今日から「准フォレスター研修」が、小樽市経済センター及び塩谷国有林を会場に始まりました。今年度の研修は第1週（5日間）、第2週（5日間）の計10日間のコースを2回実施します。

第1グループの今回は、北海道庁の森林室等から林業普及指導員・道有林担当者等20名、国有林の森林管理署から森林技術指導官4名の計24名が参加しています。

 

研修開始1時間前になると、北海道内各地から研修生がどんどん集まってきました。

 

これから始まる研修に緊張気味なみなさんを笑顔でお迎え＾＾！

 

初日の今日は、開講式を行い、古久保 北海道森林管理局長から准フォレスターとして森林・林業の再生に向け、地域における先導者としての役目を担うことになる研修生に対し、この研修での講義、議論、各種演習を通じてその期待に応えられる知識、技能を習得してほしいとの挨拶がありました。

 

北海道庁からは、今田 首席普及指導員兼林業普及担当課長が出席され、研修生を激励していただきました。

 

講義に入る前に、研修のプロセスマネージャーから准フォレスター育成の5大目標が示されました。

1. フォレスターの果たすべき役割について理解と意欲の醸成

2.森林を科学的に評価する能力の習得

3.循環的な木材生産の戦略を描ける能力の習得

4.森林・林業を地域の振興に繋げるビジョンを構築できる能力の習得

5.プレゼン能力・合意形成能力の習得

 

そして、分からないことは決して持ち帰らずに、この研修の場でどんどん質問し、議論し、発表し、共有していきましょう！

 

早速、１講目の講義が始まりました。

この講義では、森林・林業再生の方向性と再生に向けた国の政策について理解するとともに、取組を推進する人材としてのフォレスター（准フォレスター）の果たす役割についての理解を深めることが目標です。

 

講義の中では、その内容により理解が深まるようグループ討論も行い、研修生同士で課題や問題点などを出し合い、共有していきました。

どんどん話を進めることで、研修生同士の連帯感も高まっていきました。

 

グループ討論の内容も発表し合い、森林・林業再生のためのフォレスターの役割とその活動内容、フォレスターに必要とされる「技術力・構想力・合意形成能力」 についての理解を全体で共有しました。

 

フォレスターには、森林・林業の将来ビジョンについて、市町村長、森林所有者等関係者の間で合意するプロセスをリードする能力が求められます。

この講義では、フォレスターとして求められる合意形成に必要なコミュニケーションと、プレゼンテーションの基礎的な知識を学び、これらの能力を高めるための具体的な手法・ポイント等を理解するのが目的です。

そして、この後の各演習の発表や意見交換での実践へつないでいきます。

研修生のみなさんは、

• 地域の森林ビジョンの構築における合意形成という視点からのフォレスターの役割
• 相手の意向や考え等を聞き出すことの重要性という視点からのコミュニケーションの意味とその手法
• ツールの選び方や使用方法、ジェスチャーなどの重要性という視点からのプレゼンテーションの意味とその手法

などについて解説を受けた後、ＫＰ法（紙芝居プレゼンテーション法）の実践を行いました。 

講師から出されたお題は「行ってみたい林業地」

研修生のみなさんは、早速、自分が行ってみたい林業地について、「それはどこか？」、「なぜそこへ行きたいのか？」、「そして何をしたいのか？」、「だからそこへ行きたい！」を熱くプレゼンテーションするために、どのように紙芝居をまとめていけばいいのか検討スタート。

なぜ、その場所へ行ってみたいのか、その理由も大事です。

 

さて、いよいよ発表です。

研修生のみなさんが行きたい場所は、インドネシアの熱帯雨林！、屋久杉がそびえる屋久島！、信州のカラマツ林！などなど。

自分がなぜそこに行ってみたいのか、その理由をゼスチャーを織り交ぜながら、熱くプレゼンテーションしました。

発表後は、聞き手の意見に耳を傾け、どのように改善するとより良いプレゼンテーションとなるのかを考え、その難しさと大切さを実感していました。 
 

講義のあとは、1日の講義の「ふり返り」として、

• 講義や演習で学んだことのポイントやキーワード
• 研修後、職場で早速取り組んでみたいこと
• 自分の知見を高めるために、もっと詳しく学びたいこと

などについて頭の整理を行いました。

 

これで、明日へのモチベーションを高めて1日目の研修を終えました