調査結果
森林生態系多様性基礎調査の調査結果のうち、第1期(平成11~15年度)・第2期(平成16~20年度)・第3期(平成21~25年度)・第4期(平成26~30年度)の調査結果の概要をご紹介します。
森林生態系多様性基礎調査で蓄積されたデータの活用方法としては、
(ア) 個々のプロットを判別せずにマクロの分析に活用する方法(例:全国~複数の都道府県を併せた広域の森林資源の統計的分析)
(イ) 個々のプロットを判別してミクロの分析に活用する方法(例:個々の林分の時系列変化、質的内容の変化)
に大別出来、ここでは、主に(ア)の分析結果について公表します。
【調査結果についての留意点】
・調査プロット約1万5千点を設定していますが、災害等による林道の不通等で結果的に調査プロットに到達できない点もあります。そのため、調査未実施の点もあり、調査期ごとの調査点数は異なります。
(参考)各期の調査プロットに占める調査未実施の割合
第1期:8.8%、第2期:8.8%、第3期:9.0%、第4期:13.3%
・調査時の測定誤差や野帳記載ミス、種の同定誤り等に起因するエラーが一部含まれている場合があります。
・系統的抽出法による標本調査であるため、既存の統計データと異なる結果となる場合があります。
・都道府県や地域単位で統計的分析を行うにあたっては、統計上、有意となるプロット数が確保されない場合があります。
・調査手法について、調査期で変更しているものがあります。
・調査精度や手法の違い等により、調査期ごとの単純な比較はできないことにご留意願います。
第4期調査結果の主な概要(PDF : 1,468KB)
調査結果の概要
- 森林生態系のタイプ<優占樹種に基づく森林タイプ>
- 森林に生育している維管束植物の種数
- 樹種別の分布状況
- 森林の蓄積等の状況
- 野生鳥獣による森林被害の状況
- 森林被害(枯損)の状況
- タケの分布状況
- 土壌侵食の状況
調査データ
第4期情報の公表に合わせ、研究者に向けた詳細なデータセットを提供研究者を対象として、従来の集計データセット(解析プログラム)に加えて、より詳細なデータセットが利用できるようなりました(*1)。
これにより、個別の林分のおける詳細な時系列変化や種類別への活用等も可能になりました。
(*1)利用しやすいようにデータを一次集計した「データ解析プログラム」は従来どおり提供し、単木情報や下層植生などの基礎データを含む「研究者等向けデータ」を新規に提供。
下記サイト(外部リンク)にて公開しています。
【森林生態系多様性基礎調査 データ利用ヘルプデスク(外部リンク)】
調査データの活用事例
(行政機関による活用例)・森林資源情報の精度向上に向けた検討データ
・シカ被害に対応した被害防止のための区域設定に係る検討データ
・広葉樹の資源量及び分布状況の把握のためのデータ
・J-クレジット制度における天然生林の吸収量算定の参照データ
(研究機関等よる活用例)
・新たな技術による森林資源情報把握手法開発に係る研究
・森林の生態系機能の評価に関する研究
・シカの生息が及ぼす影響についての研究
お問合せ先
森林整備部計画課
担当者:全国森林計画班
代表:03-3502-8111(内線6155)
ダイヤルイン:03-6744-2339