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2008年3月1日
京都大阪森林管理事務所メールニュース
「平安」第5号
平安
第5号
平成20年 3月 1日
林野庁近畿中国森林管理局
京都大阪森林管理事務所メールニュース
(目次)
1. 管内国有林の紹介(第4回):箕面国有林
2. 2月のニュース
(1)27回目の「嵐山植林育樹の日」を開催
(2)タイ王室林野局の部長が高台寺山国有林を視察
(3)「第17回箕面自然休養林部会」を開催
(4)清水小学校で今年度6回目の森林教室を開催
(5)「きぬかけの森」で金閣小学校の森林教室を開催
(6)松原市立中央小学校で森林教室を開催
(7)京都上労働基準監督署と「労働災害防止連絡協議会」を開催
(8)JICA研修受け入れ(フィリピン)
3. 3月の予定
4. 編集室より
「東の高尾、西の箕面(みのお)」これは何のことでしょうか?
箕面国有林(267-281林班)は、大阪府北部の箕面市に位置する国有林で、面積は約580haです。箕面国有林は、大阪の市街地から近く、阪急電鉄箕面駅からのアクセスも至便であることから、週末になると、多くの方々が森林レクリエーションを楽しみに訪れます。
冒頭の言葉は、この箕面国有林が、東京の高尾山国有林と並ぶ森林レクリエーションの「メッカ」となっていることを指したものです。箕面国有林と高尾山国有林の関係は深く、両者とも、1967年に「明治百年」を記念した「明治の森」に指定されるとともに、1974年に設定された「東海自然歩道」は、箕面国有林(国定公園)と高尾山国有林(国定公園)が始終点となっています。
箕面国有林は、もともと、江戸時代には、西側の箕面山は大阪奉行所の管理する幕府直轄地、東側の勝尾寺山は勝尾寺の寺領でしたが、明治維新により、両者とも官有地に編入されました。現在、勝尾寺は、国有林に囲まれる形で所在しており、多くの参拝者が「必勝祈願」に訪れています。国有林の南側は、大阪府の管理・所有する「箕面公園」と接しており、多くの方々が、箕面駅付近から箕面大滝までの間に設置された箕面川沿いの遊歩道を訪れます。
箕面国有林内には、東に「勝尾寺園地」、南に「政之茶屋園地」、西に「ようらく台園地」の各園地を設定して、駐車場や休憩舎などの施設を設置しています。北側には、大阪府の管理する「エキスポ'90みのお記念の森」が設置されており、「箕面森林環境保全ふれあいセンター」による活動の拠点として、里山整備や林業体験などの活動が展開されています。
現在、「箕面自然休養林部会」において、箕面国有林のうち、特に「清水谷」と呼ばれるエリアを対象として、森林の将来目標像とそれを実現するために必要となる活動項目を整理した「清水谷ビジョン(仮称)」の策定に向けて、地元団体との意見交換を進めています。
2月25日(月曜日)に、嵐山国有林において、「嵐山植林育樹の日」を開催しました。「嵐山植林育樹の日」は、「往事の姿の復活」に向けて、昭和57年から「嵐山保勝会」と連携して開催している植樹行事で、今回で27回目となります。
当日は、嵐山保勝会の皆様のほか、京都府、京都市、林木育種センター関西育種場などから37名の参加がありました。
開会式では、福田所長より、「往事の嵐山の復活」にはまだまだ道半ばといった感がある、これまでの植樹の成否を改めて現地で確認するとともに、嵐山の現状に対する理解を深めるような取組を進めていきたいとの挨拶を行いました。続いて、石川嵐山保勝会副会長より共催者として挨拶、松下京都府林務事務所長並びに高橋京都市林業振興課長より来賓を代表して祝辞がありました。
開会式終了後、国有林内の植栽箇所に向かい、参加者により、マツノザイセンチュウ抵抗性マツの苗木の植栽、ヤマザクラ及びイロハモミジの大苗への盛り土を行いました。
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2月21日(木曜日)に、(独)国際農林水産業研究センターの招聘により来日した、タイ王室林野局森林経営林産研究部のビスートゥ・ソムヌーク部長とソンサック・ヴィタヤウドム同部森林経済科長が当所に来訪しました。
当日は、所内にて、福田所長から英語で管内概要を説明した後、高台寺山国有林に移動して、東山山頂公園から清水寺境内まで30分ほど徒歩にて林内を見学して頂きました。林内では、福田所長から、森林の現況、カシノナガキクイムシ被害木の処理状況、防火線、防火貯水槽、防火管理道などの防火施設について説明を行いました。
ソムヌーク部長とヴィタヤウドム科長からは、最近設立した「京都伝統文化の森推進協議会」や現在実行中のカシノナガキクイムシ対策について熱心な質問があるとともに、福田所長との間で、タイにおける寺領林の取扱、地域住民を交えた協議会の運営などについて意見交換を行いました。
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2月14日(木曜日)に、箕面市役所において、「第17回箕面自然休養林部会」を開催しました。
会議では、まず、福田所長より、昨年末に設立した「京都伝統文化の森推進協議会」の取組について紹介を行いました。
次に、前回会合で賛同を得た「清水谷ビジョン」の策定について、元山流域管理調整官より、策定の基礎資料として、清水谷におけるこれまでの施業方針の変遷などについて説明を行いました。続いて、箕面ナチュラリストクラブに所属する中野委員より、「清水谷への期待」として、ビジョン策定にあたっての基本認識、将来目標像の検討方向などについて、発表が行われました。
次回会合以降、引き続き、各委員より、清水谷の将来目標像と具体的活動に関する提案について発表を行ってもらうこととしました。
次回会合は、4月24日(木曜日)に開催する予定です。
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2月6日に、今年度6回目の清水小学校での森林教室を開催しました。今回は、児童達(清水小学校3、4年生の35名)と生き物たちの冬の変化を探しに、清水山(高台寺山国有林)に登りました。
山では、まず、真っ赤な実を付けたタマミズキやアオキを観察しました。貯水槽(防火貯水槽)では、箕面森林環境保全ふれあいセンターの上村指導官より、カエルやアカハライモリが冬眠し、寒い冬を過ごしていることについて説明がありました。常緑樹で覆われた清水山では、籔内上席調整官から、冬でも緑がいっぱいで、遠くから見るとあまり変化はないように見えるが、一本一本の木を観察すると、冬芽や葉こんを見ることができることについて説明しました。更に、カシノナガキクイムシによる被害木の伐倒作業を見学を行って、様々な関係者により清水山が守られていることを学んでもらいました。
最後に、学校へ冬芽を持ってかえり、教室で冬芽が開く様子を観察することにしました。3月に今年度最後の活動を行う予定です。
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2月12日(火曜日)に、「きぬかけの森」(衣笠山国有林)において、京都森林インストラクター会の主催により、金閣小学校の4年生144名の児童を対象とする森林教室が開催されました。「きぬかけの森」での森林教室は、本年度2回目で、今回も、京都大阪森林管理事務所から3名の職員が協力しました。
衣笠山国有林は、金閣小学校と当所が協定を締結した「遊々の森」で、京都森林インストラクター会に活動の指導が委嘱されています。
当日は、まず、京都森林インストラクター会から、巣箱かけの結果報告のほか、「野鳥の役割」、「衣笠山の野生生物」、「衣笠山の森と人との関わり」について説明がありました。その後、衣笠山へ向かい、引率者からコナラ林やシイ林について説明がありました。ヒノキ林では、坪倉上賀茂森林官が説明を行いました。
巣箱をかけた場所に到着後、自分たちが一年前にかけた巣箱を自ら外して、今日の活動が終わりました。3月には、今年の3年生が同じ場所に巣箱をかけに来る予定となっています。
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2月15日(金曜日)に、大阪府松原市立中央小学校で、1年生119名(4クラス)の児童を対象とする森林教室を開催しました。当日は、大阪森林インストラクター会から3名、当所からは森林インストラクターの資格を有する籔内上席調整官1名、合計4名の案内により学校近辺の植物観察を実施しました。
教室で開会挨拶の後、クラスごとに分かれて校庭や付近の公園へ植物を観察しに出かけました。観察の後は教室に戻り、木工クラフトに取り組み、色々な顔のキーホルダーを作りました。
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2月22日(金曜日)に、庁舎内会議室において、京都上労働基準監督署との共催による「平成19年度労働災害防止連絡協議会」を開催しました。当日は16業者から18名の参加がありました。この「労働災害防止連絡協議会」は、当所が労働基準監督署と連携しつつ、請負事業体に対して労働安全衛生に関するルールを徹底するために設置されています。
当日は、冒頭、福田所長より開会の挨拶を行った後、京都上労働基準監督署の亀井安全衛生課長と当所の籔内上席調整官より、労働安全衛生に関する講話を行いました。
当所では、今後とも、発注者・契約者の立場から、請負事業体に対する安全指導の徹底に取り組む方針です。
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2月26日(火曜日)に、JICAの主催する「住民参加型森林管理政策研修」として、フィリピンから、環境天然資源省森林管理局計画課長のイザベリータ・オーストリア氏ほか2名を研修生として受け入れました。
当日は、福田所長より英語で管内概要を説明した後、現地視察として、元山流域管理調整官の案内により、鞍馬山国有林、嵐山国有林、京都市北部の京都北山丸太生産協同組合を視察しました。
当日は、雪交じりの天候でしたが、研修生は、自国では見ることのない雪景色に強い印象を受けたようです。
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2月20日(水曜日)に予定されていた高島屋による森林整備ボランティア活動は、現地での積雪のため、3月12日(水曜日)に延期となりました。
京都市内のサクラの蕾はもまだまだ膨らんできていません。でも、3月も中頃になれば、みるみる膨らんで冬から春の歩みを感じる季節です。
京都大阪森林管理事務所では皆様からのご意見、ご感想もお待ちしております。
前号の「平安」送信の際、標題の文字が文字化けしておりました。お詫び申し上げます。
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