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林野庁

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林地における水資源涵養量(貯留機能)の簡易評価手法(The Volume of Water Resource Recharge(VWRR) in Forest Land)

 森林には、二酸化炭素吸収や生物多様性保全に加えて、洪水の緩和や水資源の貯留、水質の浄化などの水源涵養機能があります。水源涵養機能のうち、雨水を土壌に蓄え、時間をかけて安定的に河川へ戻す「水資源の貯留」という働きについて、TNFD*(自然関連財務情報開示タスクフォース)等の国際的な動きの中で客観的な数値で把握したいというニーズが高まっています。他方で、この働きは、地形、地質条件、森林土壌の発達など様々な条件が複雑に関わって発揮されるという性質を有しています。(*TNFD:企業に自然環境への影響等の把握と情報開示を促す国際的な枠組み)
 こうした状況を踏まえ、林野庁では令和5年度から7年度にかけて委託事業を実施し、既存の知見等を参考にしつつ、この働きを簡易に数値化できる評価手法を作成しました。
 また、国際的な情報開示ニーズの高まりを踏まえ、英語版も併せて作成しました。なお、本手法はTNFD事務局に情報提供済みです。
 この手法が、より多くの主体による森林づくりの促進と、水資源の持続的な保全に寄与することを期待します。

【参考】
 本手法は、森林づくり活動の重要性や、手法の考え方・留意点をまとめた解説資料と、データを入力するだけで簡易に評価できるエクセル計算ツールから構成されています。専門的な水文学の知識がなくても扱える仕組みとしており、気象情報と、林分の基本情報(樹種区分、立木密度、樹高、胸高直径)等を用いて、直接流出量と蒸発散量を推定し、結果として年間の「水資源涵養量」(私達の生活や産業で活用可能な水資源の量)を「見える化」することができます。

【水資源涵養量の活用のイメージ】

  • 水資源涵養量は、森林づくり活動を実施している林地における水源涵養効果を定量的に把握するための指標です。数値として示すことで、企業価値の向上やステークホルダーへの説明責任の強化に寄与し、TNFDレポートやサステナビリティレポートなどにも活用いただけます。
  • 水使用量を開示した上で、その改善に資する取組として、水資源涵養量を示すことも有効です。水資源涵養量が水使用量を超える場合は、”Water Positive”として説明できます。
  • 地方自治体においても、森林整備を行っている林地の水源涵養機能(貯留機能)を見える化することで、施策立案や住民の理解促進に活用いただけます。

【留意事項】

 本手法は、以下の評価に活用されることを想定しています。 詳細は解説資料の留意事項をご覧ください。 

(評価の前提としている森林の状態)

  • 国内の100ha以下で、樹木の枝葉(樹冠)が接する程度に成長した(10~20年生以上)状態の森林
     ※植林直後の森林については「試算モード」を活用することで将来の(約20年生時の)水資源涵養量を評価できます。

(評価項目)

  • 林地そのものが持つ水資源涵養量(貯留機能)

簡易評価手法の概要

簡易評価手法のポンチ絵一枚目
簡易評価手法の概要(リーフレット)(PDF : 1,342KB)
検討委員会メンバー
令和7年11月に開催したセミナーの様子はこちら

解説資料(Explanatory Materials)

エクセル計算ツール(Excel Calculation Tool)

利用者アンケートへの協力のお願い

林野庁では、本手法のより良い活用に向けて、皆様の利用目的やご意見をお伺いするアンケートを実施しています。
アンケートは短時間でご回答いただける内容です。ご協力いただければ幸いです。アンケートはこちら

水資源涵養量の公表に関するお願い

本手法により算出した水資源涵養量を各種レポートやウェブサイト等で公表される場合は、本手法を活用した旨を明記してください。なお、可能であれば、以下のメールアドレスまで担当者の連絡先および公開先のURL等をご提供いただければ幸いです。

お問合せ先

森林整備部治山課

担当者:水源地治山企画班
代表:03-3502-8111(内線6198)
ダイヤルイン:03-6744-2309
メールアドレス:rinya-chisan-suigen☆maff.go.jp(☆を@に置き換えてください)

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