令和5年度 森林総合監理士育成研修日記4日目
4日目
【資源循環利用構想演習】いよいよ研修最終日です。
まず初めに、構想発表の流れについて、プロセスマネージャーより説明が行われました。

(構想発表の流れを説明)
発表は、政策決定権のある市町村長(=首長)に対してプレゼンするという設定で行います。
発表時間は15分間とし、限られた時間で首長の心を動かすプレゼンが求められます。

(構想発表の様子)
発表者は、間伐や路網整備の必要性や事業の収支について、事業計画を基に丁寧に説明を行いました。

(構想発表の様子)
また、イラストや写真を効果的に使用していたほか、ビジョンの実現に向けた戦略を順序立てて説明し、聞き手を引き付ける発表が行われました。
発表を終えると、他のグループからある2つの立場になりきって質問をしてもらいました。
1つは首長の立場から、もう1つは同じフォレスターの立場からです。
首長の立場からは、事業を実行することによる地域への波及効果、実施するメリットなど、気になる点の質問を行ってもらいました。
フォレスターの立場からは、具体的戦略、ビジョンを描くプロとして、「なぜここに林業専用道を作るのか?」「搬出はどのように行うのか?」など技術的な点を中心に質問を行ってもらいました。
質疑応答では、説明した事に対する質問、意見に対して、いかに分かりやすい言葉のキャッチボールをするかを意識して行ってもらいました。
全ての発表が終わり、北海道森林管理局の職員から路網、作業システム、販売戦略、地域振興といった専門分野に関する具体的な講評があり、最後に林野庁企画官より「皆さんが各地域で循環的な林業をどう確立していくか、これからも検討していただき、当研修で得たネットワークなどを活用しながら、ご活躍いただきたい」と激励がありました。

(各講師からの講評)
研修の日程を一通り終えて、最後は輪になって1人1人から「目指すフォレスター像」を発表してもらいました。

(目指すフォレスター像の決意表明)
「山主と地域をつなぐフォレスター」、「地域課題を解決するフォレスター」、「施業実行の歯車の役割」といった、それぞれの想いがこもった発表を行ってもらいました。
最後に、森林技術総合研修所 松浦首席教務指導官より、研修生代表へ修了証書が授与され、令和5年度 森林総合監理士育成(後期)1研修が終了しました。

(研修生代表へ修了証書を授与)
研修生の皆様が、この研修で学び身に着けた技術力、構想力を活かして、各地域で活躍されることを期待しています。
4日間の研修大変お疲れ様でした。
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お問合せ先
森林整備部 技術普及課
民有林連携・人材育成担当
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