2日目は、知床八景のひとつであり、日本百名山の羅臼岳の眺望を間近に望める知床峠から始まりました。

「2015年度 ミス日本 みどりの女神」 みどりの広報大使 佐野加奈さん
続いては、世界自然遺産地域内において北海道森林管理局が行った治山ダムの改良現場の視察です。

斜里町にあるイワウベツ川では、山地の荒廃を防ぐために施工された治山ダムがサケ科魚類の遡上を阻んでいたことから、専門家の助言を得つつダム本来の機能を大幅に損なうことなく、魚類の自由な移動もできるよう改良を行いました。

職員の説明にも熱が入ります。

続いて知床八景のひとつである「知床五湖」へ場所を移します。
こちらは環境省管轄の施設になりますが当センター職員が概要を説明しました。

再び説明に熱が入ります。

知床五湖には、高架木道と地上遊歩道の2つの散策コースがあります。
そのうちの高架木道は、地上にヒグマが現れても安全に散策が楽しめるコースとして人気があります。
知床連山では日に20センチのペースで融雪が進んでおり、
緑に覆われた山肌が大部分を占めるようになりましたが、
真夏でもわずかに雪渓が残り清涼感を感じられる場所もあります。

知床訪問最後は開通初日を迎えた「カムイワッカの湯の滝」です。
(カムイワッカ=魔(神)の水)

安全に滝へ入るため、事前に説明を行いました。
滝は下流から順に「一の滝」から「四の滝」までありますが、上流部に落石の危険があることから、安全を考慮して「一の滝」より上へ登ることは禁止しております。
滝へ入る前にひと呼吸入れます。

カムイワッカ湯の滝は、活火山である硫黄山からの温泉が流入しており、融雪水が混じるこの時期でも水温が高めです。
下りは慎重に。
2日間に渡って知床を視察された佐野さんは、各現場でこまめにメモを取っていました。
今後も年間を通して様々な活動を行っていくとのことで、大変お忙しい一年となるとは思いますが、今回知床を訪れたことを忘れず、どこかでこの経験を広めてくだされば幸いです。

(知床森林生態系保全センター 和田 哲哉)
みどりの女神 知床訪問(その1) (5月31日)
知床半島の厳しい冬が過ぎ去り、春の到来もつかの間、昨今の急激な気温上昇も相まって、瞬く間に木々が鮮やかな緑で芽吹き始めたのと足並みを揃えるように、ここウトロへ”みどりの女神”が来訪しました。

「2015年度 ミス日本 みどりの女神」 みどりの広報大使 佐野加奈さん
生まれて初めて北海道を訪れたという佐野さんは、5月31日と6月1日の2日間に渡り、今年世界自然遺産登録10周年目を迎える知床で大自然と触れあうとともに、北海道森林管理局が行っている知床での業務内容を学んでいかれました。
知床ボランティア施設見学