2013年4月
2013年4月24日(水曜日)
境界測量

今日は「部分林」の境界確認の準備作業。でもあいにくの雨です…。
※編集部注 「部分林」… 国有林の契約林の一つ。国有林が土地を提供、地元の
人たちなどがそこで森林造成を行い、数十年後に伐採した収益を配分する契
約となっている
境界確認 … 国有林と民有地の境目(官民界(かんみんかい))などを土地所有
者双方で確認すること
今日の作業は、境界確定時のデータを用いてコンパスによる簡易測量を行い、
境界線を再現するのですが、これがなかなか容易にはいきません。
立派な境界標識が入っている場所ならば心配もないのですが、境界簿(測量デー
タ)によれば、ここは古い木標が所々に入っているだけとのこと。
境界標識 … 国有林と民有地の境を示す埋設標識。石標、プラスチック
杭、木標などが使われている。
さらにそのデータも大正時代の測量記録。測量メモに「里道(山道)」「大木」など
の目標物も書いてはあるのですが…、すでに道型はあとかたもなく、大木っていっ
ても…周り全部大木ですよー。80年前を復元する難しさを痛感しました。
測り直すこと3回目、なんとか境界線がつながりそうな成果が得られて一安心。
官民界の両側には、違う樹種を植えてほしかった…が本音の1日でした。
(谷地森林事務所)
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2013年4月23日(火曜日)
産業遺産…?
南郷・根利(ねり)地区の国有林を歩いていると、時折、
山中に、河川沿いに古い石組みを見かけます。これは林
道が開通する以前の森林鉄道の軌道跡です。
小さな切り通しの法面の石組み。
左は線路があったとは思えぬほど狭い

ここ根利地区では昭和17年から~昭和38年まで木材の搬出を鉄道が担ってい
ました。今は林道の路面に変わってしまったり、出水等で流されてしまい部分的
にしか見ることはできませんが、70年近い時の流れに耐えたものが幾つも残って
いるのを見ることができます。
どう見ても全て手作業で積み上げたとしか見えない不揃いな石組みが、それで
もしっかり立っているのを見ると、先人たちの技術と苦 労が思い偲ばれます。
沢を渡る橋梁の
台座跡
右の写真は現在の林道に使われている土留めの石組
みです(これもかなりの年代物ですが…)。それでも四角
く揃った石をキチンと斜めに噛み合わせて強度を増すよう
に工法は変化しています。時代の流れが見えますね。
当地区では有志の方々により「よみがえれボールドウィン実行委員会」(当時の機関車の名称です。)という組織が
作られ、当時の機関車の復元や軌道跡の調査などを続けていらっしゃいます。
今回我々は、今年の事業予定地とそこに残る軌道跡の状況を確認に来たのですが、軌道跡には影響なしと見通し
をたてることができて、こちらも一安心でした。 (中澤 署長) topへ戻る
2013年4月21日(日曜日)
雪中桜
雪が来るのは山ばかりじゃありませんでした。
この週末は里まで雪が…。沼田市境の小さな峠道です
が、まるで冬景色に逆戻り。登れなくなって立ち往生して
いる車がかなりありました。特に沼田は急坂が多いです
からね。
署のお隣にある正覚寺というお寺に立ち寄ってみると、
古木の枝垂れ桜が雪中桜になっていました。
お これはこれでなかなかの風情かも…。

せっかく花開いた桜の方は「勘弁してよ~」というところかもしれません。
今週末にはお寺さんで春の祭礼が開かれる予定だとか聞いていましたが、雪や寒さでせっかくの花が痛まなければ
良いがなあ…。 (中澤 署長)
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2013年4月19日(金曜日)
骨身に…
このところの春爛漫の陽気に浮かれていたら…。
今日は来期に向けたスキー場整備の現地検討に
出かけてきたんですが、現地は雪降りじゃないで
すか…。
それも次第に風がついて吹雪状態。
春の服装で来たことを、全員心の底から後悔しま
した。そんなことではいけないのでしょうが、実際寒く
て寒くて思考回路も停止しそーです。
里は春でも、スキー場とはいえ山はまだ冬の終わり
でした。
現場に向かう時は、十分な非常装備を車に積んで
出かけましょう。
こたえました…。
(署 事務管理官(管理))
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2013年4月18日(木曜日)
片品 花の季節はもうそこです
 鎌田森林事務所です。
現場帰りに近隣の春の名所をい
くつかのぞいてきました。
ここは腰本にあるミズバ ショ ウ
群生地。
まだ三分咲きとのことです が、
可愛らしいミズバショウの赤ち
ゃんが沢山顔を出しています。
下は花咲のザゼンソウ群生地。
こちらはピークを過ぎていました
が、青葉とともに、まだ座禅して
いる姿が見られました。



最後は 花咲の名所 天王桜です。
残念ながらまだ花は一つも付けていません。
でも枝先は赤みを増して、つぼみもはじけんばかりに
膨らんでいました。
この暖かさが続けば、いましばらくですね。
(鎌田 森林事務所)
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2013年4月17日(水曜日)
皆さん! 火の用心です!
例年より雪融けが早い今年。林野火災発生!の一報が非常に多くなっています。
この日も「○○村○○で林野火災発生との一報です。」が消防から入って、署員一同
落ち着かぬ時間を過ごしました。
幸いにも地元の消防の皆さんが駆けつけ、すぐに鎮火したとの連絡が入り、ホッと
しました。 どうやら畑地の火が境の民有林の樹木数本に燃え移ったようでした
が、迅速な対応本当にありがとうございます。
雪融けが早いだけでなく、例年より高温の日が多いため、乾燥度合いが強くなっ
ているのかもしれません。 どうぞ皆さん、山に青葉と下草が茂るまでは、タバコ
一本で簡単に火が付く期間と考えていただいて、十分な注意をお願いいたしま
す。
……と書いているそばから、今日も「○○市○○で野火発生」の一報が……(>_<)
ど~ぞ お願いいたします!
(中澤 署長) topへ戻る
2013年4月17日(水曜日)
除雪進行中
今年7月に「全国源流サミット」が開かれるみなかみ
町の奥利根地区。県道水上片品線は5月末の開通に向
けて除雪作業が進められています。
当署も源流サミットに協力するため、水源地域にある「奥
利根水源の森」の整備に取り組むこととなっており、アプ
ローチとなる県道の除雪状況を見守っているところです。
除雪を行う地元の事業体の方も協力してくださり、例年
にないハイピッチで除雪を進めてくれ、今日、「県道は森
まで開いたんだけどね…」と写真を送ってくれました。

「よっしゃ!」と思ったのですが…写真を見るとまだ水源
の森は厚い雪の下…。休憩所もトイレも半分雪に埋まっ
ています。 まだ70㎝の積雪だそうです。さすがにこれで
は工事にかかりようがありません。
まあ自然には勝てません。暖かい日が続くのを期待し
て、もう少しだけ待ってみますか。
融雪促進祈願! です…。
(署 治山技術官)
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2013年4月16日(火曜日)
溝又入(みぞまたいり)共同施業団地運営会議

昨秋、川場村内の県有林、村有林・私有林と私たち国有
林の三者で設定した「溝又入地区共同施業団地」。
H.25事業のスタートを前に、事業の調整等を目的に「運営
会議」が開かれました。
共同施業団地の運営スタートの優先課題は、林道・作業
路の連結、相互利用の調整からです。
それぞれ数年先の森林施業までを見据えて、新設・連結す
べき林道、修繕利用する作業路などを確認します。
特に民有林の経営に係わる皆さん方は、少しでもかかる
コストを低減させて、材価に跳ね返ってくるよう効率的な
路網設定に力を入れておられる様子でした。
国も県もできるだけの取組をさせていただきますので、ど
うぞ引き続きの連携よろしくお願いいたします。
(森林技術指導官)
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2013年4月13日(土曜日)
雪融け早し(小出俣山)
ずいぶん外が暖かくなってきたようだぞ…。
いや 長らく冬眠してしまいました。スケッチ担当、クマのごとくもぞもぞと冬ごもりの穴
から這い出して活動再開です。
初っぱな、出かけてみたのは赤谷のプロジェクトエリア内にひっそりと立つ小出俣山
(おいづまたやま)。夏にはヤブに覆われて登る道もありません。登るなら雪を使うし
かないと思い、チャンスを狙っていた山でした。
……ところが…、その雪がありません。
例年であれば今頃までは、締まった雪をサクサクと踏んで山頂に到達できるはずなん
ですが…。小出俣林道を歩き、オゼノ尾根の斜面に取り付き、尾根上に出て、尾根を辿
っていきますが… ずっとヤブ歩きです。こりゃあ冬眠しすぎたかな?
ようやく雪が出てきたのが標高1100mを越えた辺りから。ホッとしてまだらの雪を踏みつ
つ進んでいきます。

標高1300m付近まで来て、ようやく山は全面雪に隠れま
した。
これでようやく歩きやすくなったわい。

今年の雪融けは昨年より2週間は早く進んでいるように感じます。正面に見えてきた小出俣山も、そこここに雪の割
れ目が開いて、地肌が顔を出していました。
登り始めて約5時間、ボソボソと藪が顔を出しているここ
が小出俣のピーク。雪がなかった分余計に時間がかか
りました。
昼近くなって空は霞んでしまいましたが、暖かくとても良
い天気です。
山頂からの谷川連峰のパノラマです。
左から仙の倉岳、中央が万太郎山、右に俎嵓(マナイタグラ)と谷川本峰が目前に広がって、これは良い展望台ですね。
それも普段見られない方角から谷川連峰を一望にできるのが素晴らしい。もっともっと人が来てもよい山じゃないのか
な?? と思います。
一番右端の谷川岳をデジカメの最大望遠で撮って
みたところ、ピークに向かう登山者がけし粒のよう
にたくさん見えました。(黄色の丸中。)今日の本
峰は大混雑だったようですね。(ちょっと左にある
黒い三角が肩の小屋)
一方こちらは こんな豪快な展望の山なのに阿能
川岳の方から登ってきた登山者一人に会っただけ
でした。
静かで 良きやまなり 小出俣山
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2013年4月14日(日曜日)
ピッタリ!
今年も沼田市の桜祭りの日がやってきました。
実は昨年は、開花が大幅に遅れて桜なしの桜祭り。
右の写真のようにちょっと寂しいお祭り風景だったんですが…
今年は ピッタリ! でした。
沼田城公園にある210本の桜が満開の中でのお祭り。 やはり人出も盛り上
がりも違うように感じますね。私も今年は早めに会場に出かけて、公園の隅々
まで桜を堪能してきました。
もちろん仕事の苗木の配布の方も、ちゃんとしてきましたからご心配なく。
今年はハナミズキ、ヤマボウシ、ユキヤナギ、サツキツツジ、エゴノキの5種類
でしたが、15分で完売?いえ完配しました。
市や商工会のスタッフの皆様、大成功でしたね。 本当にお疲れさまでした。
会場お隣の沼田城趾の桜も満開 沼田城趾御殿桜
(中澤 署長)
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