2012年5月
2012年5月21日(月曜日)
日食 見ました!
今日の沼田はすかっ晴れ! おかげさまで本州では約130年ぶりの金環食を堪能できました!

…で、これがそうなんですが…、我々の観測機器?
(メガネとデジカメ)ではこんな地味な絵しか撮れません。
そこでちょっと工夫をしてみました。
これは注意しながら直接太陽を撮ったものです。まぶ
しい太陽の右隣に、日食の形が写っています。デジカメ
の光学的な「幻日」とでもいうのでしょうか?
次は画用紙作の記念プレートです。千枚通しで針穴を開けて光にかざすと…、見事な金環食記念プレートになり
ました。よ~く一つ一つの点を御覧ください。日食で字が書けるんですね。


もうひとつ、日食記念シャツも作ってみました。
木漏れ日の中にたたずむと… 見事な日食プリントシャツが
出来上がりです。
ただし、次に着られるのは2030年、北海道の日食時間中、木
漏れ日の中に限られますが…。
早起きをした甲斐がありました。
どうですか?皆さんの地域ではどんな日食が観測できたでしょ
うか?
(内海 経営係長 斎藤 経営係)
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2012年5月20日(日曜日)
吾妻耶山・大峰山 山開き
相俣森林事務所です。
事務所の裏山に当たる吾妻耶・大峰山の山開きに
参加してきました。
古くから地元の信仰厚い吾妻耶山には、頂上近く
に3つの石殿が祀られています。今日は全員でそ
こまで登り、シーズンの安全を祈願しました。ここは
神主さんも山伏スタイルの本格派です。
よく晴れたこの日は春爛漫の陽気。豊かな残雪の
残る谷川連峰の展望、林間の小さな谷地(湿地)に
はクロサンショウウオの卵もあったりして、山は春い
っぱいです。ぜひ半日の軽いハイキングにおいでく
ださい。 (内山 相俣森林官)

新緑と残雪の谷川連峰の展望

菊の花を思わせるキクザキイチゲ これがクロサンショウウオの卵
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2012年5月19日(土曜日)
群馬県植樹祭
よく晴れた暑いほどの一日、第66回群馬県植樹祭
(渋川市総合公園)に参加させていただきました。
「この苗は 未来へつながる 希望の芽」が今年の
標語。各地の緑の少年団や市民の皆さん方は、協
力し合って、未来への大きな希望をしっかりと植え込
んでいらっしゃいました。 (中澤 署長)
皆で協力しての植樹作業
式典では緑化功労者の表彰や緑の少年団の発表なども行われました
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2012年5月14日(月曜日)
無心になって
休日、家族の住む岐阜の家に戻って、にわか造材作業員をし
てきました。
造材…などと書くと大層かも。 実は、ストーブで使う薪割りな
んです。良く乾燥した薪は快適な薪ストーブ生活に欠かせませ
んので、早くも次の冬に向け準備開始です。日が長くなる初夏
は乾燥が進むため、薪割りのベストシーズンです。
この薪割り、単調そうに見えて、実は奥の深い作業です。丸太
の目を読み、無駄な力を使わずに斧を当てるのには、結構な経
験を要します。でも無心で下ろす斧が「スコーン!」と入った時の
爽快感はなかなかのものです。
今や自分で薪を割り、木の香る薪ストーブの暮らしをするのは、
かえって贅沢ともいえる暮らしなのかもしれません。職業柄もあ
りますが、木とともに暮らせる日々を、これからも大事にしていき
たいと思っています。 (内海 経営係長)
丸太を薪の長さに切り揃えます

無駄な力を使わずに斧の重さで割っていきます ここで冬までじっくりと乾燥させます
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2012年5月13日(日曜日)
芽吹きの季節
5月に入って、管内の緑もずいぶんとはっきりとしてきました。なかなか小型のデジカメ程度では多彩な緑のグラ
デーションをお伝えしきれませんが、緑にもこれだけたくさんの色があるんだと、最も感じられる季節が今ですね。
一口に緑といっても、萌木色(萌葱)、草色、若苗・若竹・若芽・若菜色など分類によっては70種以上にも分けられ
るとか…。とても私には見分けがつきません。
山に入る人たちの車が、林道口や道路端に点々と見られるのも今が最盛期です。春の恵み・香りを求める方々と
お見受けしますが、くれぐれも駐車や採集はマナーの範囲を越えてしまぬよう、皆さんが等しく楽しめる山であるよ
うにお願いをいたします。
明るいカラマツの林の中で、私もいくつもの春の芽吹きを見つけました。

タ ラ ノ キ ハ リ ギ リ ト チ ノ キ
食べるものばかりに目がいってるだろうって? いえいえめっそうもない。あくまで樹木の芽吹きの観察です。
どれも明るい日射しの下で、力強い命を感じさせてくれる立派な姿でした。

もう一つ忘れていました。春の恵みは我々だけのもの
ではありません。山の住人である動物たちも、春を待ち
わびていたはずです。
訪問者の我々の方が、十分に注意してやらなければ
ならないことを常に頭に置いて、どうぞ春の野山を楽し
んでいただきたいと思っています。 (中澤署長)
昨年秋のトチの実から小さなトチノキが…
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2012年5月10日(木曜日)
雪融け後…
山は雪融け季節。現場ではまず林道の状況を確認に入ります。山で業務を行う我々にとって、林道は生命線、
体に例えれば動脈のようなものです。途中1箇所が途切れただけで、その先全ての機能が止まってしまいます。
当署の管内では約半年の間、林道が雪の下に埋まっています。その間、雪の圧力、凍結と融解の繰り返し、融
雪水などによって、春先の林道は予想以上に痛んでしまうのです。

ここでは法面の土砂が崩落して、路面を半分
埋めています。とても手作業では除去できませ
ん。重機をもってきて除去するしかないですね。

ここは大小の転石が林道上に転がり、車の通行の支障と
なっていました。横着をしてよけて通ろうなどと思ってはいけ
ません。今度は谷側に脱輪したり、車の腹につかえてしまっ
たりする危険があるからです。

おや…奥はまだ残雪に埋まっていました
これが毎春、そして大雨のたびに繰り返されるのです。林道の維持管理は本当に手間を要します。
HPを御覧の皆さん方も、特に春先の林道へ入られる際は、路面、路肩、法面(のりめん)の状況には十分に御注
意ください。林道はそもそも一般公道ではありません。リスクのある道路だということをお忘れなきよう。
(内山 相俣森林官)
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2012年5月8日(火曜日)
片品は水芭蕉もそろそろよい頃です
こちら鎌田森林事務所です。私もこの4月か
らの勤務となります。よろしくお願いいたします。
片品村といえば尾瀬、尾瀬といえば水芭蕉で
すが、そろそろ里山地帯では見頃を迎え始めま
した。森林事務所のある鎌田から少し尾瀬の
方へ向かうと、国有林には腰本自然観察教
育林があります。ここは水芭蕉の群落があっ
て、手軽に散策・観察ができるのです。片品
村では「水芭蕉の森」と名付けて開花情報など
を皆さんにお知らせしています。
仕事ついでに様子を見に行くとほぼ満開に咲
きそろった状況で、湿地一面が水芭蕉の花で埋
まっていました。水芭蕉って時機が過ぎると巨大化してオバケ水芭蕉になったりしますので、まだ花の小さい今
頃が、尾瀬のイメージにはぴったりだと感じます。皆さん、可憐な水芭蕉を見るなら今が旬ですね。
(深代 鎌田森林官)

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2012年5月7日(月曜日)
天王桜
花咲の「天王桜」が満開を迎え、多くの訪問客で賑わいを見せています。
この天王桜は樹齢300年以上のヤマザクラといわれ、片品村の天然記念物にも指定されていますが、それにしても
全ての枝にいっぱいの花を付け、見事なものです。きっと地元の方々が大事に維持管理をされているのでしょう。
連休後半は雨が続いて、咲き揃う前に散ってしまうのではないかと心配していましたが、この姿を見て一安心。
片品地区にもいよいよ遅い春がやってきました! (杉山 花咲森林官)
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2012年5月7日(月曜日)
安全の日
当署は毎月の月初めを「安全の日」に指定し
ています。我々の仕事場は山・樹木という自然
相手の職場。人一倍、作業・事業の安全に気を
配る必要があり、一ヶ月に一度、基本に立ち返
って「安全な業務遂行」を職場の皆で再確認し
ています。
今月は連休もあって、この7日が安全の日となりました。山々の雪融けも進んでいよいよ現
場の事業が本格化する5月。昨日までの雨も上
がってさわやかな朝、全員で「今月も無事故・無
災害」を誓い、業務をスタートさせました。
(星野 業務課長)
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2012年5月5日(土曜日)
雨氷
連休後半は雨にたたられました…。標高
2000m以上は、昼間は雨、夕方から吹雪の天気
でした。
雨の上がった翌朝、テントを這い出してみると
周囲の木々にはビッシリと透明の氷が…。
「雨氷(うひょう)」というそうです。雪で固められ
た「樹氷」や秋遅くに見られる「霧氷」には結構
出会っていますが、雨氷とは珍しい。
幹から細枝・葉に至るまで、樹そのままの形で
5mmほどの厚みの氷でコーティングされている
感じです。つららのように幹枝を流れる水が次第
に凍って厚くなるのかと思ったら、0℃以下の過
冷却された雨粒が、物体にぶつかった瞬間に衝撃で凍って貼り付くようにしてできるんだそうです。 山々の木々は
全身に氷の鎧をまとってとても重そうでした。

山自体も晴れ間は僅かな間だけ…。後ろにレ
ンズ雲(吊し雲)が見えていますが、これは荒天
がくる兆しです。 案の定、山は数時間後には、
再び雨雲の中に覆われてしまいました。
(中澤署長)
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2012年5月1日(火曜日)
平ヶ岳
管内の雪山の御紹介も、今シーズンはこの連休が最後となりそうです。今日は管内の百名山の一つ「平ヶ岳」
(2,141m)を御紹介します。奥地にあるこの山は、百名山の中でも難コースの一つ。さらに当署管内からは登山道がな
く、春のこの時期、豊富な雪を利用して尾瀬を越えて行くのが群馬側からの定番となっています。
平ヶ岳は、名の通り頂上付近は平らで湿原と草原が広がる大きな山容の山です。ルートは、大らかな起伏の尾根
を登り下りしていきます。(中央奥の平らな台地状が平ヶ岳)
山頂直下まで来ると、真っ白な大斜面が続きます。まだまだ春の景色とはとても思えませんね。

山頂はただの雪野原。標識もなにもかもまだ
厚い雪の下です。ソーラー発電のポールだけ
が、雪の中にポツンと立っていました。

広々とした山頂から北を臨みます。見渡す越後の山々はまだまだ真っ白でした。

こちらは南側の尾瀬の方向、辿ってきた尾根を振り返ります。右端が尾瀬の至仏山です。またあそこまで帰らねば
ならないと思うと、少々気が重くなります。やはり遙かなる「平ヶ岳」でした。
それでも雪融けはグングンと進むことでしょう。尾瀬が花の季節となるのも、もうすぐです。 (中澤署長)
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2012年5月1日(火曜日)
雨乞山山開き
谷地森林事務所です。4月の異動で新任の森林官となりました。よろしくお願いいたします。
まだ新参者で、右も左もよくわからないまま春の行事に追われています。昨日の祭日は地元「雨乞山」の山開きで
した。

標高1000mほどの小さな山のようですが、50人近い
方々が集まって、登山の安全を祈願する神事が行われ
ました。
これが神事の写真なんですが、まだ慣れないせいも
あって後ろの方からこそっと撮ったら、なんだかよくわか
りませんね。 次はもっとうまく撮ります。
それでも地元の人が山を大事にしている感じがとても
よく伝わってきました。

お話をうかがうと、頂上からの展望は素晴らしく(1月10
日「お気に入りの場所」)、地元のボランティアの皆さん
が歩道等の維持管理を、ずっと行ってくださっているそう
です。管轄の森林官として改めてお礼を申し上げます。
この日は地元の方と、今後の整備等についてのお
話をいただいたりして頂上まで行けませんでしたが、
近々大展望を眺めに行ってみようと思います。
(中澤 谷地森林官)
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