エゾシカ捕獲事業が本格化する時期となって参りました。現在、当センターが所有するエゾシカを生体捕獲するための既存囲いワナは3基あり、今年は新たに2基作設する予定です。写真は、既存の囲いワナの改築にあたり、当センター職員が搬入された部材に間違いがないか検査を行っている様子です。
また、囲いワナへエゾシカを誘引するため、ワナ周辺のシカ道沿いに、乾燥させた牧草を散布する作業も始まっています。今後も当センターでは、エゾシカの頭数増加によって衰退した植生を回復させるべく、各関係機関や研究者と連携し、知床世界自然遺産及びその周辺地域の管理業務に努めて参りたいと思います。
・おまけ・
ウトロ周辺の森に住むエゾモモンガ
皆さんが住んでいる周辺の林には、穴が空いた木はありませんか。日没後、写真に写っているエゾモモンガが穴から顔を出すかもしれません。また、巣穴がある木の近くには、糞やおしっこ、かじられたトドマツの葉が落ちていることがありますので、興味のある方は探してみて下さい。
(知床森林生態系保全センター 正月 公志)