2012年3月
2012年3月27日(火曜日)
署内の春 経過報告
開花準備を始めたサクラの冬芽。(3月8日署内の春)あれから20日経って、どうなっているでしょう。

お ずいぶんと丸々太ってきました。固い殻がもうじきはじけてしまいそうな様子ですね。沼田のサクラは例年、4月
の下旬が開花期です。次の20日後には花開くものもあるんじゃないか?との期待をもちました。

そして とうとうヤブツバキのつぼみが開き始めまし
た。(3月15日 予想外…) 待っているとずいぶん長か
ったような気がします。4月とともに、この沼田も春本番
ですかね~。 (中澤 署長)
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2012年3月22日(木曜日)
樹上の丸きものたち2
冬のヤドリギ探しの記事を書いていて、ふと 「もっといろいろあるよね?」 と考えました。
そこで今日はいくつか「樹上の丸きものたち」を集めてみました。もし、冬の樹林散策などを行われる際には、こん
な視点で樹木を眺めながら歩くのも、ちょっと楽しいかもしれませんよ。

秋のページで御紹介したブナの木の「クマ棚」です。
これはブナの実を食べるクマの座椅子みたいなものでし
たね。冬のブナ林を歩けば、必ず1つや2つ見られる「丸
きもの」です。

こいつもクマ棚に似ていますが、この木はブナの木で
はありません。これは樹上に作られた野鳥の巣です。
何が住んでいたのでしょうね?
枝がゴチャゴチャと絡みあっているようなこの写真。
年を経たサクラの木の枝(斜めの太いもの)上に、絡ま
り合った小枝の固まりが乗っかっているように見えま
す。
これ実は「てんぐ巣病」といわれる樹の病
気の症状なのです。これに罹ると、小枝や茎
が異常に密生して一種の奇形症状が現れる
ようになります。
高い木の上に、まるで鳥の巣のようなもの
ができるので、「天狗の巣にちがいない」と
言われたことが語源のようですが…。
山中でよく見かけるような気がしていたん
ですが、今回、いざ探してみると見つからな
い…。この1本に出会うまで、さんざん探し回
りました。
さあ「樹上の丸きものたち」 皆さんには現地で見かけた時に区別がつきますか? (中澤 署長)
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2012年3月18日(日曜日)
樹上の丸きものたち
片品村のとあるスキー場のゲレンデ脇で、カンバの枝
にたたずむ丸きものを発見…。
何者?と思い近づいて見ると…どうやら団子状の植物。
これは「ヤドリギ(宿木)」というれっきとした樹木です。
落葉性の広葉樹の樹上に寄生して暮らすのですが、
自ら葉を付けて光合成を行い、一方、寄生した木からミ
ネラル分などをいただいて生きていきます。
何か枝にハ リネズミがとまってるみたいですね。この日
はガスっていて色がモノトーンですが、どうやら周囲は
薄緑の葉が付いている様子。
そこでよく晴れた別の日にヤドリギ探しをしてみました。
こちらの写真の方が緑がかった色合いや葉の形がもう
少しわかりますね。
樹木に葉が付いている季節なら、なかなか気の付くこと
もないヤドリギ。冬ならではの樹上の丸きもの探しも楽
しいかもしれません。
(中澤 署長)
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2012年3月16日(金曜日)
出署日
森林管理署には、本署と11の森林事務所があります。
署員30名弱の小さな署ですが、森林事務所が管内全域に
散らばっているので、意外と全員が顔を合わせる機会は少
ないのです。
今日はその貴重な機会、定例出署日です。一ヶ月に一
度、署員が一堂に会して連絡会議を開き、事業の進行状
況や今後の予定などの報告・指示を行います。
この3月は今年度業務の締めの月であり、翌年度事業の
準備の月、みんな一日中、会議だ、打ち合わせだと慌ただ
しく署内を走り回っていました。
そうそう 御心配なく。森林官会議の報告もうまくできていましたよ(^^) (菊池 総務課長)
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2012年3月15日(木曜日)
森林官会議
昨日今日と前橋の本局で森林官会議があり、当署の森林官を代表して3名で出席してきました。講義、グループ
討議、現地見学となかなか盛りだくさんの内容でした。これまでも研修などで本局へ行くことはありましたが、管内
1都10県の現役森林官がこれだけ集まる機会は初めてでしたので、普段なかなか知ることのない各地の情報等
を得られた2日間となりました。
特にグループ討議では、各署の森林官がそれぞれ業務のやり方、地域との接触などの経験を披露することとな
り、「そんなやり方もあるのか」「同じような課題を抱えているな」といった示唆や共感を得られる話を聞くことができ
て、いろいろな地方経験の少ない若手には良い刺激になったと感じました。
2日目は群馬県産材の流通・加工拠点として渋川市に新設された「渋川県産材センター」を見学。原則、自署の
管内で業務を行う我々にとって、管轄外の先進的な林業の取組を見れる機会はなかなかなかったので、貴重な経
験となりました。
さて…こいつを署に戻って署員の皆さんに報告しなけりゃならないのが、我々のもう一つの任務…。うーん うまい
こと説明できるかな…? (杉山 花咲森林事務所森林官)
 
各署の森林官が集まって… 渋川県産材センター見学
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2012年3月15日(木曜日)
予想外…
先日の福寿草に続く 署内の春Ⅱは、このヤブツバキの花だと思い込んで、
今か今かと毎日眺めていたのですが、つぼみが少し開きかけたところへ、
連日の雪…。一気に自重モードになってしまったらしく、その後、うんともすんと
も言わなくなってしまいました。
そうしているうちに 実は思わぬ伏兵が…
日当たりの良い裏庭、春の大雪が消えたと思ったら、こちらに小さなかわい
らしい花が先に咲いてしまいました。オオイヌノフグリです。
ツバキというと伊豆諸島などの南国のイメージ。日射しは日に日に力強くな
っているのですが、まだ彼らの時期ではないのでしょうか?
少し気長に待ってみますかね。 (中澤署長)
 
名に似合わず可憐なオオイヌノフグリ ガードの堅いヤブツバキ
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2012年3月14日(水曜日)
あ~スッキリ!
当署は、事務室の窓から朝な夕なに県北の山々を見渡すことができる景観に恵まれた森林管理署です。
ただし… 「あ~今日の谷川岳はキレイだな」と思って写真を撮ると…
 
事務室からの谷川連峰 事務室からの武尊山
こうなってしまうのです。
写真に撮って初めて気が付きましたが、電線だらけです。見慣
れてくると人の目は、都合の悪いものを無意識に除外して見る
ことができたんですね。 ところがカメラは融通が利かない…。
おまけにオートフォーカスだと電線にピントが合っていたりして、
さらにガッカリ。
ところが今月、当署に補修工事が入ることになり、ある朝出勤
してくると庁舎に足場が組まれていました。
「これはチャンスかも?」と思って、工事の方に頼んで、普段は
上がれぬ屋上に上がってみました。

屋上からのスッキリした谷川岳耳二つ
いや~視界は一変!遮るものない谷川岳を見ることができました。 ホンの数mの違いでこんなに違って見えるの
ですね。おまけに今日は願ってもない好天。 あー何かとってもスッキリしました!
オマケです。スッキリ見える上州武尊山。 左端の尖ったピークから順に、川場剣が峰、上州武尊山(沖武尊)、
真ん中に中の岳、家の串山、剣が峰、前武尊山の6つのピークがよく見えました。
(中澤 署長)
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2012年3月9日(金曜日)
偵察?…
冬場はフォレスター研修も充電期間。この機会に全国
の先進取組地を訪ねて、様々なノウハウを学んでいま
す。
3月8日、准フォレスター活動の先進事例地である九
州森林管理局管内の都城支署(宮崎県都城市)にお邪
魔して話を伺いました。都城支署は年間約3万5千m3
の木材の生産を行っており、九州の国有林では№1の
生産実績を誇っています。また、宮崎県自体も九州の
中では最も林業の盛んな県の一つに数えられており、
フォレスター活動への関心等も高いと聞いています。
都城支署の皆様 ありがとうございました
今回は、今年度から始動した准フォレスターの活動等について、
色々とお話を伺いました。都城支署の場合、国有林の准フォレスター
が事務局となって、県や市町村、森林組合に呼びかけをし、准フォレ
スター活動を促進するため常設の連絡協議会を今年の2月に立ち上
げたそうです。連絡協議会が構成員同士の交流の場となり、民有
林、国有林双方の課題の共有やその解決策の検討等が図られ、民
国連携による地域の森林・林業の更なる振興、発展が期待されま
す。当面の重点課題は、深刻化するシカ食害対策や民国協働による
森林整備等について、連絡協議会で連携等を検討していくとの方向
だそうです。
民有林であれ国有林であれ、やはり核となる組織・人材がスタート
の牽引役となることの重要性を強く感じました。
今回は大変勉強になりました。 (山本 企画官)
(国有林施業実施計画図)
管轄の国有林を団地化し、各年度の事業を団地単位で集約的に
実施します。これにより隣接する民有林が連携しやすくなり、効率
的な森林整備が期待されるようになりました。
(シカ対策ネット)
シカ対策については、林縁グルリに枝条を集めた上、ネットをかぶせて侵入を制限する方法が有効であると検証され
ています。足が引っかかるのを嫌がって、シカが踏み越えることができないようです。シカ対策の新手法となると良い
ですね。

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2012年3月8日(木曜日)
署内の春
3月に入り、暖かい日が一週間ほど続いた今日、昼休みにふと前庭を見ると、黄色い花が…。

福寿草でした。
植え込みの陰にひっそりと…。それでも色合いの少ない
この季節に、鮮やかな黄色がとても明るく感じられまし
た。 春を告げる代表格の花が咲いたのですね。
いよいよ 春だなー。
また当署の庭のソメイヨシノ。2階のベランダに枝を延ばしていて、間近に枝葉の観察ができるのです。
こちらも冬の間、固く黒々としていた冬芽の様子がちょっと違ってきたような…。じっくり見ると芽の先端が、黄緑色に
膨らみ始めています。



そこここで春の胎動が盛んになってきました。それにしても微妙な気温差、日照量などに、彼らはホントに敏感で、そ
してとても用意周到ですね。 (中澤署長)
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2012年3月4日(日曜日)
好天!
なかなか天気に恵まれぬ今年の山でしたが、ようやく今回は皆さんに良い景色をお見せできます。里には春の気
配が感じられるようになった3月一週。思い切って国境稜線に登ってみました。行き先は谷川連峰の平標山、仙ノ倉
山、一応 谷川連峰の最高峰です。
 
スタートは朝6時半。平標山の頂上には朝日が当たり 朝日の輝く樹林の尾根を辿ります。天気が良い山は
始めました 本当に気持ちがよいですね
 
樹林帯を抜けると青空の下、平標山が白く輝いて これは北側から頂上を見上げたところです。雪は固く、
いました テラテラと光って、転んで滑り出したら止まらないような
ところもあります。慎重に一歩一歩登ります。
 
一番奥のふたコブピークの右のやつが谷川連峰最高 一歩一歩仙ノ倉へ向かいます。実際に歩いてみると
峰の仙ノ倉山です。真っ白で雄大な斜面が美しく、思 斜面はクラストでガリガリです。スキーでの歩行には
わず見ほれてしまいます。 十分注意が必要です。

稜線の途中にあった標識には「エビのしっぽ」と呼ばれる
氷の固まりが風下方向にビッシリ着いていました。
きっと一昨日までは猛吹雪だったのでしょう。
(後ろのピークが平標山)

着きました! 仙ノ倉山。平標山では途中の山々がじゃまをして谷川本峰をみることはできませんが、ここまで来
るとお隣の万太郎山に重なるようにして、谷川本峰までよく見えます(中央奥)。真っ白な山々が陽に映えて本当
に美しいです。

来し方、平標山を振り返ります。左の円錐状が平標山、その奥には苗場山など上信国境の山々。大展望でした!

今日は山スキーの皆さん、30人ほどに出会いました。皆さんとても元気に滑っていきました。これから3月に入って
まだまだ入山者は増えていくでしょう。 さあ我々も帰りはもちろんスキー滑降。中央のハケで掃いたように見えるの
がスキーシュプールです。登り3時間半の平標山も下りは実働30分、改めてスキーの機動力を感じます。
風弱く好展望をほしいままにした良い1日でした。 (中澤署長)
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2012年3月1日(木曜日)
朝靄(もや)?朝霧?
沼田に大雪の降った翌朝。町は薄いもやに覆われました。真冬ならば、カラッと晴れ上がって、ピシッと冷え込んだ
朝になったのでしょうが、どうやら雪でよく冷えた地面の上に暖かい空気が流れ込んだため、地面に近いところだけ冷
やされて、もやが発生したようです。裏手に回ってみると、もやを透かして朝の太陽が見える程度です。
季節も今日から3月、こんなもやが出るぐらい暖かくなっ
てきたんですね。いよいよ春の気配でしょうか?
ところで、これを朝もや(靄)と書いてきましたが、改めて
調べてみると、靄と霧の違いは、視程(どのぐらい遠くが
見えるか)で使い分けるんだそうです。1㎞以上なら靄、
1㎞未満なら霧。今日のは結構濃くて、見えるのはせいぜ
い200mほど。 正確には「朝霧が出ました」と書くべきだっ
たのですね。
どうやら天気予報は、明日もまた雨。一雨一雨暖かくな
っていくのでしょうか。 (中澤署長)
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