| 2011年12月  2011年12月23日(金曜日(祭))  森林のクリスマス! 12月も終わりに近づき…世間はもうすぐクリスマス。家族と過ごす方、恋人や友人と過ごす方、いろんな人がいると 思います。今回は、そんなクリスマスを彩るアイテムのひとつ、クリスマスリースを自家製で作ってみました。材料は 森林の恵みを活用させていただきます! 
  作り方:  1.リースの元となる「つる」を採取します。造林木に絡まっているつるは、実は木を   傷める厄介ものです。つる切を兼ねて一石二鳥!                   2.採取したつるを好みの大きさに巻いていきます。採取したばかりのつるは水分    を多く含んでいるため、ある程度曲げても枝が折れたりしません。巻くときは下    の枝を絡めるように螺旋状に巻いていくと、後でほどけず綺麗に作れます。                 3.リース本体が出来たら、飾り付けをします。リース作り   は飾り付けが重要!この作業で作品の良し悪しが決   まるといっても過言ではありません。   今回はまつぼっくり、マツ葉、モミの葉、ナンテンの実を       使いました。これも森林から拾ってきました。材料を両       面テープ・木工用ボンドなどで貼り付けていきます。              4.クリスマスリースの完成です!!    今回は飾りつけを少なくシンプルにしました。ちょっと形がいびつなのはご愛嬌…。     作業自体は簡単なので、材料があれば誰でも作ることが出来ます。当ページをご覧の皆様も、機会があればぜひ 作ってみて下さい。ホームセンターや雑貨屋等でも手軽に買えますが、ぜひ自分で作ったオリジナルリースで趣きあ るホームメイドクリスマスを!                                    (川手 治山第一係長)topへ戻る
    2011年12月19日(月曜日)  冬山も頑張っています 奥山が雪に閉ざされる季節。山々はひと気もなくひっそりと静まりかえり…と皆さんは思っているかもしれません が、誰も来ないような雪の現場で一生懸命働く事業体の方々がいらっしゃいます。  今日は冬季事業の開始に当たって、署の担当者そろって現場の安全巡視に出かけました。回ったのは4つの現 場。これから2月一杯まで雪の中での間伐事業が進められます。現地には根雪の第一陣がすでに訪れていて、寒風 と雪の舞う中、仕事を中断して作業の皆さん集まってくださいました。   
                         もうじきここも雪の下に                緊急時の連絡体制の確認なども重要です    寒気、積雪、凍結などの危険因子が増える中ですので、特に機械や作業車の運転業務、歩行時の足元確認、そし て寒さの中での健康管理など基本に忠実な事業実行を改めてお願いしました。  ちなみにずいぶん派手なヤッケを着た連中がいるなと思った方もいらっしゃるかもしれません。これにも万が一の誤 射等を防ぐ「狩猟対策」という理由があるのです。  まずは何をおいても無事故での作業が進みますように。                    (小山 技術専門官)                         全員で危険因子を再確認します        ジャンケンではありませんヨ。最後は皆で安全コール!                                                                topへ戻る     2011年12月15日(木曜日)  カシナガ! 皆さんこんにちは! 今日は水上森林事務所から報告です。    この夏、一ノ倉・湯桧曽周辺の遊歩道を歩いていて、白い シートに包まれた丸太を見た覚えはありませんか? キノコの栽培?  まさか不法投棄か!?  いいえ、違います。これは樹木の病虫害防除を行っている のです。  皆さんは「ナラ枯れ」という新聞記事などを目にされたこと はないでしょうか? 北陸から東北にかけた日本海側は、 今、ミズナラ・コナラなどが枯れていく甚大な被害が広まっ ています。その被害が、ここ群馬県でもついに昨年発見さ れてしまいました。  原因は「カシノ ナガ キクイムシ(以降カシナガ)」。体長 わずか5mmほどの昆虫が木の幹に穴を開けて侵入し、そのとき一緒に運び込まれるナラ菌というカビの一種が、樹体 内にはびこって木を枯らしてしまうのです。 
  
                    被害木を伐倒します                         さらに細かい丸太に 今年は、被害を受けたミズナラ12本を処理することとなりました。   ①まずナラ枯れ木を伐倒し、丸太にきざみます。   ②さらに丸太に切れ込みを入れて薬剤を浸透しやすくします。   ③それを積み、シートを掛けます(シートは生分解性なので時間がたつと消えます)。    ④最後に薬剤をシートの中に散布して、隙間が出来ないようガムテープで密封します。 これで完了です。今日は雨降る中での作業となりましたが、地元森林組合の皆さんありがとうございました。
                    丸太をシートに包みます                   薬剤を散布して密封します  カシナガは、好んでミズナラやコナラの幹に穴を開けながら侵入します。カシナガが入った木では、幹に爪楊枝ほど の潜入孔が何千と開き、そこから大量のフラス(木くずと虫の排泄物が混じったもの)が排出されます。葉が茶色くな り、幹に粉が吹いている等の症状がある木を発見したら、お近くの森林事務所にぜひお知らせください。                                                                                    (水上森林事務所 西村係員)                                                               topへ戻る     2011年12月10日(土曜日)  空を見上げて                      よく晴れた今晩は皆既月食。普段は山ばかり眺めているこの目も、こんな日は夜空を見上げて過ごしましょうか。                                                     (入澤 流域管理調整官)   美しいほど満月(21:36)                    いよいよ始まり(22:02)
     
                 みるみる半分になって(22:40)                       これで皆既(23:10)                                                                topへ戻る      2011年12月8日(木曜日)  せっせと山(森林)を…                      寒さ厳しきこのごろですが現場回りが続きます。  今日はまず、地元川場村の国有林にある「スキー場開き・安全祈願祭」への参加から。毎年シーズンの始まりに は、スキーにおいでになるお客様の安全を願い、村内の関係者が揃って無事故を願います。武尊神社の神主さんに よる厳粛な神事に参加して、安全で快適なスキー場であるよう私もしっかりと山の神様にお願いしてきました。  ゲレンデの積雪はもう少しという様子でしたが、どんより重たい雪雲と冷たい風…降雪の追加も期待できそうな空模 様ですので、オープンも間近いと感じました。雪をお待ちのスキーヤーの皆様方 どうぞお楽しみに!!
   
   さあ午後は山へ向かい、請負事業箇所の完了検査です。これは、森林の整備事業が契約通りになされている か、キチンと完了しているかを現地を確認しながら検分するものです。  現地は「除伐」という造林地の保育作業の現場です。植付後、十数年たった造林地では、植栽木の生育の妨げとな るツル・雑灌木などが多く茂ってしまいます。これを取り除くのが除伐作業です。作業の結果、ゴチャゴチャしていた林 内は非常にすっきりして、御覧のように良く陽の入る良好な生育環境となりました。検査も合格です。  こうした作業一つ一つにも作業の実行管理をする現場代理人、作業を指示する監督員、完了を確認する検査員…と 多くの人が関わって立派な山(森)ができあがるのです。今後、この木々がスクスクと育ってくれるよう大いに期待して います。  このように自分の管理する山をここは将来こういうふうにしていこう、こんな山に仕立てていこうか?などと思いをめぐ らしながら事業を決めていくことは、森林官の仕事の醍醐味でもありますね。 さあ 寒さ厳しくなる中ですが…今日も せっせと山を歩こう!。                                      (江上 谷地森林官)
                                                                 topへ戻る     2011年12月7日(水曜日)  初滑り~!                       いえいえ、私のことではないですよ。  私は今日もコツコツとお仕事。仕事途中に立ち寄った(ここは国有林ですから)玉原のスキー場の一コマです。  まだまだ一面白銀の世界!には遠いですが、皆さん、初滑りを楽しんでくださいね。ヤボですがくれぐれもケガなど  されませんように~。                                                     ゲレンデは白くなりました                    一面銀世界はもう少し先?                                                            (入澤 流域管理調整官)                                                             topへ戻る  2011年12月1日(木曜日) 誰かブナの話をしましたかね?                      どこかで「クマがブナの木に登る」話が出てましたね。ちょうど玉原のブナ林に出かけてきましたので、何枚か写真  を撮ってきました。  まずは「クマ棚」。 ブナの木に登ったクマの食事跡で  す。この枝がモシャモシャと固まったところに居座っ    て、周囲のブナの実を枝ごと折り取っては食べ、食べ  終わるとお尻の下に枝を差し込んで居心地を良くして  いるようです。 これが結構高いところにあって、我々  には登るなんてとてもとてもです。  やはり木登り上手ですね。  この辺りは今年、ブナの実がまあまあ豊作。豊作の年  にはクマ棚は逆に少ないとか…。実なりが少なく、他  の競争相手と争ってでも食べなければならない年に  は、せっせと木に登るけれど、豊かな実りのある年に  は、熟して美味しくなるのを、余裕をもって下で待つと  いうところでしょうか?。      これは、今年ブナの幹に付けられたクマの爪痕ですが、どうやら、  この長く尾を引く爪痕…。ずり落ちでもしたのかな?と想像すると、  ちょっと楽しくなりますね。                  今年の玉原のブナの実は、まだ地面でたくさん拾うことができます。  どうやら今年はクマも、リスも、ネズミも、昆虫たちも冬越しの食料に  は満足できたのかもしれません。   そして、当のブナも、食べられてしまわずに地面に残るタネが多くあ  って、さぞやホッとしていることでしょう。                           (入澤 流域管理調整官) 
                                                                    topへ戻る          +先月の記事へ+     |