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2009年4月3日
京都大阪森林管理事務所メールニュース
「平安」第18号
平安
第18号
平成21年4月 1日
林野庁 近畿中国森林管理局
京都大阪森林管理事務所メールニュース
(目次)
1. 3月のニュース
(1)「京都伝統文化の森推進協議会」が高台寺山国有林で「斧入式」を開催
(2)高島屋による森林整備ボランティア活動の事前説明会を開催
(3)高島屋によるマツ林再生に向けたボランティア活動を実施
(4)第23回箕面自然休養林部会を開催
(5)「きぬかけの森」で小学生が巣箱の取り付けを体験
(6)京都モデルフォレスト協会が安祥寺山国有林で「森の健康診断」を実施
(7)マレーシア森林研究所の研究者が高台寺山国有林を視察
2. 人事異動のお知らせ
3. 4月の予定
3月2日(月曜日)に、高台寺山国有林において、「京都伝統文化の森推進協議会」の主催による「斧入式」が開催されました。同協議会では、常緑広葉樹のシイが優占しつつある高台寺山国有林を対象として、林相の多様化に向けた林相改善事業に取り組んでおり、今年度は、国有林内の3箇所において、試験的にシイやヒノキの間伐を行うこととなりました。今般、作業の開始に当たって、関係者の参加による「斧入式」が開催されることとなりました。
「斧入式」には、協議会より、山折哲雄会長をはじめととして、田中京都府立大学教授、大西清水寺執事長、森井京都市産業観光局長ほかが来賓として参加しました。地元からは、清水門前会、八坂自治連合会、祇園商店街振興組合などから約20名の参加がありました。
開会式では、山折会長、大西清水寺執事長、田中清水門前会会長より挨拶があった後、清水寺の僧侶による読経が行われる中、参加者で焼香を行いました。作業箇所では、山折会長ほか5名により、手斧にて伐倒対象木(樹高19m、胸高直径56cm)に斧入れを行った後、専門業者によりチェーンソーで伐倒を行いました。
最後に、朝比奈局長より、本日の「斧入式」により、高台寺山国有林の新たな歴史が始まったものと感じている、今後も、地元関係者との密接な連携により、国有林の管理経営に努めていきたい旨閉会の挨拶を述べて、解散となりました。
当所では、今後も、「京都伝統文化の森推進協議会」による取組を積極的に支援していく方針です。
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3月18日(水曜日)に高島屋職員の参加により銀閣寺国有林で森林整備ボランティア活動が行われるのに先立って、3月11日(水曜日)及び13日(金曜日)に、それぞれ高島屋洛西店・京都店において、事前説明会を開催しました。当日は、洛西店では4名、京都店では15名の高島屋職員にご参加いただきました。
説明会では、まず、福田所長から、国有林と京都大阪森林管理事務所の概要を説明した上で、当所による銀閣寺山国有林でのマツ林再生の取組について紹介を行いました。説明では、マツ林は京都の文化と密接な関係がある、銀閣寺山国有林には比較的多くのアカマツが残されていることから、枯損木の伐倒処理や広葉樹の除伐、地掻き作業などにより、マツ林再生の取組を進めていることを紹介しました。
続いて、元山流域管理調整官の指導により、参加者に簡単な木工作業を行って頂きました。作業では、木材の小さい部品をのりで組み合わせることにより、人形などの作成を行いました。参加者達は時間が過ぎるのを忘れて、木工作業に夢中になっていました。
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3月18日(水曜日)に、銀閣寺山国有林において、高島屋職員の参加によるマツ林再生に向けた森林整備ボランティア活動を実施しました。当日は、高島屋京都店・洛西店から職員21名の参加があり、当所からは6名の職員が指導に当たりました。
開会式では、まず、福田所長より、かつて、京都の山林の多くはマツ林であったと言われているが、「松枯れ」の広がりにより、今ではほとんど見られなくなっている、銀閣寺山国有林には比較的多くアカマツが残っていることから、当所では、マツ林の再生に取り組んでいる、本日は皆様からのお力添えをお願いしたい旨開会の挨拶を述べました。
開会式終了後、銀閣寺の背後に当たる尾根上の作業箇所に向かいました。作業箇所では、まず、元山流域管理調整官より、「除伐」の作業方法について説明を行った後、5班に分かれて作業を開始しました。除伐作業では、参加者全員が手鋸を使ってアカマツに混在する灌木の除去を行いました。
休憩の後、「地掻き」作業にとりかかりました。アカマツは、もともと痩せた土地に生育する樹種であることから、アカマツに適した生育環境を形成するためには、地表の落葉と表土をはぎ取る「地掻き」の作業が行われます。参加者全員が、竹製の熊手を使って、落葉・表土を掻き取る作業に取り組みました。
短い時間の作業でしたが、「除伐」と「地掻き」により、灌木の生い茂っていた森林は、アカマツの生育に適した明るい森林に生まれ変わりました。
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3月12日(木曜日)に、箕面市職員会館において、第23回箕面自然休養林部会を開催しました。今回は、箕面自然休養林部会の「『レクリエーションの森』管理運営協議会」への移行に向けて、協議会設立準備会を兼ねる会合として開催しました。
会議では、まず、福田所長より、「明治の森箕面自然休養林管理運営協議会」の設立に関して、これまでの議論により、協議会の設立については大方の賛同を得ることができた、設立の手続きとしては、関係者有志一同による「発議」により、部会から協議会に移行する形としたい旨説明した上で、発議(案)を読み上げました。これに対して、特段の異論はなく、原文通り採択されました。
続いて、協議会の役員候補者、設立総会で審議を行う「全体活動計画(案)」及び「平成21年度収支予算(案)」について審議を行いました。設立総会の日程は、4月23日(木曜日)とすることとしました。
「箕面自然休養林部会」の会合は今回で最後となります。4月からは、「明治の森箕面自然休養林管理運営協議会」として、新たなスタートを切ることとなります。
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3月4日(水曜日)に、衣笠山国有林「きぬかけの森」において、京都森林インストラクター会の主催により、金閣小学校3年生を対象とする森林体験学習が開催されました。今回の体験学習では、巣箱の取り付け作業を行いました。
当日はまず、金閣小学校の体育館において、当所の籔内上席調整官から開会の挨拶を述べた後、京都森林インストラクター会の講師から野鳥の特徴や森林の中での役割などについて説明が行われました。
続いて、各自、鳥の絵や鳥に対するメッセージを書いたスギ板を巣箱に貼りつけた後、林内まで運び、立木に巣箱を取り付けました。
子供達は、鳥の子育てに協力できることを喜んでいました。
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3月14日(土曜日)に、安祥寺山国有林において、(社)京都モデルフォレスト協会の主催による「森の健康診断」が実施されました。
「森の健康診断」は、これまで経験を積んだ専門家でないと把握が難しかった森林の状態を、100円ショップでも揃えられる簡単な道具を使って、一般の方でも簡単に調べることができる手法です。
当日は、(社)京都モデルフォレスト協会の加入者と一般参加者計14名が、京都森林インストラクター会の森林インストラクターの指導を受けながら、「森の健康診断」取り組みました。参加者は、簡易な測定器具を使って調査地の植生や混み具合を調査し、最後にとりまとめ・発表を行いました。
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3月26日(木曜日)に、(独)国際農林水産業研究センターの招聘により来日した、マレーシア森林研究所林業部のシャムスディーン・イブラヒム部長と同研究所林業バイオテクノロジー部のノルワティ・ムハンマド生物工学・製薬プログラム長が当所を来訪しました。
(独)国際農林水産業研究センターでは、マレーシア森林研究所との間で、フタバガキ科天然林の持続的管理に向けて、遺伝的多様性に配慮した択伐技術改善の研究プロジェクトを行っていることから、今回、両研究者を招聘して、当所管内の国有林を視察していただくこととなりました。
当日は、所内にて、福田所長より英語で管内概要を説明した後、高台寺山国有林に移動して、東山山頂公園から清水寺境内まで1時間ほど徒歩にて林内を視察して頂きました。林内では、福田所長から、林況の歴史的変遷、カシノナガキクイムシ被害木の処理状況、防火貯水槽・防火管理道などの防火施設、「京都伝統文化の森推進協議会」による林相転換試験などについて説明を行いました。
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この度、4月1日付けの人事異動により、当所から8名の職員が転出するとともに、9名の職員が転入することとなりました。4月以降、新たな態勢で業務を進めて参りますので、引き続き、当所の事業実施にご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
籔内昭男(上席調整官(局総務課課長補佐へ))
元山英樹(流域管理調整官(局計画課企画官へ))
山田浩之(業務調整官(局治山課国有林治山係長へ))
中野佳子(管理処分主幹(局総務課秘書係長へ))
仁平亮(東山森林官(岡山署勝山森林官へ))
井谷大輔(宮津森林官(広島北部署新市森林官へ))
古久保順之(木津森林官(局国有林野管理課へ))
木原一憲(造林主幹(退職:3月30日付け))
片山宏文(上席調整官(局総務課人事係長より))
高山伸昌(流域管理調整官(局計画課測定技術指導官より))
今井道宏(業務調整官(局指導普及課保護林係長より))
城尾あすか(造林主幹(三重署森林育成係長より))
香呂照美(指導普及主幹(局職員厚生課より))
藤本憲一(管理処分主幹(三重署北勢森林官より))
吉岡亨(箕面森林官(石川署治山第二係長より))
八田祥吾(東山森林官兼木津森林官(広島北部署三次森林官より))
山口真一(宮津森林官兼峰山森林官(鳥取署販売係長より))
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