「新しい林業」について
林業は造林から収穫まで長期間を要し、自然条件下での人力作業が多いという特性があり、このことが低い生産性や安全性の一因となっており、これを抜本的に改善していく必要があります。
これまで、高性能林業機械の導入による生産性の向上等、様々な取組が行われてきました。
さらに、森林・林業基本計画では、従来の施業等を見直し、エリートツリー、自動運転や遠隔操作の機能を有する林業機械の導入等の新技術の活用により、伐採から再造林・保育に至る収支のプラス転換を可能とする「新しい林業」に向けた取組を推進することとしています。
「新しい林業」に向け期待される新技術(主な例)

これまで、高性能林業機械の導入による生産性の向上等、様々な取組が行われてきました。
さらに、森林・林業基本計画では、従来の施業等を見直し、エリートツリー、自動運転や遠隔操作の機能を有する林業機械の導入等の新技術の活用により、伐採から再造林・保育に至る収支のプラス転換を可能とする「新しい林業」に向けた取組を推進することとしています。
「新しい林業」に向け期待される新技術(主な例)

1.「新しい林業」経営モデル実証事業
林野庁では、令和4年度から令和6年度にかけて、全国12か所において、新たな技術の導入による伐採・造林の省力化や、情報通信技術(ICT)を活用した需要に応じた木材生産・販売等、収益性の向上につながる経営モデルの実証事業を支援しました。事業実施主体:一般社団法人林業機械化協会(HP外部リンク)
実証の概要
本実証事業では、地域の特色に応じて、ドローンを活用したレーザ計測による森林資源調査の省力化、ICTハーベスタとフォワーダによるCTL(短幹集材)作業システムの導入による生産性の向上、架線式グラップルの導入による架線集材における安全性の向上、機械地拵えによる再造林に係る作業の軽労化等の取組が見られました。一方で、ICTハーベスタの造材データの精度向上や造林の機械化に伴う植栽木の誤伐防止に向けた操作技術の習熟などの課題も明らかとなりました。「新しい林業」経営モデル実証事業12か所の取組内容(PDF:2,291KB)

「新しい林業」経営モデル実証事業に取り組んだ林業経営体等

実証事業成果報告書
「新しい林業」経営モデル実証事業3か年の成果~新技術を導入した12の実証事例から~(PDF : 4,625KB)令和6年度「新しい林業」に向けた林業経営育成対策のうち経営モデル実証事業事業成果報告書(PDF : 13,457KB)
令和5年度「新しい林業」に向けた林業経営育成対策のうち経営モデル実証事業事業成果報告書(PDF : 7,746KB)
令和4年度「新しい林業」に向けた林業経営育成対策のうち経営モデル実証事業事業成果報告書(PDF : 2,405KB)
実証事業成果や、実証した機器の導入についてご興味のある方は、経営課経営育成班(ダイヤルイン:03-3502-1629)までお気軽にお問合せください。
関連事業
▶国有林活用型生産・造林モデル実証事業新たな生産・造林方法の導入を行いやすい国有林の特性を活かし、生産・造林の効率化技術等を実証しました。
令和5年度国有林活用型生産・造林モデル実証事業(PDF:5,378KB)
令和6年度国有林活用型生産・造林モデル実証事業(PDF : 6,707KB)
2.関連情報
農林水産省では、合理的根拠に基づく施策の立案(EBPM)を推進しており、「エビデンスを創出するための調査委託費」を活用して、令和4年度に「経営モデル実証事業」を対象に、その政策効果に関する効果分析を実施しました。「『新しい林業』の経営モデル実証事業」の政策効果に関する効果分析報告書(PDF : 504KB)
お問合せ先
林政部経営課林業労働・経営対策室
担当者:経営育成班
ダイヤルイン:03-3502-1629