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京都大阪森林管理事務所

第4号

2008年2月1日

京都大阪森林管理事務所メールニュース

「平安」第4号

平安
第4号
平成20年 2月 1日

林野庁近畿中国森林管理局
京都大阪森林管理事務所メールニュース

(目次)
1. 管内国有林の紹介(第3回):銀閣寺山国有林

2. 1月のニュース

(1) 高島屋による森林整備ボランティア活動の事前説明会を開催
(2) 箕面市立中小学校で森林教室を開催
(3) JICA研修受け入れ
(4) 林木育種技術講習会に参加

3. 2月の予定

4. 編集室より

1. 管内国有林の紹介(第3回)銀閣寺山国有林

「五山の送り火」で有名な「大文字山」のすぐ隣が国有林となっていることをご存じでしょうか?

銀閣寺山国有林は、、「五山の送り火」で有名な「大文字山」の左側(北側)、世界文化遺産にも指定されている慈照寺(銀閣寺)の背後に位置しています。「大文字山」への登山道は、銀閣寺の裏手から始まり、途中の千人塚までは銀閣寺山国有林を通っています。銀閣寺山国有林の面積は約24haです。

大文字山周辺は「NPO法人大文字保存会」の所有地となっています。銀閣寺山国有林内には、麓から山頂付近まで、NPO法人大文字保存会の機材運搬用の索道が設置されており、毎年8月16日に行われる「五山の送り火」の前には、送り火の燃料となるアカマツ材や関連する資材の運搬に使われています。

かつて、銀閣寺山国有林の多くはアカマツで覆われていましたが、松枯れの拡大により、現在では、尾根筋に若干のアカマツが残るばかりとなっています。当所では、松枯れ対策として、毎年、マツノザイセンチュウによる枯損木の伐倒・薬剤処理を行うとともに、マツノザイセンチュウ対策として生存木の樹幹への薬剤注入を行っています。

今月2月20日には、銀閣寺山国有林におけるアカマツの復活に向けて、高島屋の協力により、抵抗性マツの植栽などの森林整備ボランティア活動を行う予定となっています。

2. 1月のニュース

(1)高島屋による森林ボランティア活動の事前勉強会を開催

2月20日(水曜日)に高島屋京都店並びに高島屋労働組合京都支部が国有林での森林整備ボランティア活動を実施するのに先立って、1月17日(木曜日)・18日(金曜日)に、それぞれ高島屋京都店・洛西店において、森林整備ボランティア活動の事前説明会を開催しました。当日は、京都店では21名、洛西店では10名の参加がありました。

説明会では、まず、福田所長から、国有林野事業と京都大阪森林管理事務所の概要について説明した後、早瀬指導普及主幹から、地球温暖化防止機能をはじめとする森林の機能について、元山流域管理調整官から、人工林における各種施業と当日の作業予定について説明を行いました。

参加者からは、「森づくりには大変多くの作業がともなうのだということをあらためて実感しました」「森林の大切さを再確認できた」などの反応がありました。

2月20日(木曜日)には、銀閣寺山国有林において、高島屋からの参加者約50名に、マツノザイセンチュウに抵抗性を有するアカマツ苗の植栽とアカマツの天然更新を促すための地拵え作業を行って頂く予定です。

/kyoto/evrepo/200117-18takasimaya/200117-18takasimaya.html

(2)箕面市立中小学校で森林教室を開催

1月30日(水曜日)に、当所と箕面森林環境保全ふれあいセンターの主催により、箕面市立中小学校において、5年生の児童98名を対象に森林教室を開催しました。

当日は、まず市川ふれあいセンター指導官から「森のはたらき」について説明を行いました。説明の後「地球温暖化を防ぐ働き」について詳しく学ぶため校庭に行き、樹木の樹高と胸高直径を測ることにより、樹木の蓄えている二酸化炭素の量を導き出しました。児童たちは樹木が地球温暖化防止のために役立っていることを実感できたようです。

続いて、森林にある丸太・枝や木の実等色々な材料を使って、木工クラフトを行いました。児童たちは、意外と固い丸太と慣れない刃物に悪戦苦闘しながら、とても楽しそうに作品作り取り組んでいました。一人一人創意工夫の見える作品が出来上がり、今日の思い出の品となりました。

/kyoto/evrepo/200130naka_syogaku/200130naka_syogaku.html

(3)JICA研修受け入れ

1月23日(水曜日)から24日(木曜日)にかけて、JICAによる「中華人民共和国首都周辺風砂被害地域植生回復モデル計画調査」の一環として、中国より、北京市昌平区林業局林業センター副センター長をはじめとする研修生5名を受け入れました。当日は、所内で管内概要を説明した後、2日間かけて、嵐山国有林、京都北山丸太生産協同組合、箕面国有林などを見学していただきました。

(4)林木育種技術講習会に参加

1月21日(月曜日)に、(独)森林総合研究所林木育種センター関西育種場の主催により京都府立植物園で開催された「平成19年度林木育種技術講習会」に、当所から、福田所長、籔内上席調整官、山田業務調整官の3名が参加しました。

講習会では、マツノザイセンチュウによる松食い虫被害とマツノザイセンチュウに対して抵抗性を有するマツ(「抵抗性マツ」)について説明が行われるとともに、最近開発された抵抗性マツの効率的なさし木技術などについて紹介がありました。

当所では、「古都のマツの緑復活プロジェクト」として、今後も、抵抗性マツの普及に向けた様々な取組を進めていく方針です。

3. 2月の予定

4. 編集室より

暦で2月は「立春」ですが、一年でもっとも寒い時期ではないでしょうか。その寒さの中、山の木々は枝先に新芽を付けて春の近づいてきているのを感じているのでしょう。

京都大阪森林管理事務所では皆様からのご意見、ご感想もお待ちしております。

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