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翌年度の業務の準備のため、雷別地区国有林に行きました。
道路からかなり離れた場所でしたが、誰かが歩いた跡を見つけました。よく見るとエゾシカの足跡でした。
足跡をたどると、木にツノをこすりつけた「ツノ研ぎ」の跡がありました。
雷別はまだ雪が深いので、冬芽は固く閉じたままです。
左がヤチダモ、右がオニグルミの冬芽です。
どちらも、葉痕(葉が落ちた痕跡)が何かの顔に見えますね。
歩いていると、クマゲラの古い食痕を発見しました。
この特徴的なクマゲラの食痕は、丸木舟を削り出すように大きく木を掘る形から「舟掘」と呼ばれることもあります。
時々、遠くから「キョーン、キョーン」という鳴き声が聞こえることがあるので、この森をテリトリーにしている個体がいるのでしょう。
小高い場所に来ました。天気が良かったので、遠くまで見渡せます。
ここからは、雄阿寒岳が遠望できました。
翌年度の業務の準備のため、パイロットフォレストに行きました。
遊歩道の入口は、まだまだ雪で覆われていました。
看板の高さから推測すると、積雪は50センチ位でしょうか。
先日の降雪のためか、別寒辺牛湿原でも動物の足跡は見当たりません。
あっ、気の早いネコヤナギが1本だけ花を咲かせていました。
この花は尾状花序といい、たくさんの花の集まりです。
フワフワしていて、まるで猫のしっぽのようですね。
ネコヤナギは、比較的早い時期から花を咲かせます。
春が近いことを教えてくれているのでしょうか。
雷別ドングリ倶楽部は、年5回程度の活動を実施しています。
今年度最後の活動は、ふれあいセンター(根釧西部森林管理署)の前庭で冬芽の観察会を実施しました。
前庭には、ミズナラ、シラカンバ、ダケカンバ、オニグルミなどの樹木があります。
この時期だけ見ることができる冬芽を、雷別ドングリ倶楽部の皆さんと観察しました。
少し足を伸ばして、近くの春採公園の方にも行きました。
ハリギリ、カツラ、ツリバナなど、たくさんの樹木が観察できました。
パイロットフォレストに行きました。
別寒辺牛(べかんべうし)川の表面は凍りついていました。
別寒辺牛湿原で、キツネらしき動物の足跡を見つけました。
手前を横断しているのが、わかりますか。
ちょっと離れた場所には、エゾシカの足跡がありました。
雪が深いので、全身で雪を漕ぐようにして渡った様子が見られます。
こちらはウサギの足跡、手前から向こうの林に移動した痕跡です。
夕方、3時を過ぎると、日が暮れはじめてきました。
北海道ではあちこち雪景色、雷別も例外ではありません。
積雪はそれほど多くありませんが、寒い!
でも、トドマツの間から見える木漏れ日がきれいです。
ミズナラの木も、すっかり葉を落としてしまいました。
なんとも寒そうです。
森の中では冬でも花を見ることができます。
下の写真はノリウツギですが、装飾花をつけています。
装飾花とはアジサイの仲間に見られるもので、本当の花びらではなく、花の「がく」が変化したものです。
ドライフラワーの代わりに利用したら、楽しそうですね。
歩いていると、トビのなる木(?)を見つけました。
最初は20羽ほどいたのですが、人の気配を感じて飛び去ってしまい、写真を撮るときには半分になってしまいました。
空高く、タンチョウが飛んでいる姿を見つけました。
オスとメスのつがいでしょうか、飛ぶ姿は、とても優雅です。
森林で、タンチョウの飛ぶ姿を見るということは・・・、当ふれセンの広報紙「飛鶴の森林から」も、よろしく。
調査のために雷別に行きました。
ふと、上を見るとハリギリの木に種がたくさん着いていました。
わかりますか? 枝先に小さな点がいくつも見えます。
タラノキやウドと同じウコギ科のためか、似たような実の着き方になっています。
キノコもいくつか見つけました。
左はスギタケ、右はツリガネタケだと思われます。
スギタケは、少し前まで食用といわれていましたが、最近では中毒を起こすことが知られています。
よく似た食べられるキノコもありますので、キノコ狩りでの採取には注意が必要です。
雷別には、カシワとミズナラの両方が生育しています。
下の写真で左がカシワの木、右がミズナラの木です。
この時期になると、ミズナラの木の葉は落ちてしまいますが、カシワの葉は春まで着いたままです。
ミズナラの葉の鋸歯は先がとがっていますが、カシワの葉の鋸歯は先が丸いので区別がつけられます。
(下の写真はカシワ)
調査のためにパイロットフォレストの森林を訪れると、妙なものが落ちていました。
「メロンパン?」
キノコでした(名前はわかりませんイグチ科の「アカヤマドリ」のようです)。
別のところでは、木から「コッペパン?」が生えていました。
こちらはカンバタケ、枯れたシカランバから生えます。
よく見ると、いろいろなキノコが出ていました。
トドマツ人工林に生えていたこのキノコは、アワタケの仲間というのはわかるのですが名前がわかりません。
針葉樹林に生えるアワタケの仲間には「ドクヤマドリ」という毒キノコがあるので、要注意です。
「森林利用サポート事業」の一環として、遊学の会の皆さんとパイロットフォレストで森林浴等を実施しました。
今年は「国際森林年」ということであり、日本の国内テーマが「森を歩く」となっています。
風が心地よく、森を歩くには絶好の日和でした。
森を歩いた後は、望楼に向かいました。
望楼の展望室から見ると、パイロットフォレストに秋の気配を感じます。カラマツの葉の色が変わり始めてきました。
雷別ドングリ倶楽部の皆さんと、雷別地区国有林で植樹を行いました。
苗木は、ミズナラ、ハルニレ、ヤチダモ、イタヤカエデ、シラカンバ(いずれも地元産の苗木を購入)のほか、「お庭で苗木育成」でご協力いただいたハルニレを使用しました。
この日は、全部で300本程の苗木を植栽しました。
「お庭で苗木育成」の苗木は、マルチキャビティコンテナという育苗箱を使用したもので、専用のプランティング・チューブという道具を使用して、上から落とし込むようにして植栽します。
プランティング・チューブを使用した場合、慣れると一人で一日2000本も植えることができるそうです。
でも、この日の苗木は枝ぶりが良すぎてプランティング・チューブの中をうまく通らない苗木が多かったのですが、クワを使用しても植えられるので、大丈夫でした。
先日、満開だったサラシナショウマの花は、もう種になっていました。
雷別での作業の合間に、いろいろなものを見つけました。
下は、ヤマブドウです。食べられるようになるには、まだまだ先です。
「あ、オクラみっけ!」と思ったのですが、これ、オクラではありません。
7月28日に写真がありますが、イケマの実です。
ウドの花は終わっていましたが、青空を背景に見てみたら、まるで夏の青空に開く花火のようです。
パイロットフォレストでの作業の合間に、ふと下を見るとネジバナやオトギリソウが咲いていました。
どちらも10センチほどの小さい花です。
この時期の青い花といえばトリカブト(左)、ツリガネニンジン(右)でしょうか。
どちらも秋を代表する野の花です。
トリカブトはヨモギに似た葉で、同じような場所で生育していますので、花の無い時期に間違いやすい毒草です。
取扱いには注意してくださいね。
ふれあいセンターの事務所は釧路市内にありますが、時々、近くの春採湖周辺にエゾシカが出没します。
どこから来るのでしょうか。
このような市街地に出没するシカは、「アーバン ディア(都会のシカ)」と呼ばれています。
珍しさに喜ぶ人もいますが、交通量の多い道路に飛び出して車とぶつかったり、畑の野菜や庭木を勝手に食べちゃったりします。
あまり人をおそれないので、簡単に追い払うこともできません。
市街地では銃による駆除もできないので、意外に「困ったちゃん」なんです。
国際森林年の記念行事として、パイロットフォレストで小学生とその家族を対象とした「夏休み親子国有林観察ツアー」を実施しました。
北海道森林管理局管内の国際森林年記念リレーイベントとして、ふれセンと根釧西部森林管理署とで開催したものです。
天気は曇。少々肌寒いぐらいの気温でしたが、たくさんのご家族に集まっていただきました。
この日は、「飾り炭作り」、「望楼見学」、「森を歩きながら写真撮影とその写真を使用した写真立て作り」を行いました。
小学生がデジカメでパイロットフォレストの写真を撮る、というコンセプトでの実施であり、参加した皆さんは、ずいぶん張り切っていました。
せっかくなので、私も気に入った風景をパチリ。
まだ緑のカラマツの球果ですが、小さくても存在感があります。
シジミチョウの仲間です。ちょっと寒かったせいか、近寄ってもすぐには逃げませんでした。
草原に行ってみると、コメツブツメクサがたくさん咲いていました。
コメツブツメクサは、丸くて黄色い小さな花ですが、これも外来種だそうです。
小学生のお兄ちゃんと一緒に、幼稚園児も参加していました。
カメラを覗く目は真剣そのもの。葉っぱの上の虫のシャッターチャンスを狙っていました。
この日はパイロットフォレストで、釧路教育局が実施する教職員初任者研修の支援を行いました。
お昼休みの時間を利用して林道沿いを歩くと、いろいろな花が咲いていましたので紹介します。
下の木は、ノリウツギです。昔、この木から製紙用の糊を採取したのだとか。それでノリウツギという名前がつけられたそうです。
アジサイの仲間で、白い花びらに見えるのは装飾花です。
ホザキシモツケの花があちこちで最盛期を迎えています。
林道脇には、イケマの花が咲いていました。
葉はヤマイモに似ていますが、ガガイモの仲間であり毒があるので食べられません。
森林利用サポート事業の一環として、彩の会の皆さんとパイロットフォレストで森林浴等を実施しました。
天気が良く、ちょっと歩いただけで汗ばむほどの陽気で、木道に木漏れ日が差し込む様は絵の中にいるようでした。
望楼に登ると、眼下にカラマツの樹海が広がっていました。
水色の空とカラマツの緑のコントラストが抜群です。
到着早々に火を入れた炭窯から飾り炭(花炭)を取り出しました。
下の写真はドイツトウヒの球果です。
長さ10センチ以上あったのですが、炭にすると小さくなってしまいました。
ヘキサチューブとは、動物の食害から樹木を守るための道具です。
雷別地区国有林では、平成15年にエゾシカの食害を防ぐために広葉樹の植栽木にヘキサチューブを設置しましたが、そろそろ木が大きくなってきたので、これを撤去することにしました。
100本ほどのヘキサチューブの撤去は、ドングリ倶楽部の皆さんのご協力を受けて1時間ほどで完了しました。
ちょっと横を見ると、クワの木がありました。実が熟すには、もう少しかかりそうです。
作業が一段落して、近くを見渡すと、エゾスカシユリが一本と、その近くにヤマブキショウマの花が満開になっていました。
その日の帰りに、みんなで ミズナラの巨木に立ち寄りました。
以前から、こぶが多くて登りやすそうだと思っていたのですが、一番元気のいい人が登っちゃいました・・・。
ふれあいセンターでは、いろいろな方に森林の良さを知ってもらうために「森林利用サポート事業」を実施しています。
今回は、釧路市内の生涯学習サークル「はしどいクラブ」の皆さんとパイロットフォレストで森林浴を楽しみました。
この日はもう夏真っ盛りという感じで、ちょっと動いただけで汗ばむ陽気でした。
広葉樹林や針葉樹林の木漏れ日の下を歩くと、流れる風が心地よく、そのたびに参加者の皆さんからも歓声が出てきました。
ひっきりなしに蝉の声が聞こえます。道沿いの木に蝉の抜け殻がくっついていました。
パイロットフォレストで、花炭作りや望楼見学をした後、ミズナラの巨木に出会いに行きました。
標茶町と釧路町の町境に、この木は立っています。
高さ24メートル、幹周り6メートルあり、おまけになんとも無骨な面構え(?)の木です。
大人6人がかりでようやく抱えられる大きさでした。
この木を初めて見る人も多く、ずいぶんびっくりされていたようです。
5月25日に雷別ドングリ倶楽部の皆さんが播種した樹木の種は、ふれあいセンターの事務所裏で育てています。
このとき播種したハルニレが芽を出してきました。
まだ1センチほどの大きさしかありませんが、これから3年ほど育苗し、50~60センチほどに成長してから雷別国有林に還すこととしています。
森林アクティビティ講座(第1回)を雷別国有林で開講しました。
森林アクティビティ講座とは、森林の整備や保全に関わる活動を行ってみたいと考えている方々を支援し森林への理解を広げてもらうため、国有林をフィールドとした森林ボランティア作業の実施や体験、森林生物の観察や調査、森林の保全活動、森林レクリエーションなどの各種アクティビティを行うものです。
この日は、シードトラップの設置、遊歩道の刈り払い、野草の観察会を実施しました。
シードトラップとは、文字どおり、「種を捕獲するためのワナ」です。これをハルニレの木の下に設置し、落ちてくるハルニレの種を集めます。集めた種の回収は2週間後に予定しています。
下の写真にある白い円錐形のものがシードトラップです。
林道の周辺には、アヤメやハルザキヤマガラシがたくさん咲いていました。ハルザキヤマガラシは黄色いきれいな花なんですけど、外来種なんですね。
釧路町立知方学(ちほまない)小学校で、森林教室を行いました。知方学小学校は、尻羽(しれぱ)岬の近くにあります。
森林教室では、知方学小学校の皆さんに森林の成り立ちや森林の役割などをイラストパネルで説明しました。
この後、低学年はドングリの種まきを行い、高学年は近くの国有林で樹木の観察を行いました。
パイロット・フォレストでは、ようやくシラカンバの葉が開き始めてきました。フデリンドウは咲き誇っています。
ここで、昨年秋に雷別ドングリ倶楽部の会員の皆さんで炭焼きを行いました。今日はその窯出しです。窯出しした炭は、こんな感じでした。まさに炭!
炭焼きを体験してみたいとのことでしたら、是非、雷別ドングリ倶楽部にご参加ください。今年の秋も、炭焼きを予定しています。
炭の窯出しの後は、ドングリ(ミズナラ)とハルニレの種まきをしました。箱に土を入れ、その中に種をまきます。芽が出て数年後には、シラルトロ沼上流の森林を取り戻すために植えることとしています。
次の作業は、パイロット・フォレストの遊歩道への看板設置です。でも、その前に、せっかくですから雷別ドングリ倶楽部の皆さんと、望楼に登ってみました。望楼の展望台からは、眼下にカラマツの大造林地が見渡せます。朝は小雨が降っていたのに、お昼頃にはすっかり晴れ、青空が出てきました。
この日は、遊歩道の入り口に案内看板と樹種の説明看板を4枚設置しました。今年は国際森林年です。日本の国内テーマは『森を歩く』なので、のんびり森を歩いてみました。
別寒辺牛(べかんべうし)湿原を渡りながら、帰路につきました。エンレイソウの花を楽しむのは、これからですね。
釧路湿原の上流では、森林と湿原が入り交じった複雑な風景が広がっています。
複雑な森林の構造は、豊かな森の証です。
多くの動物たちの生活の場になっていることがうかがわれます。
たくさんの鳥の声が聞こえてきました。
森林では、エゾニワトコが芽吹き始めています。
新芽は山菜として食べることもできるらしいのですが・・・。
ネコノメソウが谷地坊主に寄り添うように咲いていました。
ネコノメソウは、湿地で生育する植物です。
がくとその周りの葉が黄色いので黄色い花に見えますが、花弁はありません。
路傍のフキノトウやフクジュソウは、短い春を満喫するように咲き誇っています。
森林の中の雪もすっかり消えました。時折、鳥のさえずりも響きます。
倒木の上では、スギゴケの仲間が群生していました。小さな植物ですが、アップで見ると結構おもしろい姿が観察できます。
パイロットフォレストも、ようやく春を迎えました。
カラマツの葉がまだ出ていないので、望楼からは林内の残雪と果てしなく続く森林が眺望できます。
木道の雪はすっかり消えています。 この木道は、今年も森林環境教育などで大活躍します。
今年は「国際森林年」です。ここをご覧になっている皆さんも、一度、この木道を歩いてみませんか。
釧路湿原森林ふれあい推進センター
ダイヤルイン:0154-44-0533
FAX:0154-41-7305