第1部 第3章 第1節 木材需給の動向(3)
(3)木材価格の動向(*25)
(*25)令和3(2021)年の木材価格の動向については、特集1第1節13-14ページを参照。
(国産材の製材品価格等)
令和3(2021)年は、新型コロナウイルス感染症の影響で海外において住宅ニーズが高まった結果、輸入木材製品の不足が顕著となり、代替材としての国産材の需要が高まったことから、スギ、ヒノキの製品価格(*26)が大幅に上昇した。令和3(2021)年の国産材の製材品価格は、スギ正角(しょうかく)(*27)(乾燥材)は105,700円/m3(前年比39,000円/m3高)、ヒノキ正角(乾燥材)は132,500円/m3(前年比47,000円/m3高)となった(資料3-7)。
令和3(2021)年の国産針葉樹チップの価格は14,700円/トン(前年比100円/トン安)、国産広葉樹チップの価格は19,300円/トン(前年比100円/トン安)であった(*28)。
(*26)木材市売市場における競り若しくは入札による取引価格又は木材センター及び木材販売業者における店頭渡し販売価格。
(*27)横断面が正方形である製材品。
(*28)農林水産省「令和3年木材需給報告書」
(国内の素材価格)
原料となる国内の素材価格(*29)においては、国産材製材品や国内で加工する輸入材製材品の需要が高まったこと等により、令和3(2021)年の素材価格は、スギは16,100円/m3(前年比3,400円/m3高)、ヒノキは25,900円/m3(前年比8,700円/m3高)、カラマツは13,200円/m3(前年比700円/m3高)と上昇した(資料3-7)。
輸入米(べい)マツ(*30)素材の価格は、令和3(2021)年は上昇し、年平均としては26,600円/m3(前年比5,600円/m3高)となった(*31)。
(*29)製材工場着の価格。素材とは、製材・合板等の原材料となる丸太(原木)。
(*30)ダグラス・ファー(マツ科トガサワラ属)の通称。
(*31)農林水産省「令和3年木材需給報告書」
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