各グループからの発表が始まりました。

発表者は2つのスクリーンを活用し、計画の概要と図面を示しながら森林経営計画の対象としている林分の概況（対象面積、人工林の比率、樹種の構成、齢級構成など）、間伐計画の対象面積、搬出間伐の計画、路網整備の考え方や計画を立てるにあたってグループ内で議論になった点などについて説明を行いました。  

 

発表が終わるたびに、他のグループから計画の検討の経緯や集約化方法、施業方法、また「山主への還元額はどのくらいを想定しているのか？」、「販売先の工夫などはどのように考えたのか？」などについて熱心な質問や意見が出され、発表者も一生懸命に説明を行っていました。 
  

最後に、講師からは

「みなさんの計画からは、「必ず黒字にして山主へ還元するんだ！」という強い意志を感じました。山主のみなさんに森づくりへの意識を高めてもらうためにも大変重要なことだと思います。

低コスト化、販売方法の工夫、生産拠点となる工場の誘致へ向けたアイデアなどとても前向きなものばかりでした。今後、これらの戦略をさらに掘り下げ、森づくりを核とした、その地域全体が良くなるビジョンを大きく描いていってほしい。

今後の実践において、フォレスターとプランナーは、ときには対立する場面も出てくるかもしれませんが、公益的な観点、広域的な視野をもって話し合う中から、より良い森林経営方法を導き出してほしい。」

との講評があり、2日間にわたった熱意あふれる演習を終えました。 

 

2週にわたって行われた准フォレスター研修もいよいよ最後のまとめです。

本研修のプロセスマネージャーの山口氏の司会進行で、今日までの研修を通じて学んできたことを振り返りながら

• 自ら目指すフォレスター（プランナー）像
• 自分がフォレスター（プランナ－）として高める必要がある知識・能力
• 地域・組織として補完が必要と思われる事項
• 自ら及び地域・組織の課題・問題点の解決に向けた取り組み

などを一人一人、考え、まとめ、そして発表を行いました。

「准フォレスター」となるみなさんからは

• さらに研鑽する中から的確なアドバイスを行っていきたい！
• 森づくりを核として地域を活性化していきたい！
• 地域の合意形成に向けて取り組んでいきたい！

 

「森林施業プランナー」のみなさんからは

• 地域のためのプランナーとして信頼を得ていきたい！
• 長期にわたる森林保全をプランニングしていきたい！
• 低コスト作業かつ高価販売で山主のみなさんに喜んでもらえるよう工夫を重ねていきたい！

 

みなさんから研修の最後にふさわしい、今後の活動を見据えた「熱い想い」がたくさん発表されました。

 

最後に行われた閉講式では、北海道森林管理局 平野計画部長から

「本研修では、各地域で森林・林業再生プランを実践していく上で、その両輪ともなる准フォレスターと森林施業プランナーが一緒に机を並べ、真剣に議論し合う中から森林経営計画を創り上げていくカリキュラムがあるなど大変有意義なものであったと思います。

今後、みなさんは市町村森林整備計画の作成に向けた各地の作業チーム等において、研修を通じて学んだことを実践していくわけですが、その中心的立場となるみなさんが連携する中から、より良い森づくりに向かって大いに活躍していただきたい。」

との挨拶があり、准フォレスター研修（第２コース）の修了となりました。

 

本研修を修了したみなさんには、今秋以降「通信研修」と「集合研修」が予定されており、実践を積みながらさらなるスキルアップを図っていくカリキュラムが用意されています。 


晴れて「准フォレスター」となられたみなさん、大変お疲れ様でした。

道内各地の森づくりの場で、お元気でご活躍ください！