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林野庁

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「国立競技場」における木材利用の取組

神宮の杜(もり)と調和する市民に開かれた杜のスタジアム

国立競技場(外観)


エリア⼀帯の貴重な緑を未来に残すために、100年後を⾒据え、⼤地に根ざす「⽣命の⼤樹」として

周辺の⾃然と調和し、市⺠に開かれた「杜のスタジアム」が誕⽣。

「国立競技場」は、オリパラ競技会場等における⽊材利⽤量ランキング 第2位!

⽊材使⽤量(材積):約2,000立方メートル
  主な部位
     軒庇(のきびさし):約190立方メートル
     ⼤屋根:約1,820立方メートル


観客を包み込む⽊材を利⽤した⼤屋根と軒庇

全国の⽊でつくる軒庇(のきびさし)

外観デザインを特徴付けている外周の軒庇は、⽊(スギ等)の縦格⼦による線材の連続で構成しています。
47都道府県から調達した⽊材を使⽤し、それらを⽅位に応じてスタジアム全周に配置しています。


軒庇
写真提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター
  

方位に応じた、軒庇ルーバーの割付図(3階)
割り付け図2
資料提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター
(割付図 2~4階はこちらから)
(参考)軒庇1本の材の長さは、最長3.9m(105mm×30mm角)



構造材にハイブリッド材(⽊材+鉄⾻)を使⽤した⼤屋根トラス

⽊材と鉄⾻を組み合わせた部材を採⽤し、全ての観客席から⽊のぬくもりが感じられるスタジアムとしています。
トラスの⽊材にはカラマツ(下弦材)とスギ(ラチス材)の2種類の集成材を⽤いています。
※ラチスとは、梁などの間にジグザグ状に渡された補強材のこと。

大屋根
写真提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター

大屋根2
写真提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター



建物の内外部に積極的に⽊材を利⽤

選⼿更⾐室内のロッカー、休憩スペースのベンチや屋外エレベーターの外壁等には、強度の強い国産材のCLT(Cross Laminated Timber※)を⽤いています。
内部にも⽊の質感が感じられる仕上げを施し、観客を温かみのある空間で包み込みます。
CLTとは、板を交差させながら何層も接着した⼤判パネルです。

ロッカールーム
選手更衣室ロッカー(写真提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター)

ベンチ
休憩スペースのベンチ(写真提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター)

屋外エレベーター
屋外エレベーターの外壁(写真提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター)


伝統的意匠を⽤いたおもてなしの空間

日本の伝統的意匠や⽊を⽤いた温かみのあるデザインを内部に施し、⽇本らしさが感じられる空間としています。
外観の照明は、⽇本の伝統的な灯り(「ぼんぼり」「灯篭」「提灯」等)をモチーフとし、スタジアム全体を柔らかな光で演出しています。

内装
写真提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター

国立競技場(夜景)
写真提供:独立行政法人日本スポーツ振興センター






お問合せ先

林野庁林政部木材利用課

ダイヤルイン:03-6744-2296

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