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北海道森林管理局

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    雷別ドングリ倶楽部

    「雷別ドングリ倶楽部」とは

    釧路湿原の上流で、一緒に広葉樹の森をつくりませんか。
    釧路湿原森林ふれあい推進センターでは、釧路湿原の上流にある雷別地区国有林において、自然再生の取組を進めています。雷別地区国有林では、過去にトドマツ人工林が気象害により立ち枯れし、笹地となった箇所が広がっています。
    この地域を広葉樹の森林に再生するために、広葉樹のミズナラ・ハルニレ・ヤチダモ等の苗木を植栽し、野生動物の食害を防止する対策等の活動を多くの市民の参加を得ながら実施したいという願いから、「雷別ドングリ倶楽部」を立ち上げました。

    雷別ドングリ倶楽部のイメージ図(PDF:598KB) 

    令和5年度会員募集

    令和5年度の会員募集は締め切りました。
    なお、令和6年度の会員募集は、令和6年4月上旬から受付を開始する予定です。

    令和5年度の活動予定 

    今年度の活動は次の4回を予定しています。
    日程・内容等の変更がありますので、ホームページ等でご確認下さい。
    今年度の活動は、全て終了しました。

    年  月  日 内          容 備          考

    第1回

    令和5年6月21日(水曜日)  雷別国有林で広葉樹の植樹と保護管の被覆  中止しました。
     (ヒグマ痕跡確認のため)

    第1回

    令和5年8月2日(水曜日)  正美公園(中標津町)で自然観察
     ※中止した6月21日開催回の代替活動
     終了しました。

    第2回

    令和5年9月27日(水曜日)  雷別国有林で広葉樹の植樹と保護管の被覆  終了しました。

    第3回

    令和5年10月11日(水曜日)  虹別国有林(標茶町)で施業箇所見学等  終了しました。

    第4回

    令和6年2月7日(水曜日)  次年度の計画策定等  終了しました。

    令和5年度の活動の様子

    令和6年2月7日(水曜日)第4回「次年度の計画」を検討 NEWアイコン 

    この活動は、今年度の活動を振り返り、次年度の計画を検討させていただく場であり、昨年に引き続き、対面方式で実施しました。

    初めに、今年度初参加の会員もおられるので各自自己紹介をしたのち、所長のあいさつ、その後、事務局より資料に沿って、今年度の活動等の紹介、次年度の活動計画(案)・会員募集等の説明を行いました。
    会員の方より貴重なご意見・ご質問を頂くことが出来ました。
    参加者からは「植樹した木が順調に生長している様子がわかった。過去の植樹箇所を見てみたい。」や「生分解性の保護管はどれくらいで分解が始まるのか。保護管を超えた樹木はエゾシカの食害に遭わないのか。」等のご意見・ご質問があり、事務局から「植栽木の生長状況など、雷別の現地で植樹後や別の行事を設定して見て頂く機会を設けたい。」「今年度設置した生分解性の保護管は5年後くらいから分解が始まるが、植栽木が大きくなって早く保護管が分解し、外れてしまうとエゾシカ等の食害に遭うので、今後、色々なタイプを試行的に設置し経過観察していくこと。保護管を超えた樹木は、エゾシカの立ち上がった採食ラインが約2mで管の高さが1.8mなので多少被害はあるが限定的であること。」などお答えしました。
    次に、来年度の自然観察の候補地3か所を事務局案としてあげ、会員の方の希望で中標津町の緑ヶ丘森林公園に決めさせていただきました。

    これらの声・結果を踏まえて、次年度の計画を検討することとして、令和6年度「雷別ドングリ倶楽部」の活動内容を確定しました。


    活動の様子


    令和5年10月11日(水曜日)第3回「国有林施業箇所見学」の活動 

    標茶町虹別で防風保安林(*1)見学と国有林の施業実行済み箇所の見学(間伐(*2)主伐(*3)箇所)、標茶町の観光名所でもある「多和平」で第3回「雷別ドングリ倶楽部」の秋の自然観察を実施しました。
    この会は、高齢級のトドマツ人工林が気象害によって立ち枯れし、笹地となった箇所が拡がっている雷別国有林をフィールドとして、平成19年から当センターと協働で森林再生に取り組まれている森林ボランティアの方々の集まりです。会で植樹と併せ根釧地域の森林や景観の名所を巡る活動計画があり、今回の実施となりました。

    当日は、会員11名が参加し、朝と午後からは晴天でしたが、若干寒さを感じる天候の中、センター職員の若干の解説を交え散策しました。
    参加者からは、「普段余り来ないところを見れたのと森林の管理をちゃんとされているのを実感できました。」「多和平で景色がよく良かった。」などの声があり満足されていました。
    次に、当センター所長から、「今年度の活動は、2月の来年度の計画を決める会を残すのみで、雷別地区自然再生事業地での植樹や自然観察など多くの会員の方にご参加いただきました。感謝申し上げます。来年度もより充実した内容で計画しますので是非ご参加をお願いいたします。」との挨拶がありました。
    また、参加者の方から、今までの植樹した箇所の生長状況など教えて欲しい旨ご意見がありましたので、次の第4回目の会合で結果を事務局より報告することとしました。
    皆さん深まりつつある秋を満喫され、帰路につきました。


    防風保安林見学の様子 間伐実行済み箇所見学の様子 主伐実行済み箇所見学の様子

    【用語解説】
    (*1)防風保安林:強い風を防ぎ、和らげるための森林で、強風から私たちの暮らしだけでなく農地や道路なども守っています。
    (*2)間伐:森林の成長に応じて樹木の一部を伐採し、過密となった林内密度を調整する作業です。間伐を行うと、光が地表に届くようになり、下層植生の発達が促進され、森林の持つ多面的機能が増進します。
    (*3)主伐:材木を収穫するための伐採であり、更新(伐採等により樹木等が無くなった箇所に、植林を行うことや自然力の活用等により森林の世代が変わること)を伴うものを指します。


    令和5年9月27日(水曜日)第2回「広葉樹の森林づくり」の活動

    雷別地区自然再生事業地(標茶町雷別国有林)で、第2回「雷別ドングリ倶楽部」を開催しました。
    この会は、高齢級のトドマツ人工林が気象害によって立ち枯れし、笹地となった箇所が広がっている雷別国有林をフィールドとして、平成19年7月から当センターと協働で森林再生(自然再生)に取り組んでいるボランティアの方々の集まりです。
    今回の「広葉樹の森林づくり」活動には、会員15名が参加し、ミズナラ・ヤチダモ・ハルニレ・カツラ計50本の植樹と共に、植栽木を野生生物の食害から守るため、保護管(ツリーシェルター)の被覆を行いました。

    参加者は、当センターから作業内容等の説明を受け、晴天の秋空のもと、鍬を手に植樹に取り掛かりました。準備した苗木は1時間程で植え終わりましたが、笹の根が密集していて、植穴を掘るのに苦労されたようです。
    その後、昼食の時間まで、今年度からの新しい取組みとして、保護管の材料が土に帰る生分解性の保護管組立ての説明を行い、午後からは、保護管を植えた苗木に被覆していきました。皆さんちょっと従来の保護管と勝手が違うので戸惑った様子で組み立てていましたが、慣れてくると順調に作業を進められ、だいたい予定の時間で保護管の設置が完了しました。

    森林づくり活動後には、当センター所長から「植樹は、地球温暖化防止、SDGsの観点から大変意義のある活動であり、皆さんの貢献により植えられた樹木が順調に生長しております。誠にありがとうございます。」等の挨拶があり、皆さん充実した表情で会場を後にし、帰路につきました。


    植樹の様子 生分解性保護管組立説明の様子 保護管設置の様子
     
    保護管設置の様子


    令和5年8月2日(水曜日)第1回「自然観察」の活動

    中標津町計根別にある「正美公園」において、第1回「雷別ドングリ倶楽部」の自然観察を実施しました。
    この会は、高齢級のトドマツ人工林が気象害によって立ち枯れし、笹地が拡がっている雷別国有林をフィールドとして、平成19年から当センターと協働で森林再生に取り組まれている森林ボランティアの方々の集まりです。
    会で植樹と併せ根釧地域の森林の名所を巡る活動計画があり実施する運びとなったもので、当日は、会員14名が参加し、夏空でかなりの暑さでしたが、センター職員の若干の解説を交え散策しました。

    「正美公園」は、中標津市街から約16kmの位置にあり、計根別地区の市街地に接し、近くには中標津農業高校もあります。公園内は、広葉樹を主体とした樹種の豊富な場所です。
    この地は、酪農振興の指導者として地域の発展に大きく貢献された故成田正美氏が「北方樹木園」の夢を描き、その生涯を掛けて、ひとり自力で広葉樹を主体とした数十種類の樹木を植え込み、造成に取り組まれていたものを、昭和58年に地域へ寄贈された場所です。
    町と住民は、氏の意思を引き継ぎ、故人の名に因んで「正美公園」と命名し、町民の憩いの場として、正しく美しい人づくりを自然とのふれあいの中から生み出すことを目指して整備された公園で、素晴らしいパークゴルフ場もあります。

    公園内の樹木見本園を散策しながら事前に用意した資料を基に主要なミズナラ・ハルニレ・キハダ・クルミ等の樹木解説をしました。また、遊歩道沿いには、ノリウツギ(別名サビタ、クリーム色の花)などの灌木類、ホザキシモツケやツリガネニンジンなどの草本類も花を咲かせていました。
    会員からは、「こんないい公園があるなんて知らなかった。プライベートでも来てみたい。」「なんか落ち着ける場所。来て良かった。」などめいめいが公園内をリラックスして楽しまれているようでした。こんな声にさぞ故人も喜んでくれているでしょう。故人の町への愛が詰まった公園を十分堪能し、帰路につきました。


    正美公園成り立ちの説明   樹木見本園内の説明 樹木見本園内散策中
     
    公園内遊歩道散策中 遊歩道沿いのツリガネニンジン


    これまでの活動

    これまでの活動の様子は、こちらをご覧下さい。



    お問合せ先

    釧路湿原森林ふれあい推進センター
    〒085-0825 釧路市千歳町6番11号
    Tel:0154-44-0533

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