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技術の開発・普及

  国有林野事業では、森林の公益的機能の発揮に対する国民の要請に対応しつつ、民有林経営への普及を念頭に置いた林業の低コスト化等に向けた技術開発に、産学官連携の下で取り組んでいます。
  具体的には、北海道から九州まで全国的に分布する多様でまとまりのあるフィールドを持ち、それらの保全・管理のために事業の発注を行う立場にあるという特性を活かし、実用段階に到達した先駆的な技術や手法について、地域の状況に応じて事業レベルでの試行に取り組んでいます。
  また、技術開発の成果については、国有林野の管理経営に役立てるとともに、民有林への普及・定着を図っています。
  さらに、大学や森林総合研究所等の要請に応じてフィールドの提供等を行い、基礎技術の開発にも協力しています。

国有林野事業技術開発総合ポータルサイト

「国有林野事業技術開発総合ポータルサイト」では、各森林管理局における既存の技術開発の成果を体系的に整理しデータベース化しています。
「国有林野事業技術開発総合ポータルサイト」は以下のURLからご覧ください。

技術開発の取組

  国有林野事業では、試験研究機関による基礎技術の開発状況、民間技術の動向及び取り組んでいる技術開発課題の評価等を勘案して、5年ごとに、国有林事業において行う技術開発の基本となる目標を定め、計画的かつ体系的に技術開発を推進しています。

国有林野事業における技術開発基本目標(平成31年度~)(PDF : 170KB)

(1)林業の成長産業化に資する造林・保育・生産技術の確立

  民有林経営においても活用可能な、林業の低コスト化等に向けた技術や手法について、先駆的な取組として事業レベルで試行するなどし、広く普及・定着するよう、技術の確立を図る。

(2)公益的機能の高度発揮のための森林施業及び保全技術の確立

  国有林野の機能類型区分に応じた公益林としての管理経営を推進するとともに、民有林での公益的機能の発揮にも資するための技術の確立を図る。

(3)効率的な森林管理及び健全な森林の育成技術の確立

  森林の機能類型区分にかかわらず、効率的な森林管理、健全な森林の育成を実現するための技術の確立を図る。

 また、こうした技術開発基本目標に基づき、各森林管理局ごとに地域の特性を活かした技術開発目標および課題を設定し、幅広い技術開発に取り組んでいます。

技術開発課題

令和5年度技術開発課題一覧(PDF : 122KB)
令和4年度技術開発完了課題(PDF : 100KB)
令和3年度技術開発完了課題(PDF : 94KB)
令和2年度技術開発完了課題(PDF : 97KB)
令和元年度技術開発完了課題(PDF : 91KB)
平成30年度技術開発完了課題(PDF : 106KB)
平成29年度技術開発完了課題(PDF : 119KB)
平成28年度技術開発完了課題(PDF : 155KB)
平成27年度技術開発完了課題(PDF : 125KB)
平成26年度技術開発完了課題(PDF : 127KB)

完了課題の詳細な内容については、下記「各森林管理局の取組」のリンク先を参照いただくか、各森林管理局へお問い合わせ下さい。

 

技術普及の取組

  国有林野事業では、技術開発の成果を普及させるため、技術研究発表会の開催、現地研修の受入れや研修のためのフィールド提供等を行い、民有林における普及・定着に努めています。

国有林野事業業務研究発表会

  森林管理局等における現場業務を通じて得られた森林の効率的な整備手法や森林環境教育の推進、森林生態系の保全管理等に関する取組の成果を広く発信することを目的に開催しています。

国有林間伐・再造林推進コンクール

  国有林野事業において実施した、間伐、主伐・再造林及び立木販売において、法令の遵守、安全の確保及び担い手の育成に積極的に取り組むとともに、高い生産性等を達成した優れた事例を表彰・公表することにより、高効率かつ低コストな作業システム等について普及、定着及び推進することを目的に開催しています。

治山・林道工事コンクール

  治山・林道工事コンクールは、国有林野の公益的機能を十全に発揮させ、森林・林業の再生の推進その他の事業実施における施策効果を一層発現させることに貢献した治山・林道工事であって、民有林の模範としてふさわしいものを表彰することにより、治山・林道工事における計画、設計・施工の適正化及び設計・施工技術の向上、並びに関係者の意欲高揚を目的に、昭和42年度から開催しています。

生産性向上ガイドブック

  生産性向上の効果的な手法の普及・定着を図ることを目的として、森林管理局署や林業事業体が生産性向上に取り組む際に参考となるよう、工程管理の基本的な考え方、具体的な事例及び改善ポイント等を体系的かつ具体的に取りまとめたガイドブック及びその概要版を作成しました。(平成29年度林野庁委託事業「林業事業体の生産性向上手法検討委託事業」)

生産性向上ガイドブック(H30.3月)(PDF : 9,056KB)
生産性向上ガイドブック<概要版>(PDF : 1,161KB)

現地検討会の開催

  技術開発の成果について、各地での事業展開を図りつつ、木材生産、低コスト造林、路網の整備、鳥獣被害対策、治山事業等の技術に関する現地検討会等を開催し、地域の林業関係者との情報交換や技術の普及・定着に向けた取組を行っています。

事例  低コスト路網の作設技術向上に向けた現地検討会

  関東森林管理局では、地域の条件に応じた路網作設に携わる技術者の育成及び路網作設技術の普及に取り組んでおり、平成27年度は、路網と高性能林業機械を組み合わせた効率的な作業システム導入のための林業専用道作設について現地検討会を開催しました。
  検討会においては、署の担当者、県、施工を行う工事業者、路網を使用する林業事業体等の関係者約100名が参加し、現地の路網作設における設計・施工上の留意点や改良点等を検証し、意見交換を行いました。

現地検討会の様子
 [写真]林業専用道の規格について確認する様子(群馬県沼田市)

各森林管理局の取組

森林管理局 管轄地域
北海道森林管理局
※下記森林技術支援センターのリンクをご覧下さい。
北海道
東北森林管理局 青森県|岩手県|宮城県|秋田県|山形県
関東森林管理局 福島県|茨城県|栃木県|群馬県|埼玉県|千葉県|東京都|神奈川県|新潟県|山梨県|静岡県
中部森林管理局 長野県|富山県|岐阜県|愛知県
近畿中国森林管理局 石川県|福井県|滋賀県|三重県|奈良県|和歌山県|京都府|大阪府|兵庫県|鳥取県|岡山県|島根県|広島県|山口県
四国森林管理局
※下記森林技術支援センターのリンクをご覧下さい。
香川県|徳島県|愛媛県|高知県
九州森林管理局 福岡県|大分県|佐賀県|長崎県|宮崎県|熊本県|鹿児島県|沖縄県

各地域の森林技術・支援センター

森林管理局 管轄地域
北海道森林管理局
    森林技術・支援センター
北海道
東北森林管理局
    森林技術・支援センター
青森県|岩手県|宮城県|秋田県|山形県
関東森林管理局
    森林技術・支援センター
福島県|茨城県|栃木県|群馬県|埼玉県|千葉県|東京都|神奈川県|新潟県|山梨県|静岡県
中部森林管理局
    森林技術・支援センター
長野県|富山県|岐阜県|愛知県
近畿中国森林管理局
    森林技術・支援センター
石川県|福井県|滋賀県|三重県|奈良県|和歌山県|京都府|大阪府|兵庫県|鳥取県|岡山県|島根県|広島県|山口県
四国森林管理局
    森林技術・支援センター
香川県|徳島県|愛媛県|高知県
九州森林管理局
    森林技術・支援センター
福岡県|大分県|佐賀県|長崎県|宮崎県|熊本県|鹿児島県|沖縄県

 

林野庁関連リンク・資料

森林関連専門用語の注釈

路網:森林内にある公道、林道(林業専用道を含む)及び森林作業道の総称、またはそれらを適切に組み合わせたもの。

林道:一般車両の走行も想定し安全施設を備えた道。

林業専用道:大型の林業用車両の走行を想定した必要最小限の構造の道。

森林作業道:林業機械の走行を想定した森林施業用の道。

お問合せ先

国有林野部業務課

担当:技術開発・普及班
代表:03-3502-8111(内線6305)
ダイヤルイン:03-3591-0884

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