現在実施中の技術開発
令和6年7月8日更新
近畿中国森林管理局では、管内14府県に国有林野というフィールドを持ち、それらの保全・管理のために事業の発注を行う立場にあるという特性を活かし、実用段階に到達した先駆的な技術や手法について、地域の状況に応じて事業レベルでの試行に取り組んでいます。
現在実施中の技術開発を紹介します。
1.技術開発課題数
技術開発目標 | 課題数 |
---|---|
森林・林業の再生に資する造林・保育・生産技術の確立 | 4 |
公益的機能の高度発揮のための森林施業及び保全・利用技術の確立 | 0 |
効率的な森林管理及び健全な森林の育成技術の確立 | 0 |
計 | 4 |
2.各技術開発課題の概要
植裁本数密度による林分構造変化及び材質試験
趣旨
植裁本数密度による林分構造変化(生長量、形質)の比較検討を行うとともに、材質(細り)への影響と低コスト化に向けた森林造成技術の確立を図る。(森林総合研究所関西支所との共同試験)
44技術開発課題R5実施報告、R6実施計画(PDF : 5,105KB)
44_中間報告(PDF : 2,860KB)
44全体計画(PDF : 93KB)



あ
スギエリートツリーの成長の実証と下刈の省略試験
趣旨
スギのエリートツリーと普通苗の成長比較を行うとともに、成長に応じた下刈の実施により下刈回数の削減、下刈時期の弾力化の可能性を検討する。(林木育種センター関西育種場との共同試験)
67全体計画(PDF : 92KB)

あ
コンテナ大苗の植栽功程と初期成長に関する検討
趣旨
コンテナ大苗の植栽功程やコスト、初期成長を明らかにするとともに、下刈終了時までの低コスト化を目指した大苗活用方法について検討する。
68全体計画(PDF : 106KB)

下刈実施方法(回数、時期)の違いが植栽木の初期成長に及ぼす影響の検討
趣旨
ヒノキコンテナ苗を活用し植栽密度及び下刈り実施方法(回数、時期)の違いが、植栽木の初期成長(樹高、根元径)、生存率に与える影響を調査し、初期保育省力化に向けた技術を検討する。
69全体計画(PDF : 104KB)

3.その他の技術開発
早生樹の取組![]() 8成長期経過時のセンダン (平均樹高約7m) |
我が国では、戦後造成された人工林が本格的な利用期を迎えており、今後、主伐・再造林の拡大が見込まれます。このような中、スギ、ヒノキ等の従来樹種以外の植栽樹種の選択肢として、材質が良好な早生樹であるセンダンやコウヨウザンへの期待が高まっています。 そこで、近畿中国森林管理局では、平成27年度から、センダン及びコウヨウザンの植栽試験を実施しています。 |
お問合せ先
森林整備部技術普及課
担当者:企画官(技術開発・普及)
代表:06-6881-3500(内線3457)
ダイヤルイン:050-3160-6729