九州森林管理局のシカ被害対策の取組状況
シカ被害対策の取組
シカ被害調査報告書
シカの生息状況や森林の被害状況を把握し、生息密度の推定や植生再生などに活用。
シカの生息域の拡大防止の取組
九州では、シカは九州中央山地など脊梁地域を主体に生息しているため、現在のところ、当該地域から離れている佐賀県、長崎県、宮崎県の南部においてシカ被害はほとんど発生していません。
しかしながら、近年、これらの地域でもシカが目撃されるようになり、関係機関と連携した取組が必要となっています。
調査事業
広域移動規制柵
シカが生息していない地域へ侵入をくい止め、農林業や生物多様性への影響を防ぐため、平成22年度、宮崎市青井岳地域とその南部に位置する飫肥・鰐塚山地域の間に広域移動規制柵(シカ・ウォール)2.5kmを設置しました。
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シカの広域移動規制柵(右図の赤線部分)の設置
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広域移動規制柵に移動を阻まれるシカ |
屋久島世界自然遺産地域における取組
世界自然遺産に登録されている屋久島においても、シカ(ヤクシカ)の食害により森林植生や希少植物の生育に大きな影響が生じています。
このため、2010年、屋久島世界遺産地域科学委員会の下にヤクシカワーキンググループを設置し、専門家の助言を得ながら様々な取組を行っています。2019年には、ワーキンググループにおいて森林生態系の管理目標を設定し、これまでより適切に森林生態系全体の順応的管理を実施することとしています。
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ヤクシカ・ワーキンググループ 及び特定鳥獣保護管理検討委員会合同会議 |
お問合せ先
計画保全部保全課
担当者:企画官(自然再生)・野生鳥獣管理指導官
ダイヤルイン:096-328-3542