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写真を通して、ふれあいセンターのフィールド、実施イベント、根釧地域の自然などを紹介します。
5月30日に実施する「雷別ドングリ倶楽部」の活動準備のため、雷別地区国有林に行ってきました。
カツラの木が、葉を出し始めていました。

カツラの葉は、直径5センチほどの円に近いハート形で、周囲に小さな波状の鋸歯(鈍鋸歯)があります。
この葉は、枝に対になって生えています(対生)。
葉を採取し、2~3日乾燥させると、かすかに甘い香りがします。
このことから、「カ(香)・ツ(出る)・ラ」という名前が付けられたといわれています。

昨年度に植樹を行った場所では、植栽木からも葉が出てきているのを確認しました。
エゾシカの採食にも負けずに、大きくなってほしいと願います。
今年の雷別での森林再生にかかる植樹については、6月17日に植樹ボランティアによる「みんなで新しい森林をつくろう」を開催する予定です。

雷別という地名は、アイヌ語が語源で、「湿地で淀んだ流れの川」という意味があるそうです。
ちょっと足を伸ばして、沢沿いに行ってみると、思わぬ光景に出会いました。
ここは、釧路湿原のシラルトロ沼に注ぐシラルトロエトロ川の最上流部のひとつです。
湿原はここから始まっている筈なのですが、湿原でよく見かける「やちぼうず」が見当たりません。

ここから少し下流に行くと、たくさんのやちぼうずと出会えるのですが。
ここでは、やちぼうずが無い代わりに、ツルネコノメソウや、 オオバナノエンレイソウの花を見ることができました。

釧路市こども遊学館は、科学館と児童館の機能を併せ持つ複合施設で、科学的な体験ができる設備が充実した釧路市の施設です。
ふれあいセンターでは、釧路市こども遊学館との共催により、ゴールデンウィークイベント「木のおもちゃであそぼう!」に今年も出展しました。
4月28日から5月6日にかけて、積木遊び「つみっきー」を出展しました。
「つみっきー」は、マッチ箱程度の木の直方体で、イチイ、ミズナラ、イタヤカエデ、ホオノキなど、いろいろな樹種で作られています。
来訪者が好きなものを組み立てられるようたくさんの積木を用意したところ、こどもの背丈よりも高く積み上げるなど、皆さん、自由な発想で楽しんでいました。

また、5月5日と6日には、木工工作会「アイスの棒deクラフト」を開催しました。
「アイスの棒deクラフト」では、長さ6.5センチのアイスの棒状をした木片を組み合わせて、さまざまな作品を作ります。
両日とも、多くのこども達が参加してくれました。

当日、こども達が作成した作品の一部をご紹介します。
下の写真をクリックすると、大きな画面で見ることができます。
これらの積木遊びや木工工作は、こども達の想像力の醸成だけでなく、木材の利用を通して、森林や林業、林産業を理解するきっかけとなることを期待しているものです。
森林では、時々、不思議なものを見かけます。
これはシラカンバの木なのですが、表面が赤くなっています。
ペンキを塗ったように見えますが、ペンキではありません。
こんな「赤いシラカンバ」があちこちにあります。

釧路周辺の森林では、このようなシラカンバは珍しくないのですが、他の地域ではあまり見かけた記憶がありません。
表皮が一枚むけた下には赤い色がついていません。

これは何だろうと思い、標本を採取して、森林総合研究所北海道支所に正体を確認していただいたところ、地上で生育する「藻類」であることがわかりました。
下は、顕微鏡で見た拡大写真です。(このほか、ふれあいセンター通信「飛鶴の森林から」第62号にも拡大写真を掲載しています)
黄色い線はシラカンバの表皮部分で、赤いツブツブが藻類です。

藻類といえば、海で生育するわかめや昆布などの海藻、あるいは阿寒湖のマリモなどが有名ですが、木や岩などに付着して地上で生育する種類もあり、これらを「気生藻類」と呼びます。
この赤いシラカンバも、藻類が付着しているだけで、病気では無いとのことです。
雷別地区も、ようやく雪が消えました。
雷別支線林道の入口のゲートには、鍵がかかっています。
これは、「山火事予防」及び「林道保全と事故防止」のためで、5月末までゲートを閉めています。
山火事などから貴重な自然を保護するため、また、事故等を未然に防ぐための措置ですので、ご理解いただきますようお願いします。
なお、入林規制に関しての詳しい内容については、根釧西部森林管理署までお問い合わせください。
ぬかるみに、エゾシカの足跡を発見。あちらこちらに見られました。

昨年の秋に植樹したヤチダモが、エゾシカに食害されていました。
枝先から引きちぎられたような跡が見えますが、これはエゾシカの食痕の特徴です。
こちらは樹高3メートルほどのカラマツの木ですが、エゾシカから樹皮はぎの被害を受けています。

たくさんのトゲを持つタラノキも、樹皮を剥かれて裸のようになっていました。
エゾシカの食性に驚くとともに、エゾシカ対策の必要性を感じます。

パイロットフォレストでは、「山火事予防」及び「林道保全と事故防止」のため、5月末までゲートを閉めています。
山火事などから貴重な自然を保護するため、また、事故等を未然に防ぐための措置ですので、ご理解いただきますようお願いします。
なお、入林規制に関しての詳しい内容については、根釧西部森林管理署までお問い合わせください。

パイロットフォレストの周辺には牧草地が広がっています。雪解けが進んだ牧草地では、エゾシカの群が出てきていました。
日当たりの良い場所に生えてきた草の新芽を食べに来たのでしょう。
牧草地の雪解け水が溜まった場所に、大きな白い鳥を見つけました。
タンチョウとハクチョウです。
どちらも水辺を生活圏とする鳥で、餌(この場所ならミミズでしょうか)も競合すると思うのですが、お互い争いもせずに一緒にいます。

と思ったら、急にタンチョウ同士が争い始めました。餌の取り合いでしょうか。

4月になりましたが、今年は残雪の時期が長いようで、雷別地区はまだ雪がたくさんあります。
雪が多いため、雷別自然再生事業地には行けませんでしたが、雷別林道の入口まで行くことができました。
林道の除雪もされているようですが、行ってみようかなと思った皆さん、ご注意ください。
林道の入口には、下の写真のように注意看板が出ています。
この林道の中では、4月1日から30日まで、標茶町と北海道森林管理局根釧西部森林管理署によるエゾシカ有害駆除が行われています。
林道の除雪は効率的に駆除を行うために実施したもので、許可を受けた方以外の入林は駆除期間が終了するまでご遠慮くださるようお願いいたします。
(報道発表資料『北海道国有林における「エゾシカ一斉駆除促進期間の設定」による有害鳥獣駆除の実施について』をご参照ください。)

雷別林道の入口付近では、冬を越したノリウツギの装飾花が、太陽の光で白く輝いていました。

次に、パイロットフォレストに向かいました。
別寒辺牛湿原は、雪解け水が流れ込んだためか、湿地ではなく沼地になってしまいました。
林道は、 湿原の水面とおなじくらいの高さにあり、もう少し水面が高くなると冠水してしまいそうです。
路面は雪解け水を含んで柔らかくなっており、デコボコだらけです。
林道が乾燥したあと、モーターグレーダーなどで整地作業を行いますので、安心して林道を走行したい方は、もう少しお待ちください。
パイロットフォレストでは、雪解けが進んでいます。
木道がようやく見え始めてきました。
去年の同日は既に雪が無く、こんな感じだったんですけどね。
