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北海道森林管理局

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    令和5年度 森林総合監理士育成研修日記2日目

    2日目

       研修2日目は小樽市塩谷国有林で「森づくり構想」と「資源循環利用構想」の現地実習を行います。前日に机上で作成した構想案が、現地に適用できるかを確認します。
     
    【森づくり構想実習】
       森林総合監理士には、森林所有者が森林に求めている機能と、森林の現況や地域の公益的機能の発揮に対するニーズのすり合わせを行い、科学的・技術的な見地から目標林型を設定し、そこに向けた適切な森林施業を選択することが求められます。
     
       午前中の森づくり構想実習では、各班に分かれ、研修初日の北海道大学大学院 渋谷特任教授による科学的・技術的知見のご講義を踏まえて、現地を確認するところから始まります。
       まずは、森林の状況を調査し、この森林に求められる機能を発揮しているかどうかの現況把握と、その結果をもとに将来の目標林型を検討します。
     
       対象地に入り、木の直径や密度等を調査し、併せて林地傾斜や林道との近さなどの地理的条件も確認します。

    調査しながら、森林の状況を確認します

    調査しながら、森林の状況を確認します
    (調査しながら、森林の現況を確認します)

    現況を把握したら、発表に向けた取りまとめに入ります
    (現況を把握したら、発表に向けた取りまとめに入ります)

       各班の取りまとめが終わったところで、早速発表に入ります。
       発表はKP法を用いて、

    ⓵ 森林の現況

    ⓶ 森林に求められる機能

    ⓷ 将来の目標林型

    ⓸ 木材生産を行う場合の生産目標

    ⓹ 施業の選択

    の順に、それを判断した理由を説明しながら行いました。

    5枚のKPを使って発表します
    (5枚のKPを使って発表します)

       発表後には、各班の森づくり構想について研修生や講師から活発な質疑応答が行われました。
       最後に渋谷特任教授より、「フォレスターとして重要なのは、様々な施業の可能性を検討することであり、また、森林所有者へいろいろな選択肢を示すことも重要であることから、複数の視点から可能性を考えていただきたい。」と講評をいただきました。

    【資源循環利用構想実習】
       午後からは資源循環利用構想実習となります。前日に机上で作成した事業計画の適否や傾斜・地形などの自然的制約について確認していきます。

    クリノメーター(傾斜を測定する計器)の使い方を説明
    (クリノメーター(傾斜を測定する計器)の使い方を説明)

    事前に作成した事業計画案を基に、現地でポイントを確認します
    (事前に作成した事業計画案を基に、現地でポイントを確認します)

       現地で確認した情報を持ち帰り、明日は森林づくりのビジョン及び事業計画等を修正して、最終日の発表に臨みます。

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    お問合せ先

    森林整備部 技術普及課
    民有林連携・人材育成担当
    ダイヤルイン:011-622-5245