ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理局の概要 > 管内各センターのご紹介 > 釧路湿原森林ふれあい推進センター > 写真ピックアップ(平成24年度)
写真を通して、ふれあいセンターのフィールド、実施イベント、根釧地域の自然などを紹介します。
業務の準備のため、雷別自然再生事業地に行きました。
積雪は、50センチほどでしょうか。
木の根元の雪が溶けている場所もありました。
森林の中を歩いていると、いろいろな動物のフィールドサイン(痕跡)を見ることができます。
枯木に穴が開けられていました。
穴の位置は、地面から5メートルほどの高さにあります。
この森にはクマゲラも生息していますので、開けたのは彼らかもしれません。
雪の上1メートルほどの高い位置で、千切るようにしてノリウツギを食べたのは、エゾシカです。
この周囲にエゾシカの足跡はまったく見あたりませんでしたので、かなり前の痕跡だと思われます。
足跡といえば、ウサギの足跡がありました。
雪の上に付けられた足跡は、もう半分ほど消えかかっています。
高さ2メートルほどのカラマツの根本付近が食べられているのを発見しました。
カラマツが好きなのはネズミやウサギです。
ネズミの場合は、小さな歯を使い、小さなノミで削ったような食痕で判別できます。
これは、もう少し大きな動物が食べた痕跡です。
犯人は、さっき足跡を残したウサギかもしれません。
北海道森林管理局では、エゾシカの増加による農林業被害を抑制するためエゾシカ捕獲事業を推進しています。
この事業により、根釧西部森林管理署では、囲いワナを釧路市(旧阿寒町)内の国有林に設置しています。
この日は、根釧西部森林管理署職員の研修としてエゾシカ囲いワナの視察を実施するとのことで、当センターも同行しました。
囲いワナは、周囲を高さ3メートルのシートで覆い、入口を一箇所だけ開けて、中に餌を置いて誘引します。
数頭のエゾシカが中に入ったとき、入口を閉めて捕獲します。
このとき、周囲のシートがあまり低いと、エゾシカがジャンプして簡単に逃げられてしまうそうです。
この日、捕獲したエゾシカです。
オス1頭、メス4頭の捕獲ができました。
周囲の森林を見ると、あちこちでエゾシカの足跡や食痕が見られました。
ケヤマハンノキの幹が、食べられたりツノでこすられた痕跡が散見されます。
ツリバナの幹の皮は、ハルニレやイチイと並んで、エゾシカの好きな食べ物だそうです。
草や木の葉が無くなった冬の時期に、頻繁に食害を受けます。
このツリバナは、幹周りがきれいに食べられてしまい、こうなっては、後は枯れるだけです。
夏に稚樹が食べられたり、冬に母樹の幹が食べられることで、森林は次の世代への更新ができなくなります。
このような森林被害を減らすために、エゾシカ捕獲事業を実施しているのです。
今年度最後の雷別ドングリ倶楽部を実施しました。
今回は、事務所の周囲の樹木で「冬芽の観察会」を行いました。
どの木も葉を落として同じように見えますが、春を待つ冬芽は、樹種によってさまざまです。
ミズナラの冬芽は、鱗状の固い芽鱗に覆われており、頂芽を中心にいくつかの側芽が寄り集まっています。
下の写真は、左が横から見たミズナラの冬芽、右が上から見たミズナラの冬芽です。
上から見ると、頂芽が五角形になっているのが確認できました。
事務所の周囲にはたくさんの樹木が植えられており、公園のようになっています。
イタヤカエデ、ヤチダモ、シラカンバなどの郷土樹種が並んでいます。
次に、近くの春採公園に行って、引き続き冬芽の観察会を行いました。
春採公園には、ハルニレやハリギリ、カツラ、オニグルミなどの樹木が自生しています。
ちょっと変わった洞を持つ木を見つけました。
根元に幅30センチほどの口のような洞があり、なんだか、手を入れたら咬まれそうですね。
野生動物調査の下見のために、雷別に行きました。
数日前に降った雪が、シラカンバの枝にびっしりとくっついています。
木の幹にも雪がへばりついており、氷雪でできた森のように見えます。
ここで自動撮影カメラを設置して、冬季のエゾシカなどの動向把握を目的とした野生動物調査をする予定でしたが、あたりを見回しても動物の足跡が見つかりません。
この奥では、最近まで森林整備のために間伐作業を実行していたことから、動物に敬遠されたのでしょうか。
雷別地区国有林に隣接する牧草地では、いつもの年なら、ここでたくさんエゾシカの足跡が見られる筈です。
でも、エゾシカの足跡がまったくありません。
牧草地で、ようやく動物の痕跡を発見しました。
雪を掘ったところを見ると、キタキツネが雪の中に逃げたネズミを狙ったものだと思われます。
この日は、他の場所でもキタキツネの足跡らしきものをいくつか見つけただけです。
エゾシカはどこに行ったのでしょうか。
雷別自然再生事業地は、過去には良好なトドマツ人工林が広がっていた地域でした。
平成11年から14年にかけて、この地域のトドマツ壮齢林で大規模な枯損被害が発生しました。
この被害の要因の一つとして、冬季に土壌凍結が深く進んで樹冠部に強い水ストレスがかかり、水分通導機能が極度に低下したことが考えられています。
つまり、トドマツは冬でも緑の葉を落とさずに蒸散を続けますが、生長量が低下した壮齢のトドマツには、蒸散による乾燥が耐えられなかったようです。
下の写真は現在の雷別地区国有林です。
木がまばらで枯木や倒木が見られますが、以前、ここは鬱蒼としたトドマツ林だったそうです。
夏の草木が繁茂する時期には気づかない点が、この時期には確認できます。
このような風景を見ると、改めて自然再生事業の必要性が感じられるところです。
冬の森林で、ちょっと変わったものを見つけました。
冬になると、他の広葉樹は葉を全部落としてしまいますが、カシワの木だけは、なぜか葉がたくさん残っています。
風が吹くたびに枯葉同士が擦れ合い、「カシカシ、カシカシ」と葉が音を出します。
カシワという名前はここから来ている訳ではありませんが、この音を聞くと、妙な納得をしてしまいそうです。
雷別地区国有林では、野生動物(特にエゾシカ)の動向を知るため、 自動撮影カメラを使用した野生動物調査を実施しています。
自動撮影カメラは、動物が機械の前を通過した際に自動的に撮影される仕組みになっています。
夜間の撮影は、今回使用した機械の場合、動物を驚かせないように暗視装置に切り替わり、白黒写真になります。
設置期間は12月4日から19日までの約2週間です。
最終日のこの日は自動撮影カメラの回収を行いました。
積雪深は40~50センチでしょうか。
雪の上に、たくさんのエゾシカの足跡が確認できました。
自動撮影カメラは、下の写真のように設置しています。
左の写真は、回収直前のものです。
右の写真は調査初日にカメラの設置状況を撮影したものですが、2週間で結構な積雪になったのが判ります。
冬季は動物の活動が鈍るのか、撮影枚数はあまり多くありませんでしたが、この場所で撮影された写真を1枚紹介します。
12月17日、エゾシカが2頭、顔を寄せ合っている瞬間が撮影できました。
撮影時刻は写真上部にプリントされていますが、朝6時頃、まだ日の出前の時間です。
調査で撮影された写真については、改めて、「各種調査等」のページでお知らせする予定です。
普段、雷別地区国有林で森林ボランティア等の活動をする雷別ドングリ倶楽部ですが、この日はパイロットフォレストで活動しました。
森林ボランティア活動の一環として、翌年に使用する森林環境教育資材(主にマツボックリ)の収集を行いました。
ドイツトウヒ、カラマツ、アカエゾマツなど、いろいろな種類のマツボックリを収集しました。
数日前に降った雪が、苔の上に、少し残っています。
カラマツの葉も、ほとんど散ってしまいました。
わずかに残った葉っぱが寒そうです。
午後からは、マツボックリを使った木工工作の実習です。
さきほど収集したマツボックリは、濡れているものが多いので、この日は使用しませんでした。
皆さん、初めてのマツボックリの工作だと言いながら、ビーズとグルーガンを駆使して楽しそうです。
以下は、この日作成したものの一部です。
さすがに、この時期なのでクリスマスツリーを作る人が多かったようです。
なかなかすてきな作品が多く、雷別ドングリ倶楽部の皆さんは、森林環境教育の指導的役割も担うことができそうです。
パイロットフォレストには、たくさんのカラマツが生育しています。
パイロットフォレストの望楼から見た風景は、北海道森林管理局の「森林(もり)の撮っておき!」2012年11月1日分にも掲載されています。
カラマツが一斉に黄色くなる様子はとても壮観なもので、パイロットフォレストの秋の風景と言えるでしょう。
沢沿いには、たくさんのやちぼうずがあります。
やちぼうずは、夏の間は緑色の草が生い茂っていましたが、この時期は草が枯れて、お日様に照らされると銀色に輝きます。
上から見ると、たくさんの銀髪のカツラが落ちているみたいで、少々不気味です。
枯れ葉の間に、なぜか、エビフライがたくさん落ちていました。
よく見ると、これらはリスに食べられた後のドイツトウヒの球果です。
冬に備えてたくさん食べたのでしょう、動物たちも冬支度に一生懸命のようです。
今年のカラマツの黄葉は、これで見納めでしょうか。
パイロットフォレストの季節は、徐々に冬に替わっていきます。
標茶町の中茶安別(なかちゃんべつ)小中学校の学校林活動の支援を実施しました。
中茶安別小中学校の学校林活動は夏にも実施しており、そのときにシードトラップを設置しました。
今回の学校林活動のテーマは、シードトラップとそこに落ちたミズナラのタネを回収し、そのタネを育てようというものです。
シードトラップは9枚設置しましたが、ミズナラのタネは残念ながらあまり集まりませんでした。
小中学校の生徒達と、播種を行いました。
ミズナラの種子が少なかったため、前もって採取していたハルニレやイタヤカエデの種子も播種しました。
無事に発芽できれば、生徒達が生育を観察するなど学習に利用できたりしますが、やがては森林再生に使っていきたいと考えています。
下の写真は、ハルニレの種です。
ハルニレの木はたくさんの種をつけますが、巨木と呼ばれるまで大きくなれるものは、僅かです。
学校林の歩道に、ホコリタケが生えていました。
指で軽く押さえると、ちょっと破れて、そこからホコリのように胞子が舞い上がるのが観察できます。
雷別地区国有林で、今年度3回目の雷別ドングリ倶楽部の活動を実施しました。
当日はミズナラの木の下に設置したシードトラップを撤去する予定でしたが、ミズナラの種子(ドングリ)の収穫量が少なめでした。
これから種が落ちてきそうなので、今回は撤去を見送り、シードトラップの中に落ちていた分だけ回収を行いました。
シードトラップは、あと2週間ほど様子を見ることにします。
集めたミズナラの種子は、マルチキャビティコンテナ8枚に播種しました。
当日、ミズナラ以外にイタヤカエデの種子を少し収集したので、これもマルチキャビティコンテナ2枚に播種しました。
春になって芽を出すのが楽しみです。
午後からは、地拵と植樹を実施しました。
まず、地拵として、各人が長い柄付きの鎌で直径3メートルの円内を刈り払い、この中で植樹を行いました。
従来の広い面積を刈り払った箇所での植樹では、植樹箇所がエゾシカの通り道となってしまい、せっかく植樹した苗木も食べられてしまうことがありました。
この方法なら、各人が離れた場所で刈り払い作業をするので、刈り払いした箇所がシカの通り道になりにくいことから、苗木が食べられることも少ないと思います。
エゾシカ対策のための試行の一つとして取り組んでいます。
作業を終えて一息入れていると、作業現場の近くで「ハート」を見つけました。
ちょっといびつな形ですが、これはヤマブドウの葉っぱです。
赤く色づき始めています。
イタヤカエデの葉も黄色みを帯びてきており、秋が感じられる一日でした。
10月10日に、雷別ドングリ倶楽部の活動を行う予定です。
今回は、先日、森林アクティビティ講座で設置したシードトラップの撤去と、集めた種を育苗用コンテナに播種をします。
シードトラップにどのぐらい種が集まったか、確認してきました。
昨年は凶作でしたが、今年はたくさんのミズナラの着果を期待しています。
シードトラップを覗いてみると、あれ? 小さい実ばかりで、完熟したドングリが見当たりません。
上を見ると、まだ緑色のドングリが 枝に着いていました。
いつもの年だったら既にたくさん落ちているはずですが、今年は9月に暑い日が続いたため、完熟するのが遅れているのでしょうか。
雷別ドングリ倶楽部の活動日まであと一週間、完熟して落ちてくるのを祈ります。
別の箇所に設置したシードトラップを見に行くと、完熟したドングリが落ちていました。
来週には播種に使用できるだけの量が貯まると思われるので、ちょっと安心しました。
森の恵みは、ドングリばかりではありません。
サルナシ(コクワ)の実も鈴なりでした。
まだ固くて熟していないので、残念ながらつまみ食いもできません。
先日実施したキノコの観察会のフォローアップを兼ねて、パイロットフォレストへ調査に行きました。
8月下旬に気温の高い日が続いたせいか、10日前のキノコの観察会では思ったほど多くのキノコが見られませんでしたが、この日は先日と違うキノコが観察できました。
小さいけれども鮮烈な赤いキノコは、ヌメリガサ科のキノコです。
この科には似たようなキノコがいくつかあり、同定できませんでした。
こちらはヤマブシタケ、特徴的な形のため判別しやすいキノコです。
この日、発見したヤマブシタケは1つだけでしたが、存在感があり、遠くからでも発見できました。
食べることができるキノコで、最近はスーパーマーケットの食料品売り場にも並んでいるそうです。
こちらは、イグチ科のキノコですが、何でしょう?
ヤマドリタケ、コガネヤマドリ、ドクヤマドリなど図鑑と見比べて候補は出ますが、判別できません。
この日は天気があまり芳しくなかったのですが、森林アクティビティ講座を実施しました。
小雨模様の中でしたが、参加された皆さんの協力により、シードトラップをミズナラの木の下に22枚設置することができました。
午後からは、キノコの観察会を行いました。
この時間になると雨は上がり、アブなどの虫があまり出てこず、快適に実施できました。
講師は北海道キノコの会の奈良さんにお願いして、パイロットフォレストで今確認できる様々なキノコの解説をしていただきました。
奈良さんが手にしているのは、ドクツルタケの仲間です。
ドクツルタケは、その美しい容姿に似合わず猛毒であるため、「殺しの天使」という異名があるそうです。
下の写真はドクツルタケの仲間で、この仲間はいずれも強い毒をもっています。
見る分には、白くてきれいなキノコです。
あ、タマゴのようなものが落ちていました。
周囲に何個か、同じような物があります。
見た目は小鳥のタマゴのようですが、柔らかい感触でした。
これもキノコだ、とのことで、試しに半分に割ってみました。
表面のすぐ内側は、ゼリーのようにブヨブヨしています。
スッポンタケの幼菌ではないか、とのことでした。
講師の奈良さんからは、毒キノコは一つ一つ覚えるしかない、似ているから食べられるというものでは無い、というお話をしていただきました。
また、毒キノコを素手で触った後の指を舐めただけでも体に変調を来した、という体験談も教えていただきました。
下の写真はニガイグチモドキの仲間です。
以前は、イグチの仲間に毒は無いと言われていましたが、これも立派な毒キノコです。
キノコ狩りには、専門的な知識と細心の注意が欠かせないと知った一日でした。
9月9日の森林アクティビティ講座では、パイロットフォレストでキノコの観察会を実施します。
その準備として、講師である北海道キノコの会会員の奈良さんと事前踏査を行いました。
クリーム色のキノコはニガクリタケです。
たくさん生えているので収穫しやすそうですが、毒キノコなので食べたら危険です。
苔の中から、綿棒のようなものが出ていました。
講師の方に訊ねると、「冬虫夏草」の仲間ではないか、とのこと。
別の場所にも冬虫夏草それらしき物があったので掘ってみました。
キノコの根元には、1センチほどの小さなハチがついていました。
これはハチから出てきているキノコなので、ハチタケだそうです。
他にもいろいろなキノコを確認しており、観察会が楽しみです。
9月9日に森林アクティビティ講座を開催する予定ですが、準備のため雷別に行きました。
前回の森林アクティビティ講座ではアラゲハンゴンソウの抜き取り作業を実施しましたが、別の場所でまた花を咲かせていました。
アラゲハンゴンソウは繁殖力が旺盛な外来種なので、今後、根気よく抜き取り作業などを行っていきたいと思います。
アラゲハンゴンソウは名前の通り茎に荒い毛が密生していますが、タンポポのような花のコウゾリナも、茎全体にトゲのような剛毛が生えています。
コウゾリナの名前は、「髪剃り(かみそり)」が由来だそうです。
茎の剛毛が、髪を剃った後のゾリゾリした手触りに似ているのでしょうか。
エゾヤマアザミの花が咲いていました。
サラシナショウマの花の時期も、そろそろ終わりでしょうか。
近くには、花が終わり種をつけているものもありました。
なんとなく夏の終わりを感じます。
パイロットフォレストで調査をしていると、たくさんの花に出会うことができます。
今年もネジバナの花が咲いていました。
林道沿いには、トリカブトの紫の花が咲き始めています。
昔は漢方薬として用いられましたが、毒性が強く、また含まれる成分が一定では無いため、今では薬効成分を化学合成することが多いようです。
全草に毒があるのですが、エゾシカは平気で食べるとのこと。
林道沿いに、キオンの花が咲いています。
こっちにもキオンの花が、と思ったら、ハンゴンソウの花でした。
どちらもキク科でよく似ていますが、ハンゴンソウの葉は深裂します。
林道沿いに、オオアワダチソウがたくさん咲いています。
この花は、明治時代に北米から移入された外来種です。
ヒョウモンチョウや、クジャクチョウ(写真)が盛んに花の蜜を吸っていました。
ちょっと変わった花を見つけました。
ウスキツリフネです。
キツリフネの花と一緒に咲いていました。
夏の定番といえば花火ですが、雷別の国有林では、ちょうどこの時期、花火のような花が咲いています。
ウドの花は、打ち上げ花火が開いた瞬間を模しているように見えます。
こちらは、クサレダマ。
直径3センチほどの黄色い花をたくさん開花させます。
小振りのヤマハギの花も最盛期でした。
釧路教育局の初任者研修をパイロットフォレストで実施し、学校の先生方に森の中を歩きながら森林環境教育プログラムを知ってもらいました。
木は大きくなると、大風などのときに自分の重さを支えきれず倒れてしまうことがあります。
下の写真は、倒れた木が永い年月をかけて土に還っていく過程で、その上に10センチほどの小さな木が何本も生えているのを観察しているところです。
こうして、森林は更新していきます。
エゾニワトコの実が赤くなり始めてきました。
ノリウツギの白い装飾花が開き始めています。
パイロットフォレストで、翌週に予定している実施行事の準備作業を行いました。
ホザキシモツケの花が満開でした。
木道には、木漏れ日がこぼれています。
写真左がカラマツ、右がストローブマツの人工林です。
木道の板の隙間から、カラマツの稚樹が芽を出していました。
横にあるカラマツ人工林から種が落ちてきたのだと思います。
先日、木道を掃除したときには気がつきませんでしたが、生命力の強さを感じます。
7月4日の雷別ドングリ倶楽部の活動で、野生動物調査のための「自動撮影カメラ」を雷別地区国有林に3台設置しており、この日は自動撮影カメラの回収を行いました。
調査結果は、後日お知らせする予定です。(下の写真は、設置した自動撮影カメラ)
カメラ回収の途中、キハダが着果しているのを発見しました。
キハダの実は、秋遅くなると黒く熟します。
この実を採取して、雷別地区の自然再生に役立たせられないかと思いました。
ヤマグワの実が、ようやく黒く熟してきました。
この実を狙うのは虫や鳥だけではありません。
甘い実は、人も熊も大好物です。
こちらは、赤い葉柄が特徴のサルナシです。
少しだけ実が膨らんできました。
ヤマグワやサルナシは、雄花と雌花を着ける木がそれぞれ別であり、このようなものを雌雄異株(しゆういしゅ)といいます。
サルナシは雄花をたくさん着けるので、それを見てぬか喜びさせられることが多いのですが、今年はたくさんの実が期待できそうです。
足下を見ると、ゴルフボール大のイケマの花が咲いていました。
イケマの茎を切ったときに出る白い汁には、毒があるので注意してください。
花の上の「アオカミキリモドキ」は青緑に輝く翅鞘を持つ甲虫ですが、こちらも体内に毒を持っていますので、潰したりしないように!
森林ボランティアを体験したり、森林の様々な学習を行う「森林アクティビティ講座」を雷別地区国有林で開催しました。
当日は、ボーイスカウトからもたくさん参加していただきました。
当初はハルニレの木の下に設置したシードトラップから種子を収集する予定でしたが、今年のハルニレは不作らしく、種子の採取ができませんでした。
泣く泣く、シードトラップだけを回収しました。
その後、遊歩道で植物の勉強会を行い、外来植物についてもみんなで学習しました。
場所を移動して、アラゲハンゴンソウが繁茂している場所で抜き取り作業を行いました。
30分ほどの作業で、大きな袋で4袋分のアラゲハンゴンソウを抜き取ることができました。
アラゲハンゴンソウは、大正時代に観賞用として北アメリカから日本に持ち込まれた外来種で、その美しい姿から別名「キヌガサギク」と呼ばれています。
オオハンゴンソウの仲間で、繁殖力が強いため、今ではあちこちで野生化しています。
今回の駆除作業だけでは完璧に駆除できたと言えませんが、この作業が外来種のことを考えるきっかけとなれば良いですね。
パイロットフォレストに、各種行事の実施のための準備に行きました。
先日見つけた不気味な花は、やはりクロバナハンショウヅルでした。
クロバナハンショウヅルは、この写真のように特徴的な実をつけます。
森林の中に、葉が開き、すっかり伸びきってしまったアスパラガスを発見。
なぜ、こんなところに? と思いましたが、調べてみると、アスパラガスの仲間で、キジカクシという在来植物でした。
ミズナラの実が大きくなり始めています。
今年はドングリがいっぱいできたら良いですね。
パイロットフォレストにある遊歩道の脇では、倒木更新が見られました。
大きな木が倒れ、その倒木が苔生し、やがて周囲のシラカンバから種が飛んできてそこに芽吹くという森林の更新が、ここでも確認できます。
毎年7月1日から7月7日は、全国安全週間です。
安全週間の期間内のこの日、請負事業体等の現場巡視に、京都府立大学のFさんと一緒に同行しました。
現場では、根釧西部森林管理署長からの安全指導が行われました。
Fさんは大型林業機械が動いているのを間近でみるのが初めてとのことで、伐採事業や作業機械について根釧西部森林管理署長や現場代理人の方へ熱心に質問をしていました。
インターンシップの最終日でしたが、森林・林業や国有林野事業のことなどについて、理解を深めることができたのではないかと思います。
雷別ドングリ倶楽部の今年度2回目の活動を実施しました。
この日は、みんなで雷別の遊歩道整備や自動撮影カメラの設置などを行いました。
遊歩道整備では、京都府立大学のFさんも一緒に大きな鎌を持って刈り払い作業を行いました。
ヤマグワの木の実が赤くなり始めてきました。
この実が真っ黒くなれば、食べ頃です。
一部の地域ではこの木の実を「ドドメ」と呼びます。
昔、堤防などを造成したとき、「土留め(土砂の流出防止)」のためにヤマグワなどを植えたそうで、それが転じて用いられたのでしょうか。
ヤマグワの甘く熟れた実をたくさん食べた後の舌の色は、まさしくドドメ色ですよね。
パイロットフォレストで野生動物調査のための自動撮影カメラを設置しました。
野生動物調査は、パイロットフォレストに生息する大型・中型ほ乳動物種や鳥類種を確認することで、森林の生物相を把握することを目的としています。
インターンシップで来ている京都府立大学のFさんと一緒に、雨の中、設置作業を行いました。
山の中でこのカメラを見つけたら、野生動物調査をしているということですので、極力近寄らないようお願いいたします。
設置した自動撮影カメラは、こんな感じです。
カンボクという名前の灌木を見つけました。
灌木は「かんぼく」と読み、あまり大きくならない木の総称です。
カンボクの白い花びらのように見えるのは装飾花で、本当の花は中心部にあります。
別寒辺牛湿原を、心地よい風が吹いていました。
北海道森林管理局では大学生の就業体験実習をすすめるため、インターンシップを実施して実習生の受入を行っています(今年度は終了しました)。
当センターは、7月2日~7月6日の5日間の受入を実施することとしたところ、京都府立大学のFさんが応募し、この日からインターンシップを始めました。
Fさんは釧路湿原上流部の森林の管理等に興味があるとのことで、この日、雷別自然再生事業地に向かいました。
ここは、平成12年に冬期の乾燥などによりトドマツ人工林が広範囲に立ち枯れが発生し、今でもその名残を見ることができます。
当センターでは、雷別自然再生事業地の森林再生を鋭意進めているところです。
雷別は、この時期、アヤメやチシマアザミが咲いているのを確認できます。
7月にパイロットフォレストで野生動物調査を実施するための現地調査に行きました。
野生動物調査では、自動撮影カメラを設置して森林内の動物相を把握します。
森林はもう初夏の様相で、蝉時雨がうるさいほどです。
カラコギカエデの花が咲いていました。
カエデの種類ですが、葉はカエデっぽくありません。
花も、とっても地味です。
林道脇の木に、白い毛の塊がたくさん付いていました。
白い毛虫? と思いきや、イヌコリヤナギの綿毛でした。
この綿毛の中に、たくさんの種が入っています。
もう少しすると、風花(かざはな)が舞うように綿毛を飛ばします。
クロバナハンショウヅル、だと思われます。
花全体が黒い毛で覆われており、ちょっと不気味な感じがします。
たゆたう別寒辺牛川のほとりに来ました。
ここは野生動物調査の調査ポイントの一つです。
川辺にはコンロンソウの花が咲いています。
明るい日差しと川の流れを見ていると、思わず仕事を忘れてしまいそうです。
17日の植樹会では、植樹終了後に巨木の観察を企画しています。
(17日の植樹会は、雨のため中止としました。皆様のご期待に添えず、残念に思います。)
標茶町内の国有林にある標茶のミズナラは、林野庁の「森の巨人たち百選」にも選ばれている巨木です。
この日は巨木にたどり着くまでの林道の状況確認のために行ったのですが、途中、葡萄色の卵形をしたホオノキの蕾を見つけました。
もうすぐ大きな白い花を咲かせるのでしょうか。
エゾオオサクラソウが咲いていました。
こちらはクルマバツクバネソウ、輪生の葉と緑色の花が特徴的です。
大きなホオノキの葉に、トンボの影が映っています。
影のまわりに、何やら脚のようなものが散らばっているところを見ると、トンボは食事中のようでした。
7月の調査の準備のため、雷別に行きました。
森林は、もう初夏の様相です。
これなんだ?
先週、まだ蕾だったスズランの花が咲いていました。
これなんだ? 緑のグルグル?
葉が開きかけのシダ植物です。
これなんだ? トゲトゲのニョロニョロ?
発芽して3年目ほどのトドマツの稚樹です。
これなんだ?
黄色い絨毯のような花の群落・・・なのですが、これは全部、外来種のハルザキヤマガラシです。
このような光景を見ると、外来種への対策が必要であると感じます。
ふれあいセンターでは、7月22日に「森林アクティビティ講座」を開催して、「樹木の種」と「外来植物」の学習などを行う予定です。
皆様、森林アクティビティ講座にご参加ください。(こちらもご覧ください → 「森林アクティビティ講座」参加者募集)
6月17日にボランティアによる植樹会を開催するので、その準備のために雷別に行きました。
もうすぐ花が咲きそうなスズランを見つけました。
スズランはきれいですが、毒があることでも有名です。
スズランの花を差したコップの水を飲んで中毒になった例があるそうです。
スズランは、ギョウジャニンニクなどの山菜と間違えられることがあります。
こちらは「ギョウジャニンニク」、葉っぱの感じがそっくりなので、ご注意。
雷別は、シラルトロ沼に注ぐシラルトロエトロ川の最上流部に当たります。
最上流部の湿原は、こんな感じです。
やちぼうずもたくさん見ることができます。
林道を走っていると、木から何かがたくさんぶら下がっているのが見えました。
ミズナラの雄花でした。
昨年は、雷別周辺でミズナラの種子(ドングリ)の着果がまったくと言っていいほど確認できませんでしたが、今年は期待できそうです。
雷別ドングリ倶楽部は、雷別地区国有林で森林造成のボランティア活動を行うグループです。
今年度の雷別ドングリ倶楽部の活動がスタートしました。
前日の雨模様が嘘のように好天となった中、雷別では広葉樹の植樹とシードトラップの設置を行いました。
植樹はミズナラ、ハルニレ、ヤチダモ、イタヤカエデ、シラカンバの5種を植えました。
シードトラップは、ハルニレの木の下に、設置しました。
ハルニレの種が落ち始めるのは、6月中旬あたりでしょうか。
雷別は、花の季節を迎えました。
先週ハルザキヤマガラシの花はまだ蕾でしたが、もう三分咲きぐらいになっていました。
足下に、小さな花のツボスミレをたくさん確認できます。
小さな花といえば、全長5センチほどのフデリンドウを一株だけ見つけました。
ワラビが顔を出していました。
葉っぱが開く前は、げんこつを握りしめたような形をしています。
イタヤカエデの葉が、手のひらを広げたように見えます。
雨模様でしたが、翌日の雷別ドングリ倶楽部の準備のために雷別に行きました。
準備作業を終えて、辺りを見ると、木々にたくさんの雨水が付着しています。
カラマツにたくさんの水滴が付いている様子は、ビーズで葉っぱを飾りつけたみたいです。
こちらはタラノキの葉。
夏は鮮やかな緑色ですが、春先は赤っぽい色をしています。
足下では、ツボスミレの上に掛かっている蜘蛛の巣に雨水が付いており、水滴が空中で停止したように見えます。
5月30日に、雷別地区国有林において「雷別ドングリ倶楽部」でシードトラップを設置する活動を予定しており、その準備を行いました。
ハルニレは、春に種を落とします。
下の写真中央のハルニレの木の根元に、シードトラップを設置することとしました。
シードトラップは昨年も設置しており、ハルニレからたくさんの種子を採取することができました(昨年の設置の様子は、こちら)。
ハルニレの新葉が開きかけていました。
近くには、オオバナノエンレイソウの花が点々と咲いています。
まだ花を着けていない個体もあります。
エンレイソウは、種から育って花が咲くまで、一説には10年以上必要だと言われています。
右の写真のエンレイソウは蕾も着けていないところを見ると、まだ若い(?)個体だと思います。
花と言えば、もうすぐ咲きそうなのがハルザキヤマガラシです。
繁殖力が強い外来種で、在来の植物を駆逐するなど生態系に影響を与える恐れがあるため、環境省では要注意外来生物に指定しています。
要注意外来生物には、外来タンポポ種群、アメリカオニアザミ、ヒメジョオン、ハルジオンなどが含まれており、いずれも雷別でよく見られる種です。
ふれあいセンターでは、今年度、これらの外来種への対応を予定しています。
沢沿いの斜面では、たくさんのクサソテツの葉が開きかけていました。
別名「コゴミ」といい、山菜として食べられますが、これほど伸びてしまったら、山菜としてはちょっと遅いようです。
風倒木に、アミヒラタケが顔を出していました。
春から秋にかけ、広葉樹の切り株などに生えるキノコで、小さいもの(幼時)は食べることができる、とのことです。
昨年、広葉樹を植栽した箇所に行き、苗木の活着状況を確認しました。
シラカンバが葉を出しています。
植栽した他の樹種からも、小さな葉が出ていました。
ミズナラの大きな木からも、たくさんの新葉が出ています。
春を実感した瞬間でした。
5月30日に実施する「雷別ドングリ倶楽部」の活動準備のため、雷別地区国有林に行ってきました。
カツラの木が、葉を出し始めていました。
カツラの葉は、直径5センチほどの円に近いハート形で、周囲に小さな波状の鋸歯(鈍鋸歯)があります。
この葉は、枝に対になって生えています(対生)。
葉を採取し、2~3日乾燥させると、かすかに甘い香りがします。
このことから、「カ(香)・ツ(出る)・ラ」という名前が付けられたといわれています。
昨年度に植樹を行った場所では、植栽木からも葉が出てきているのを確認しました。
エゾシカの採食にも負けずに、大きくなってほしいと願います。
今年の雷別での森林再生にかかる植樹については、6月17日に植樹ボランティアによる「みんなで新しい森林をつくろう」を開催する予定です。
雷別という地名は、アイヌ語が語源で、「湿地で淀んだ流れの川」という意味があるそうです。
ちょっと足を伸ばして、沢沿いに行ってみると、思わぬ光景に出会いました。
ここは、釧路湿原のシラルトロ沼に注ぐシラルトロエトロ川の最上流部のひとつです。
湿原はここから始まっている筈なのですが、湿原でよく見かける「やちぼうず」が見当たりません。
ここから少し下流に行くと、たくさんのやちぼうずと出会えるのですが。
ここでは、やちぼうずが無い代わりに、ツルネコノメソウや、 オオバナノエンレイソウの花を見ることができました。
釧路市こども遊学館は、科学館と児童館の機能を併せ持つ複合施設で、科学的な体験ができる設備が充実した釧路市の施設です。
ふれあいセンターでは、釧路市こども遊学館との共催により、ゴールデンウィークイベント「木のおもちゃであそぼう!」に今年も出展しました。
4月28日から5月6日にかけて、積木遊び「つみっきー」を出展しました。
「つみっきー」は、マッチ箱程度の木の直方体で、イチイ、ミズナラ、イタヤカエデ、ホオノキなど、いろいろな樹種で作られています。
来訪者が好きなものを組み立てられるようたくさんの積木を用意したところ、こどもの背丈よりも高く積み上げるなど、皆さん、自由な発想で楽しんでいました。
また、5月5日と6日には、木工工作会「アイスの棒DEクラフト」を開催しました。
「アイスの棒DEクラフト」では、長さ6.5センチのアイスの棒状をした木片を組み合わせて、さまざまな作品を作ります。
両日とも、多くのこども達が参加してくれました。
当日、こども達が作成した作品の一部をご紹介します。
下の写真をクリックすると、大きな画面で見ることができます。
これらの積木遊びや木工工作は、こども達の想像力の醸成だけでなく、木材の利用を通して、森林や林業、林産業を理解するきっかけとなることを期待しているものです。
森林では、時々、不思議なものを見かけます。
これはシラカンバの木なのですが、表面が赤くなっています。
ペンキを塗ったように見えますが、ペンキではありません。
こんな「赤いシラカンバ」があちこちにあります。
釧路周辺の森林では、このようなシラカンバは珍しくないのですが、他の地域ではあまり見かけた記憶がありません。
表皮が一枚むけた下には赤い色がついていません。
これは何だろうと思い、標本を採取して、森林総合研究所北海道支所に正体を確認していただいたところ、地上で生育する「藻類」であることがわかりました。
下は、顕微鏡で見た拡大写真です。(このほか、ふれあいセンター通信「飛鶴の森林から」第62号にも拡大写真を掲載しています)
黄色い線はシラカンバの表皮部分で、赤いツブツブが藻類です。
藻類といえば、海で生育するわかめや昆布などの海藻、あるいは阿寒湖のマリモなどが有名ですが、木や岩などに付着して地上で生育する種類もあり、これらを「気生藻類」と呼びます。
この赤いシラカンバも、藻類が付着しているだけで、病気では無いとのことです。
雷別地区も、ようやく雪が消えました。
雷別支線林道の入口のゲートには、鍵がかかっています。
これは、「山火事予防」及び「林道保全と事故防止」のためで、5月末までゲートを閉めています。
山火事などから貴重な自然を保護するため、また、事故等を未然に防ぐための措置ですので、ご理解いただきますようお願いします。
なお、入林規制に関しての詳しい内容については、根釧西部森林管理署までお問い合わせください。
ぬかるみに、エゾシカの足跡を発見。あちらこちらに見られました。
昨年の秋に植樹したヤチダモが、エゾシカに食害されていました。
枝先から引きちぎられたような跡が見えますが、これはエゾシカの食痕の特徴です。
こちらは樹高3メートルほどのカラマツの木ですが、エゾシカから樹皮はぎの被害を受けています。
たくさんのトゲを持つタラノキも、樹皮を剥かれて裸のようになっていました。
エゾシカの食性に驚くとともに、エゾシカ対策の必要性を感じます。
パイロットフォレストでは、「山火事予防」及び「林道保全と事故防止」のため、5月末までゲートを閉めています。
山火事などから貴重な自然を保護するため、また、事故等を未然に防ぐための措置ですので、ご理解いただきますようお願いします。
なお、入林規制に関しての詳しい内容については、根釧西部森林管理署までお問い合わせください。
パイロットフォレストの周辺には牧草地が広がっています。雪解けが進んだ牧草地では、エゾシカの群が出てきていました。
日当たりの良い場所に生えてきた草の新芽を食べに来たのでしょう。
牧草地の雪解け水が溜まった場所に、大きな白い鳥を見つけました。
タンチョウとハクチョウです。
どちらも水辺を生活圏とする鳥で、餌(この場所ならミミズでしょうか)も競合すると思うのですが、お互い争いもせずに一緒にいます。
と思ったら、急にタンチョウ同士が争い始めました。餌の取り合いでしょうか。
4月になりましたが、今年は残雪の時期が長いようで、雷別地区はまだ雪がたくさんあります。
雪が多いため、雷別自然再生事業地には行けませんでしたが、雷別林道の入口まで行くことができました。
林道の除雪もされているようですが、行ってみようかなと思った皆さん、ご注意ください。
林道の入口には、下の写真のように注意看板が出ています。
この林道の中では、4月1日から30日まで、標茶町と北海道森林管理局根釧西部森林管理署によるエゾシカ有害駆除が行われています。
林道の除雪は効率的に駆除を行うために実施したもので、許可を受けた方以外の入林は駆除期間が終了するまでご遠慮くださるようお願いいたします。
(報道発表資料『北海道国有林における「エゾシカ一斉駆除促進期間の設定」による有害鳥獣駆除の実施について』をご参照ください。)
雷別林道の入口付近では、冬を越したノリウツギの装飾花が、太陽の光で白く輝いていました。
次に、パイロットフォレストに向かいました。
別寒辺牛湿原は、雪解け水が流れ込んだためか、湿地ではなく沼地になってしまいました。
林道は、 湿原の水面とおなじくらいの高さにあり、もう少し水面が高くなると冠水してしまいそうです。
路面は雪解け水を含んで柔らかくなっており、デコボコだらけです。
林道が乾燥したあと、モーターグレーダーなどで整地作業を行いますので、安心して林道を走行したい方は、もう少しお待ちください。
パイロットフォレストでは、雪解けが進んでいます。
木道がようやく見え始めてきました。
去年の同日は既に雪が無く、こんな感じだったんですけどね。