このページの本文へ移動

林野庁

メニュー

世界自然遺産に登録された森林

  世界遺産には、「自然遺産」「文化遺産」及び自然と文化の両方の要素を持つ「複合遺産」があり、顕著で普遍的な価値を有する遺跡や自然地域などを人類全体のための世界の遺産として保護、保存し、国際的な協力及び援助の体制を確立することを目的としています。

林野庁関連リンク:世界遺産の森林

  日本では、平成5年12月に「白神山地」と「屋久島」、平成17年7月に「知床」、平成23年6月に「小笠原諸島」、令和3年7月に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」がそれぞれ世界自然遺産として登録されました。これら世界自然遺産の陸域の86%を国有林野が占めており、そのほとんどを世界自然遺産の保護措置である「森林生態系保護地域」(保護林の一種:詳細はこちら)に設定しています。

  国有林野事業では、これらの世界自然遺産登録地域を、関係する機関とともに管理計画等に基づき適切に保護・管理しており、外来植物の駆除や植生の回復事業、希少種保護のための巡視等を行っています。


日本の世界自然遺産と国有林野(PDF : 401KB)

世界自然遺産における多様な生態系の紹介

知床    陸域面積に対する国有林野比率:94%    森林管理局:北海道森林管理局

  知床は、北半球における流氷の南限であり、流氷がもたらす大量のプランクトンを食物連鎖の基礎に、シマフクロウやオオワシなどの国際的希少種、ヒグマなどの大型ほ乳類、鯨類などの海棲ほ乳類や海鳥類など多種多様な動植物が生息しています。また、火山活動によって形成された知床連山など、様々な景観が凝縮され、優れた自然美を有しています。 

知床遺産の特徴と林野庁の取組(PDF : 860KB)

北海道森林管理局のページ

 冬の知床

流氷着岸の海域から知床連山を望む

白神山地    陸域面積に対する国有林野比率:100%    森林管理局:東北森林管理局

  白神山地は、過去に伐採などの人の影響をほとんど受けない原生的なブナの天然林が大面積にわたって残っています。また、多様な森林環境を必要とするクマゲラなどの希少な鳥類やニホンカモシカやツキノワグマなどの大型哺乳類が生息し、動植物相の多様性が維持されている世界的に貴重な森林です。

白神山地遺産の特徴と林野庁の取組(PDF : 1,240KB)

東北森林管理局のページ

白神山地の紅葉

白神山地の紅葉(秋田県藤里町)


小笠原諸島    陸域面積に対する国有林野比率:81%    森林管理局:関東森林管理局

  小笠原諸島は、大陸形成のもととなる海洋プレート同士がぶつかり合ってできた海洋性島弧の形成過程が見られる、世界で唯一の場所です。また、小笠原諸島の動植物は、独自の進化の過程でアカガシラカラスバトカタマイマイなどの固有種を生み出し、それらの多くが絶滅を免れ現存しています。

小笠原諸島遺産の特徴と林野庁の取組(PDF : 815KB)

関東森林管理局の取組

 小笠原諸島

高山(父島)から南島を望む

屋久島    陸域面積に対する国有林野比率:95%    森林管理局:九州森林管理局

  屋久島は、樹齢数千年を超えるヤクスギなどの原生的な天然林が広がる優れた自然景観を有し、ヤクシマシャクナゲヤクシマオニクワガタなどの固有種が見られます。海岸線から山岳地帯までの標高差が約2,000mと高低差がある屋久島では、日本列島の北から南までの多様な植生が見られるなど、特異な生態系を有しています。

屋久島遺産の特徴と林野庁の取組(PDF : 735KB)

九州森林管理局の取組

 屋久島 ウィルソン株

アメリカの植物学者
ウイルソン博士が発見した切株

 

奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島   
陸域面積に対する国有林野比率:68%    森林管理局:九州森林管理局

  奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島は、イリオモテヤマネコ、ノグチゲラ、アマミノクロウサギ、ヤンバルクイナなど、IUCN(国際自然保護連合)レッドリストの絶滅危惧種95種(そのうち75種は固有種)を含む陸生動植物にとってかけがえのない生息・生育地となっており、生物多様性の生息域内保全にとって極めて重要な自然の生息地を有しています。

奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島遺産の特徴と林野庁の取組(PDF : 1,150KB)

九州森林管理局の取組

ヒナイ川(西表島)

マングローブ林を抜け
海へとそそぐヒナイ川(西表島)

  
世界自然遺産の野生生物

クマゲラ アカガシラカラスバト
オオワシ
クマゲラ アカガシラカラスバト
ヒメカタマイマイ ヤクシマシャクナゲ
ヤクシマオニクワガタ
提供:(公)屋久島環境文化財団
ヒメカタマイマイ ヤクシマシャクナゲ ヤクシマオニクワガタ

 

お問合せ先

国有林野部経営企画課国有林野生態系保全室

担当:生物多様性保全班
代表:03-3502-8111(内線6283)
ダイヤルイン:03-6744-2322

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader