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 利根沼田署の森林や山へご案内!

 11月号表紙

2012年11月   

2012年11月28日(水曜日)  

ハラハラと…

121128桑の木01 この秋一番の冷え込みとなった沼田。

朝、署の窓から何気なく前庭を見ている

と…、全くの無風の中、1本の木だけ

がハラハラと葉を散らしている。風もない

のにどうしてあの木一本だけ葉が散って

るの? 不思議に思って庭に出てみまし

た。 

 

                

 

121128桑の木02 それはクワの木でした。見ている目の前

で、葉が次から次へハラリハラリと木から

離れて落ちてきます。風もないので、葉は

全て根元に積み重なっていきます。

 恥ずかしながら初めて気付いたのです

が、「クワの木が葉を自分の意志で落とし

ている」んだと判りました。

 落葉は役目を終えた葉が、雨風の打撃

などで徐々に落ちていくものだと思ってい

たので、目からウロコの心持ち。こんな木

もあったのですね。 

121128桑の木03 落葉の仕方は木によって様々。北海道に多いカシワ(柏餅のカシワ)の木

は、いつまでも枯れ葉を落とさないことで知られています。借金するときには

「カシワの葉が落ちる頃に返す」と言えば、いつまでも返さなくてよいといっ

た小話まであるほどです。 その正反対の木もあったのですね~。

 それにしても枝と葉の接続部分に、どんなメカニズムが働いているんでし

ょうか? たぶんスイッチは気温ですね。一定の寒さが訪れると葉を落と

せ! と命令が出されるのでしょう。 

 

 どれぐらいで全部の葉を落とすのか?見ていたかったんですが、あいにく

と今日は現場行き…。

 夕刻、暗くなる頃に戻ってみると、大半の葉は落ちてしまっていました。

いっときで、完全に丸裸!とまではいかないようですが、ほぼ一日あれば

落葉完了なのだと知りました。 改めて… 自然は不思議だ。

                                (中澤 署長)

 

 

 

 

                                  topに戻る                                                                                                               

2012年11月26日(月曜日) 

雪を目前に

 先週今週と署内手分けをして、管内の造林・林道・生産・治山事業に入っている請負事業体の皆さんの現場を回っ

ています。いよいよ冬季事業も本番! 雪・寒さ対策と狩猟シーズンの安全対策を確認・再徹底するのが目的です。

事業体の皆さん方は、長年当地域で仕事をされてきている地元のベテラン事業体ばかりですが、雪中・氷点下の作

業には慣れも適応もありません。 繰り返しの安全確認、基本の徹底あるのみです。

 どうぞ作業の皆さん全員、体調を維持して無理なき事業実施をどうぞお願いいたします。 

 121126生産事業現場01 121126生産事業現場02

  無事故を誓って安全コールを全員で行います       目立つ表示はハンターへの注意喚起としても必須です

 121126治山事業現場01 121126治山事業現場02

   治山事業の現場はすでに雪の中での作業となっています。急斜面での作業に万全の態勢をお願いします

                                                    (署 各事業担当より)                                                                                                                              

                                                             topに戻る

2012年11月20日(火曜日) 

活動状況

121120なんの足跡?  雪が全てを覆い隠す…などといいますけど、なかには

逆もありますよね。

そう  動物の歩き回った痕跡です。夏の間はどこでどうし

ているのやら…なかなか見かけることも難しいのです

が、特にこの新雪の時期は足跡がくっきりと残って、こん

なに歩いているんだ…と思わされます。今日は、この時

期職員の見かけた足跡を集めてみました。

 ちなみに左の足跡。前夜の雪に埋もれかかってなんだ

かよく判らなかったのですが、少し後をたどってみたら…121120キツネ 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

はっきりした足跡が見つかりました。(右の足跡です。)

我々も素人同然なのですが、どうやらキツネの様子です。犬型の動

物の足跡は、イヌ、タヌキ、キツネなどとても似ていますが、キツネの

足運びはほとんど直線に足を置くので見分けられるそうです。     

121120テン

 

 

 

 

  この指の跡まではっきり見えるのは…どうやらテンですね。

写真を撮る時には、大きさを推定できるものと一緒に撮るとよいでしょ

う。かなり小さな足跡だったということですので、間違いないかな? 

 

121120ネズミ

 

 

 

 

 

 

 

 

 細長い両足が揃ってついています。一番の特徴は、真

ん中の筋ですね。これは長いしっぽの跡。山中に住むネズ

ミの仲間の足跡でしょう。 

121120ウサギ

   少し大きくしてみましたが、この縦横無尽に付けられた跡、全てウサギの足跡です。ここは谷川岳の主稜線上、

一ノ倉沢の岩壁のすぐ上なんですが、エサもなさそうなこんなところで何してるんでしょうね?? おまけに彼らは怖く

ないのでしょうか? 一歩足を滑らせたら奈落の底へ真っ逆さまの場所なんですが…。 我々には到底近づけません。

かわいい顔して とっても大胆不敵なヤツです。

 こうした冬の足跡探しはアニマルトラッキングと言われて、冬の散策の楽しみの一つとなっています。新雪の積もった

朝、近くの野原へ、雪に閉ざされた林道など手近なところでも十分に楽しめますよ。       (中澤 署長)

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2012年11月15日(木曜日) 

来た! 大雪1号

121115大雪01

 みなかみ町藤原の照葉峡付近です。

 治山災害復旧工事の監督用務で出かけてきたのです

が、いやいや予想以上の大雪となっていました。

 県道上でも約40㎝の積雪。一つ目の現場には何とか到

着できましたが、これでは現場の方もさすがに仕事になり

ません。床堀りする前に雪堀りしなけりゃならんとは…。

121115大雪02

 

 

 

 

 

 

 さて、奥の現場へ… と思いましたが、深い雪と降り続く

降雪に断念しました。 さあて今後の事業の進めを考えな

ければならないかなぁ?

 11月中はなんとか…と期待していたのですが、さすがに

藤原の奥の気候に甘い期待は禁物でした。 みなかみ町

の湯桧曽から奥は、すでに冬だと考えてください。

ちなみに県道水上~片品線は、14日をもって閉鎖されました。                  (署 治山係)

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2012年11月14日(水曜日) 

准フォレスターへの道(その2) 

121114単板積層材05 翌日は、千葉県木更津市にある株式会社キーテックさん

にお邪魔し、開発部長の I さん、購買部門担当のKさん、

品質管理担当のOさんの御三方からお話しを伺いました。

 まず、キーテックさんの所在地ですが木更津港に面した

ところにあります。原材料、生産品ともにボリュームのある

木材を取り扱っているので船での搬入や搬出には便利で

すね。それと、木の性質を利用したもう一つ大きな利点が

港にはあります。水に浮かび、乾燥によるひび割れ等を防

ぐため、海上を丸太のストックヤードとして利用することが

できます。(これを水中貯木場といいます。)キーテックさん

では南洋産のラワン材を水中貯木しています。

 

121114単板積層材01 次に、キーテックさんで作っている主力製品ですが、単板

積層材になります。「たんばんせきそうざい??」初めて耳

にされる方も多いと思います。説明しますと「薄く切削した

単板を主としてその繊維方向を互いにほぼ平行に積層し

た一般材」のことです…。 やっぱり何のこっちゃ?です

か?。 じゃあさらに簡単に言うと「木を桂剥きして薄くスラ

イスした板を何層にも重ねて出来た材」です。(右が単板積

層材です) この単板積層材ですが、強度に優れていて加

工がしやすいことから建築資材と使用されているほか、積

層面が独特の風合いを醸し出すことからインテリアとしても

人気があるそうです。原材料はロシアなどの外材の占める

割合が高いものの、キーテックさんでは国産材も全体の3

割強と健闘しています。施主様の多様な要望にも対応して

いるとのことなので、今後益々、地域産材利用の要望が増えることを願います。

 井上さん、栗原さん、大石さん、お陰様で大変貴重なお話を伺うことができました。ありがとうございました。

                                                        (研修担当専門官) 

121114単板積層材02 121114単板積層材03

これが丸太を薄くむいた単板です。                貼り合わせた単板は一枚一枚丁寧に乾燥します。

水分を多く含んでいるのでグニャグニャしています。

121114単板積層材04 121114単板積層材06

太い丸太が大根の桂むきのように薄くむかれます。     研修生からいろいろと質問をさせていただきました 

これはむき終わった芯。直径3センチほどです。

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2012年11月13日(火曜日) 

准フォレスターへの道(その1) 

 利根沼田森林管理署で予定していた准フォレスター研修は10月中旬で全て終了したとお伝えしましたが、受講者

の試練は各職場に戻ってからも続きます。

 今回は准フォレスター研修の一環として実施している「フォローアップ通信研修」についてレポートします。

 まず、通信研修の目的を簡単に言いますと・・地域の木材産業の実態を調査し、流通のニーズを把握することで、

市場のニーズにあった地域の森づくりを考えるトレーニングです。具体的には実際に製材工場等へ出向き、業者の方

から聞き取り調査等を行い結果をまとめたレポートを作成します。そして、レポートは全受講生で共有され、他受講生

と相対評価を行います。(このやりとりが郵送やメールで行われることから「通信研修」とよばれているのです。)

 今年の研修は、管内(1都10県)で9つの工場において計13回に分けて実施しました。受講生はそれぞれ希望す

る工場に行くことができます。今日は栃木県那須塩原市にある江間忠ラムテック(株)さんに受講生3人と共にお邪魔

しました。まず会社の会議室で専務のWさんと生産管理を統括するSさんのお2人から会社の概要等の説明をしてい

ただきました。

121113集成材工場02 こちらの工場では集成材の生産に力を入れています。集

成材というのは、板や角材をその繊維の方向を平行にし

て幅や厚さの方向に重ね合わせ接着して出来上がる木材

です。(右の写真が集成材)

 この集成材ですが、くるいが少なく、丈夫で加工がしやす

いこともあって建築資材や家具の材量として使用されてい

ます。集成材を作るのに用いられる木材ですが、江間忠ラ

ムテックさんでは外国産の材がほとんどで国産材としては

カラマツを少し扱っているとのことでした。この工場では月に

平均で550立方メートルの集成材を生産しており、そのほ

とんどが住宅用資材だそうです。今後、地域材の利用を促

進するためには何をすべきか受講生の皆さんには考えさせ

られる良い課題になったと思います。

 広い工場の中では、いくつもの機械が所狭しと設置され、

その機械の中をたくさんの木材が流れる様子はまさに圧巻でした。対応いただいたお二方には大変お忙しい中、あり

がとうございました。                                           (研修担当企画官)
121113集成材工場01 121113集成材工場03工場や製品の概要の説明をうかがいます           その後製作現場を拝見しました

121113集成材工場04 121113集成材工場05

 大型機械から畳ほどの大きさの原板が流れてきます    集成作業直後の様子。チョコレート色が接着剤です。

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2012年11月11日(日曜日) 

121110冬空武尊GSS報告 最終回

 今シーズンの巡視も今日が最終日です。

 玉原周辺も晴れる日がめっきり少なくなって、寒々とし

た冬空に変わりました。白樺の林もすっかり葉を落とし

てしまいましたね。

 

121110初冬の玉原湿原

 

 

 

 

 湿原にも人影はなくなって、景色もなにか寂しげです。

今日はブナ平で2人組のハイカーの方に出会ったきりでし

た。 121110落葉の小径

 

 

 

 

 山道は落葉に埋まって、カソコソいう足音さえも寂しげに

聞こえます。 おまけに靴裏のスパイクに落葉が団子にな

って刺さり、どんどん歩きにくくなります。時々落葉落としを

しながらの巡視となりました。

121110カラマツ黄葉

 

 

                                     

 最後まで色合いを残すのが、このカラマツです。この黄

色がなくなる頃には、白と黒のモノトーンの玉原となって

いるでしょう。

 121110ガス降りる玉原湖

 

 

 

 

 午後に入ると山から霧が降りてきて、全てを真っ白にして

しまいました。

121110山は動物たちの場所に 

 

 

 

 

 訪問者がいなくなるとともに、今度は動物たちが訪ねて

きはじめたようです。ダムサイトには鹿の足跡が点々と続

いていました。山は動物たちの時間となったのですね。

121110店じまい

 

 

 

 湿原入口の「玉原自然環境センター」も今日で店じまい

です。玉原を愛する会の皆さん方が冬越しの準備をされて

いました。

 夏の間、一緒に活動等もさせていただき、いろいろな情

報や自然の見方なども教えていただき、大変勉強になりま

した。 また、来シーズンも皆さんとお目にかかれますよう

に。

 

 半年近くの間、玉原・武尊を歩き回りながら 楽しい巡視活動をさせていただきました。 また、来年!!

                                                             (武尊GSS)

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2012年11月9日(金曜日) 

クマ…目撃!

  慌ててカメラを構えたのですが、うまく撮れませんでした。

121109クマ目撃 鎌田地区は、先日標高1200mぐらいまで冠雪し、いよいよ冬

到来の状況。そんな中、今日は林道走行中にクマを目撃しまし

た。(中央の黒いのがクマの…たぶんお尻です。)

 きっと雪に追われて下ってきたのでしょう。今年は全体にエサ

不足と言われていますので、まだしばらく活動期が続くと思わ

れます。 この時期クマも気が立っていますので、山・里の境界

線付近では警戒が必要です。 皆さんもくれぐれも御注意を!

                         (鎌田森林事務所)

(※ 11/19  追貝平川地区でハンターがクマに手を噛まれる事故  

 も起こりました。根雪の季節まで危険期は続きます。)

                       

                                                             

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2012年11月5日(月曜日) 

天然力  

121105カラマツ天然更新01 しっかり下刈りされた造林地?にも見えそうなここは、現役

のスキーゲレンデです。国有林貸付地の状況を見にきたとこ

ろ、こんなに良いカラマツ天然更新地に出会って、ビックリし

て撮影してみました。

 明るいところを好み、荒れ地への適応力の高いカラマツとは

いえ、なかなか生やしたいところには出てきてくれないものな

のですが…。地勢・標高・母樹の位置、種子の豊凶とゲレン

デ整備の下刈りの方法などがピッタリとかみ合ったのだと思

います。推定も含みますが、この付近はシカの生息も非常に

多い地域なので、競合する広葉樹の稚樹の方はシカが食べ

てしまい、さらに一斉造林地状態になったのではないかと考えました。

 これは「利根沼田地域におけるカラマツ天然更新条件・手法調査試験地」でも設定すると、天然力を活用した森林

管理に役立ちそうに思うのですが…。 あ まだスキーゲレンデ現役でしたね。森林にされては困られますよね。

イヤ 残念…。                                              (署 管理係)

                                                        topに戻る 

2012年11月4日(日曜日) 

中継?

121104秩父連山からの富士山

 谷川GSSとお客さん方が高倉山から

「富士山が見える!」と歓声を上げてい

た頃…。GSSの見ていた墨絵の中の一

つ、秩父連山から富士山を眺めていまし

た。

 いやぁ 分かっていれば、メールでリア

ルタイムの素敵な富士山を送ってあげた

のに…。 

 この日は本当に各地から素晴らしい富

士山が眺められていたことでしょう。

              (中澤 署長)

 

     秩父連山 甲武信岳の富士です  

                                                              

 

                                                          topへ戻る      

2012年11月4日(日曜日) 

谷川GSS報告 その7

121103谷川天神平

3日の谷川岳一帯は雪。

最後の紅葉お目当ての観光客の皆さん、予想外に早く来

た雪にとまどい、震える。 景色は全てガスの中。121104一ノ倉出合

 

 

 

 

 

 

 

 

  14日は一転の青空。

旧道出合からの一ノ倉沢。 岩壁は新雪に真っ白に染ま

り、つかの間の秋も1日で冬に衣替え。

121104一ノ倉 雪豹  121104晩秋の散策路

 新雪の訪れと共に一の倉沢の一の沢に姿を現した「雪豹(ユキヒョウ) 」の顔。 中央の岩二つを目に見立てて、逆三角

に切れ上がった顔が精悍なヒョウの顔。 向かって左目は洞門で、後方の雪面の光が漏れて瞳が光っているように

見える。右目の瞳は岩壁に付いた雪。

 一方、まだ旧道には秋が残る。 照り葉と木漏れ日の散歩道は明るく暖かく、赤の紅葉よりもかえってカラフルに見

えてくる。

121104天神から谷川本峰 121104天神から至仏・笠

 天神平から南の高倉山に上がってみれば、今日は大展望。 左写真が白黒まだらの谷川本峰。右手遠くに目をや

れば、尾瀬の至仏・笠もずいぶんと白い(右写真)。

 また、振り返って南に目を転ずれば……富士山が見える!南には墨絵に描いたようなパノラマが広がっていた。

最前列より台形の吾妻耶山-霧ヶ久保丘陵-小野子三山-榛名連山-秩父連山-富士山と連なる山々。

121104天神から富士山

121104雪崩尾根

今日おいでのラッキーなお客さんたちとともに大展

望を満喫する。

ついでに、この時期だけ見ることができる谷川岳

の雪崩植生の造形美について少々御披露。写真

は新雪の白毛門山腹。雪崩多発地帯に見られる

典型的な植生で、緑色の部分は主にネズコやア

スナロ・キタゴヨウなど、赤~茶色の部分は低木

性のミヤマナラ・マルバマンサク・ヤマモミジなど

の広葉樹種で構成されている。夏場は緑一色で

あまり目立たないが、この時期だけ見事な自然の

造形を見せてくれるんですよ。

お客さん方には、造形と色の美しさに歓声を上げ

て喜んでいただけました。  (谷川GSS)                                       

                     topに戻る 

2012年11月3日(土曜日) 

武尊GSS報告 その12

121103武尊GSS01 玉原高原に雪が来ました。

 積雪は5~10㎝ほどですが、山道や木道は白い雪に覆わ

れ、今もみぞれ雪が舞っています。埼玉県からバスでやっ

てきたという団体さん。鹿の俣山までの予定でしたが、「尾

根は風も強いし、みぞれで濡れてしまうと危険ですよ。」と

のアドバイスを快く聞いてくださり、湿原付近を回ることにし

てくださいました。

121103武尊GSS03 

  

 

 

 我々は、下見を兼ねてブナ平へ上がってみました。

 この秋に、管理署ではブナ平歩道の両脇にある立ち枯

れのブナを伐倒処理しました。 今シーズンは風による大

枝の落下がとても目立ち、枯損木の危険度が増している

との判断からです。 立ち枯れ木は野鳥の採餌木として

有用 なものであるのは承知していますが、利用者の安全

と引き替えにはできませんでした。

太いものは径1mを越すものもあってチェーンソーの刃が届かず、業者さんは苦労されたようです。そういう時、どうや

って切ったかわかりますか? まず、木を細らせるんですって…。 作業の皆さん お疲れ様でした。

121103武尊GSS02  

 ブナ平から湿原に降りてきたところで、今朝方の団体に再会。ブナ平の様子

を知らせると「登ってきます」とのこと。 「無事 バスまで戻ってきたら記念のし

おりをプレゼントします。」と励ましたら… 「万一のことがあるといけないから今

ください。」ですって…。  ってことは「万一」って我々のことなの??

121103武尊GSS05

 

 濡れた雪の積もる木道は非常に滑り

やすく、「確かに万一もあるかも?」と

考えながら慎重に駐車場へ戻ります。

道すがらの紅葉は、雪の白さに映えて

一層赤さを増したように見え、妙に印象

に残る光景となりました。

 

               (武尊GSS)

 

  

                                                                                

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2012年11月2日(金曜日) 

木枯らし? 

121102初冠雪 今朝はグッと冷え込みました。 

今日は片品村鎌田にほど近い貸付地の

踏査にやってきたのですが、昼近くにな

っても、全く気温が上がりません。

  それにこの冷たい風! 振り向けば、

尾瀬方面のスキー場はゲレンデ中腹ま

で白くなって、こちらまで強い風に乗って

雪が舞ってきます。 これが今季の木枯

らし第1号? 

 

 調べたら、木枯らしって「晩秋~初冬に

吹く北西寄りの風のうち風速8m以上の

ものをいう。」のですが、「季節風が日本

海から背梁山地を越えて雪・雨を降らせ

た後、太平洋側に吹き付ける風」のこと

なので、いわゆる上州のからっ風みたい

のを言うんですね。

 この辺りはまだ雪を降らせている最中

なので、あえて言うなら「雪風(ゆきか

ぜ)=雪交じりの強風のこと」でした。

いやぁ 雪風第1号! 現場は芯まで冷える1日でした。                    (鎌田森林事務所)

                                                           topへ戻る

2012年11月2日(金曜日) 

隠れ名瀑

121102関谷沢の大滝01

 「あ!」 と上を見上げたきり声が出ませんでした。 全く予想もしてなかったもので…。

 ここは赤谷湖に注ぐ西川の一支流。普段はめったに人も入ってこぬ無名の渓流です…が、こんなところにひっそりと

こんなものが隠れているんですね。

 中央に人が立っているのに気が付きましたか? よーく見てください。人があの大きさですからおおよそ35~40m

121102関谷沢の大滝02

の大滝。周囲を半円形に取り囲むような逆層の岩壁も

迫力満点です。 いや見事なものですね。雪融けの増

水期の様子を見てみたいものです。  

 思いもよらぬ発見、自然調査の醍醐味ですけど…、

実は今日の調査地はも少し上なんですよ。 どーやって

越えましょうか…? え? 諦めて帰る............賛成っす。

 

                                               (赤谷センター 自然再生指導官) 

                                                              topに戻る 

 

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ハラハラと…

2012年11月28日

雪を目前に

2012年11月26日

活動状況

2012年11月20日

来た!大雪1号

2012年11月15日

准フォレスターへの道2

2012年11月14日

准フォレスターへの道1

2012年11月13日

武尊GSS報告最終回

2012年11月11日

クマ…目撃!

2012年11月9日

天然力

2012年11月5日

中継?

2012年11月4日

谷川GSS報告7

2012年11月4日

武尊GSS報告12

2012年11月3日

木枯らし?

2012年11月2日

隠れ名瀑

2012年11月2日

 

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9月

 

利根沼田    森林管理署

署外観

利根沼田署は群馬県沼

田市にある森林管理署で

す。

県北地域の谷川連峰、上

州武尊山、日光白根山、

赤城山などの山岳域を主

体に約10万haの国有林を

管理しています。

ここでは国有林の風景、

国有林の仕事、地域の

様々な出来事などをデジ

カメで切り取って、皆さん

にご紹介させていただき

ます。

 

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赤い谷のブログ

当署の同居人です。自然

と人との共生を目指して、

赤谷国有林で様々な

方々と協働の日々を送る

スタッフたちのブログで

す。

 

 

お問い合わせ先

利根沼田森林管理署 
ダイヤルイン:0278-24-5535
FAX:0278-24-5562

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