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林野庁

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森林づくりの新たな技術ー種苗関係ー

主伐後の再造林を確実に行うことは、森林の多面的機能を持続的に発揮させつつ森林資源の循環利用を推進する上で極めて重要です。そのためには、造林コストの低減、苗木の安定供給、下刈りや間伐の省力化等の新たな技術の活用が必要となってきます。

ここでは、コンテナ苗生産の効率化など、苗木生産に関する新たな技術について、林野庁、森林総合研究所や各都道府県が行った調査報告書やパンフレットなどの資料をまとめました。
森林整備を効率的・効果的にすすめる上でお役立ていただければ幸いです。

なお、関係法令、制度等は調査時点以降改正されている可能性がありますので、実際の事業の実施に際しては、最新の情報をご確認下さるようお願いいたします。

造林や間伐・搬出に関する新たな技術については、下記リンクから確認できますのでぜひご参照ください。

1.コンテナ苗生産について

コンテナ苗の栽培方法については、国や都道府県の研究機関や大学等で試験研究が進められるとともに、全国の苗木生産者による工夫や技術開発も行われた結果、全国的に生産技術の高度化が進んできています。一方、コンテナ苗の歴史がまだ浅いこともあり、栽培方法に関する情報の中には誤ったものも見受けらます。
適切な生産方法を普及するため、ここでは、これまでの知識を集積して作成した手引き等を紹介します。

コンテナ苗生産技術等標準化に向けた調査

森林整備事業における再造林の根幹をなすコンテナ苗について、最新の技術的知見を取り入れ、樹種や地域に応じた生産技術・システム(手引き)の作成と、規格の見直しを行い、低コストで品質の確かなコンテナ苗の生産技術の定着とその供給拡大を促進するための公共調査を実施しています。
調査において作成した資料をご紹介します。
なお、本調査は令和元年度より実施しているところです。

コンテナ苗生産の手引き

令和3年度コンテナ苗標準化に向けた調査において、コンテナ苗の生産に関するこれまでの知見や全国の生産者から集めた情報、栽培試験の結果などをもとに、コンテナ苗の標準的な生産方法を解説した手引き書をとりまとめました。
本手引きが、コンテナ苗生産を始めようとする方々や、従来の裸苗生産からコンテナ苗生産への移行を考えている方々の足掛かりとなれば幸いです。

コンテナ苗の大苗化の手引き

造林の低コスト化に向けて、下刈りや間伐のコストを削滅するためには、大きな苗木を少なく植えることも選択肢の一つです。
また、昨今の新型コロナウイルス流行等の影響により主伐が滅少すると、再造林に用いる苗木に残苗が発生することが考えられます。その上、コンテナ苗は、残苗をそのまま育苗する技術が確立されておらず、大量に廃棄されるおそれがあります。
そこで、令和3年度コンテナ苗標準化に向けた調査において、コンテナ苗の残苗をより大きなコンテナ容器に移植し、大苗として育てて翌年出荷することで、苗木の付加価値向上と造林の低コスト化に繋げるための手引きをとりまとめました。

スギバークコンポストを利用したコンテナ苗生産試験結果の概要

現在、コンテナ苗の栽培にはココナツピート(スリランカ産)をベースとした培地が広く普及しています。他方、九州の一部ではスギの樹皮(バーク)を発酵させた培地を利用し、さし木でコンテナ苗を栽培しています。今回、培地の安定的な調達や国産材のカスケード利用の観点から、スギバークを発酵させた培地を利用して、実生でのコンテナ苗栽培が可能か、スギ・ヒノキ・カラマツで検証を行いました。その結果、鹿沼土等の素材を配合すれば問題なく栽培できることがわかりました。

報告書
令和4年度(PDF : 9,160KB) 令和3年度令和2年度平成31年度

出版許可

これらの調査報告書等について、林野行政の普及又は教養の向上に寄与することを目的に印刷・出版を希望される方へは出版許可を行います。 
(1) 申請 : 様式(PDF : 48KB)による
(2) 条件 : 著作内容を変更しないこと(ただしレイアウト、裏表紙等の変更は可)

2.コンテナ苗基礎知識

低コスト造林に資するコンテナ苗については、林野庁として積極的に推進してきたところであり、徐々に生産量が増加しています。
コンテナ苗の育苗方法については、各方面で試験研究が進んでおり、全国各地で様々な手法によって育苗されています。また、コンテナ苗の特徴についても、各地における試験結果等から、様々な考察がなされてきました。
このため 、国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所の協力のもと、コンテナ苗に関する最新の知見と技術を取りまとめ広く公表することによって、その普及を図ることを目的に「コンテナ苗基礎知識」を作成しました。

3.(国研)森林研究・整備機構による研究報告等

森林総合研究所、林木育種センターの知見をまとめた報告書、マニュアル、パンフレット等が掲載されたページへのリンク集です。詳細については各リンク先に記載されている連絡先にお問い合わせください。

4.都道府県の研究機関等作成の資料リンク集

都道府県や都道府県の研究機関がとりまとめた資料へのリンク集です。詳細についてはリンク先に記載されている各都道府県の連絡先にお問い合わせください

5.過去の調査等

平成20年度 低コスト新育苗・造林技術開発事業報告書(コンテナ苗育苗・植栽マニュアル)

苗木生産及び植栽にかかる経費の大幅な減少と効率的な植栽作業が可能となるマルチキャビティコンテナを活用した育苗・造林技術を開発するため、平成20年度(2008年度)に実施した「低コスト新育苗・造林技術開発事業」で作成した報告書と、コンテナ苗育苗・植栽マニュアルを以下に掲載しております。

全国低コスト造林シンポジウム

平成26年(2014年)1月に木材会館檜のホールにおいて、「全国低コスト造林シンポジウム」を開催しました。当日の講演資料を以下のサイトに掲載しております。

お問合せ先

森林整備部整備課造林間伐対策室

担当者:造林間伐企画班
ダイヤルイン:03-3502-8065

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