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特命森林調査隊モリサー

 こちら特命森林調査隊「モリサー」                               

「特命森林調査隊」(愛称=モリサー)は、森林に係る専門的な知識と調査技術の一層の向上を図るため、北海道森林管理局が管理している技術開発試験地等を活用し、実際に森林内における各種調査を行いながら、職員自ら国民の森林である国有林をどのようにすべきかを考え、森林調査の技術向上を目指しています。

北海道内各森林管理署等から登録があった若手職員主体で構成され、国立研究開発法人森林総合研究所北海道支所、林木育種センター北海道育種場などの研究機関のご協力をいただきながら、自己研鑽のための汗を流しています。

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 「銀山採種園(仁木町)と発足採種園(共和町)の着果調査」(6月17日実施)

平成28年6月17日、あいにくの天気でしたが、石狩森林管理署管内の銀山採種園(仁木町)と後志森林管理署管内の発足採種園(共和町)において、石狩森林管理署から3名、後志森林管理署から2名、北海道森林管理局から4名が参加し、森林総合研究所林木育種センター北海道育種場の方々の指導のもと着果調査等を実施しました。

今回の調査目的は、遺伝的に優れた種子を安定的に供給するため、種苗生産者等への豊凶情報の提供を行うことです。調査内容は、トドマツ固定調査木40本の着果状況を評価判定する着果調査、超音波樹高測定器による樹高・枝下高の測定及び輪尺による胸高直径を測定する成長量調査の2種類を行いました。
 

1 着果調査

着果調査の具体的な方法は、双眼鏡等を用いてトドマツの樹冠全体を、後に球果(いわゆるマツボックリ)となる「雌花」の量を観察し、5段階評価で豊凶の判定を行うというものです。全く着果が見られない場合を「1」として、1個でも着果していたら「2」となります。頭頂部から4分の1の範囲で着果していると「3」になります。「2」の評価には幅があり、「3」と迷う場合は「2」と判断します(評価5が「豊作」で、評価3が「並作」、評価1が「凶作」)。

 

調査結果に統一性が出せるよう、事前に参加者全員が目合わせするのですが、なかなか球果が見つけられませんでした。昨年度は、全道的に「凶作」ということでしたが、今年度も、球果がほとんど見られず、「凶作」が予想されます。

車の往来に注意してまずは目合わせ

天候が回復して目合わせも楽に 

車の往来に注意してまずは目合わせ

天候が回復して目合わせも楽に

  

双眼鏡を用いて、じっくり観察すると、雌花の色が黄緑色のもの、赤紫色のものなどがありました。トドマツの雌花は、上向きで梢頭辺りに多く見られるため、調査木から離れて樹冠全体が見渡せる場所から観察することが必要でした。

特に銀山採種園においては、隣接している広葉樹の葉が調査木の樹冠に重なっており、その枝葉に視界を遮られるという状況が多く、観察しにくい状況でしたが、なんとか観察することができました。

 

 視界が悪いなか粘り強く観察

首の疲労が!

視界が悪いなか粘り強く観察

首の疲労が!

 

 

慣れてくるとシルエットで判別できるように?

慣れてくるとシルエットで判別できるように?

 

一方、発足採種園は、園内の作業道が整備され、林床も比較的歩きやすい状況でした。また、林床や林縁部では、採種園のトドマツの種から発芽した稚樹が数多く育っておりました。

 

 みんなの意見をまとめて評価結果に

熟練者が見つけた球果をみんなで探す

みんなの意見をまとめて評価結果に

 熟練者が見つけた球果をみんなで探す

 

 

親身の指導

林床のトドマツ更新が旺盛

親身の指導

林床のトドマツ更新が旺盛

 

 

2 成長量調査

今年度から、着果の状況と調査木の成長量の因果関係の有無を明らかにするため、「樹高、枝下高測定」を行うこととなりました。具体の方法は、超音波樹高測定器を使用し、次のような手順で行いました。

  1. 調査木の胸高直径を測定
  2. 測定器に1.3メートルを初期設定(胸高直径測定高の設定)
  3. 測定対象木の根元から1.3メートルに応答器を設置
  4. 木の梢頭が見える位置から測定器の照準窓を覗き、照準を応答器に合わせて測定ボタンを押す(水平距離の測定)
  5. 続いて、樹冠を構成している主要な枝の中で最低のものと幹との交点に照準を合わせて測定ボタンを押す(枝下高の測定)
  6. 最後に、木の梢頭に照準を合わせて測定ボタンを押す(樹高の測定)
  7. 測定器が、自動的に「樹高・枝下高」を算出し、ディスプレイに数値が表示

 

 

 林尺と応答器を構える

輪尺と応答器を構える

 

 

3 調査を終えた感想
  • あまり使ったことがなかったため、双眼鏡のピントの合わせ方が意外にも難しかったです。
  • 雌花の色が黄緑色になっていたため、初心者には着花しているのかどうか判断するのが難しかったです。
  •  銀山採種園では、林床に1メートル程度のクマイザサが繁茂しており、初めての経験でもあったため、スムーズな移動がなかなかできませんでした。
  •  超音波樹高測定器に関しては、はじめは、測定器の操作ミスでエラーを度々出してしまいましたが、操作に慣れるとエラーも少なくなり、どんどん測定を進めることができました。

 

4 全体を通して

本調査のご指導を頂いた森林総合研究所林木育種センター北海道育種場の皆様、本当にありがとうございました。

森林調査隊の一員として着果調査等について、一部分でありますが、現地において直に肌で感じた1日間であり、大変有意義でありました。

最後に、種子の安定的な生産(着果促進)を試みた接ぎ木から3年を経過したものを見せて頂きました。種子から育てたものより着果速度が5~10年程度速くなるそうです。周りを防水シートで覆い、植生の侵入を防ぎ水量を調節するという対策が取られておりました。接ぎ木を初めて見せて頂きましたが、継ぎ目がはっきりわかる状態でとても興味深く有意義なときであり今後の成長が気になりました。

 

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森林整備部技術普及課
担当者:企画官(技術開発)
ダイヤルイン:050-3160-6285
FAX:011-614-2654

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