| 2012年2月 2012年2月20日(月曜日)  なだれ危険地区調査 今年は各地で記録的な大雪となっており、全国各地で雪による被害が発生しています。その中でも雪崩は最も恐ろ しい災害の1つであり、ひとたび起これば周辺の森林や集落は甚大な被害をもたらします。当森林管理署管内では、 「なだれ危険地区」として指定されている箇所が複数あり、防災施設の施工状況や、雪崩の発生頻度等について定 期的に調査をしています。  今日は治山課メンバーで雪崩の現状調査に出かけてきました。場所は水上・相俣管内の「なだれ危険地区」の一 部、今月初めに雪崩が起こった天神平の近くでもあります(2月7日「大雪崩!」参照)。   
 危険地区に指定されてる箇所を目視で確認(写真1)    中には集落に近いところも危険箇所になっています。雪崩が来たら車が心配です…(写真2)
   今回は全部で10箇所ほど調査しましたが、幸い目立った災害箇所はありませんでした。とりあえず一安心です。 
 
   ちなみに、過去に雪崩が発生した箇所については、遠目からでも良く分かります。  (写真3)(写真4) ちょうど写真の山の中腹あたり、木が一部抜け落ちてるのが分かりますか? これが過去に雪崩が起こった場所です。  自然を相手にする我々にとって、災害危険箇所の現状把握、および調査は重要な仕事で す。今後も調査を行っていく中で、災害の未然防止に努めていきたいと思います。                                             (川手 治山第一係長)                                                                        topに戻る 2012年2月19日(日曜日)  雪に落書き晴れ間の出た休日。 降ったばかりの新雪に落書きしに山へ出かけました。  スキーで山に登るには、かかとの上がる登山用のビンデ ィングと、シールというナイロンの滑り止めをスキーの裏 に貼り付けて登っていきます。 途中では、天気に誘われたのか?昼日中というのにテ ンもウロウロ。人に出会うのにも慣れているのか?慌て る様子もなく山の方へ去っていきました。 大きな斜面に出ると、皆さんそれぞれの落書きが…。 結構多くの方々が入山している様子です。さあ、ガスや 風が出てくる前に、私もあと一登り!  (中澤署長)                                                                                                                                                                            topに戻る   2012年2月16日(木曜日)  治山林道コンクール
                                                            斜路付治山ダム  赤谷の国有林内にある治山ダムです。渓流生態系(魚類・水生生物等)への配慮のため、背後の治山ダムにより 河川に段差が生じて、魚類の遡上・流下、水生動物類の行き来を妨げることのないように、粗石による斜路を設けて います。  当工事はH.23治山林道コンクールで「林野庁長官賞」を受賞し、この2月16日に林野庁で表彰式が行われました。 写真は季節はずれですが、受賞を記念して掲載しました。受賞された事業体の皆さん、おめでとうございます。                                                       (飯沼 治山第二係長)                                                                  topに戻る    2012年2月7日(火曜日)  大雪崩!  先日スキー場点検にも行った天神平で大きな雪崩が出た(2/3)との連絡がありました。場所はロープウェイの通る  田尻沢コースの近くです。 (写真はスキー場の方が送ってくださいました。) 
  正面に見える沢筋(西黒沢)を走ってきた雪崩が、左のロープウェイ沿いを通る田尻沢コース(スキーコースとなって います。) の一部を埋め尽くしてしまった様子です。ここは、一週前の点検時には、西黒沢の沢の窪みが見えていた のですが、今は数mの厚さの雪に埋まってしまっています。  ここから見る西黒沢(正面)は、傾斜も緩く、とても雪崩が起きるようには見えませんが、スキー場の方の話では、 「脇の支流の上部が数カ所崩れてなだれたと考えられる。それらが集まって本流筋を走り下ったのでしょう。」とのこと でした。こんな雪崩は数年ぶりとか…。豪雪の年に限って起こっているようです。 
  …と言っているそばから、支流でまた雪崩が起きました。写真中央部の雲のようなものが雪崩の雪煙です。  自然のすごい力を感じます。 怖いものですね。 
   沢の奥の方の山の斜面を見てください。逆V字型に筋のようなものが見えますが、あそこの下の雪が剥がれて雪 崩となったのですね。その右脇には、横に薄い亀裂のようなものが見えています。(中央にある木の右側です。) あれもまた滑り落ちて雪崩となる雪なのかもしれません。 (ピンボケですみません。)  古い積雪の上に新しい雪が積もり、その上側がなだれる現象を「上雪崩(うわなだれ)」「表層雪崩」というそうです。 特に逆V字型の下側のように板状に表面が滑るので「板状雪崩(いたじょうなだれ)」ということもあるようです。  スキー場ではコースを閉鎖して復旧に当たっています。楽しいスキーでこんなものにだけは出会いたくありません。  スキーヤーの皆さん、スキー場の指示等を十分に守って、滑走可能な場所で、楽しいスキーをしてくださいね。                                                             (中澤署長)                                                                topに戻る 2012年2月6日(月曜日)  出動!  今日はみなかみ町にある当署の古い倉庫の雪降ろし。数年ぶりの大雪に、一度荷重を軽くしておかないと、この  先大雪が来たりすると危険との連絡を受けての出動となりました。 なにせかなり年期の入った建物ですので…。 
   慎重に屋根に登ってみると、雪は股まで潜って、すでに重い雪となっています。さあこの広さは大変だぞ…。     雪降ろしでは雪とともに転落!が一番の心配事です。このため作業者は、しっかりとロープで確保された中で作業  してもらう必要があります。 さらに下には見張り役をおいて安全に作業を進めました。 以前に降った下の方の雪  はもうカチカチになっていて、掘るのが一苦労でした。 
  午後までかかって、なんとか屋根全体の雪を落とすことができましたが… 腕がくたくたです。それでも屋根の重さ を半分以下にはできたかな? ただし倉庫脇の通路は全部埋まってしまい、雪山が軒まで届きそうです。 もう 大雪が来ませんように… が作業チームの総意でした。                (藤井 総務係長)                                                               topに戻る  2012年2月2日(木曜日)  スキー場点検
                                                           天神平全景  本当に久しぶりに晴れた谷川岳天神平です。 今日はこれから本署と森林事務所合同でのスキー場点検です。 利根沼田署には国有林内(貸付地)に設置されたスキー場が多数あります。シーズンに1回、スキー場の管理や安 全対策の現地確認、借り受け者の御要望などを伺う機会として、スキー場点検を実施させていただいています。  今年は豪雪・悪天の日も多く、特にスキー場の方々は、コース外への滑走や雪崩対策などにとても気をつかって おられました。  
      豪雪の山岳スキー場として表示は明確に      ここもゲレンデですが新雪に腰まで埋まって動きが…     コースを一渡り見せていただき、危険区域の表示、コース境へのロープ設置などを確認させていただきましたが、 わかりやすい標識が十分に付けられていて、スタッフの皆様方の取組を十分確認できました。だって今年の雪の量 は本当にハンパではありません。 ゲレンデ内でも腰まで潜ってしまう深い新雪に、圧雪ゲレンデしか知らない我々な どは七転八倒。 深い雪の怖さをわずかな時間で思い知らされました。  
            新雪ゲレンデはあっというまにシュプールだらけに… これはこれでおもしろい景色ですけど…      どうぞ楽しく安全なスキーエリアの提供のために、スキー場の皆様、引き続きよろしくお願いいたします。 お忙しい中をありがとうございました。                                                         (斎藤 経営係)                                                                topに戻る       +先月の記事へ+     |