランティア活動施設オープン、森林センター庁舎のウトロ移転と当センターにとって大きな変革の三年間でしたが、今年はウトロを拠点として新たなスタートをする年となります。
また、今年は、生物多様性条約締約国会議(COP10)が名古屋で開催されることもあり、豊かな生態系や生物多様性が世界自然遺産の評価基準である知床の関心も高くなることが予想されます。当センターでもウトロを拠点としてとして、様々なイベントの実施や地元等の関係団体と連携した取組により、緑化思想の普及啓発等にこれまで以上に積極的に取り組んで行きたいと考えていますので引き続きよろしくお願い致します。

羅臼岳の樹氷
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