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京都大阪森林管理事務所

メールニュース「平安」第14号 配信しました。

2008年12月3日

京都大阪森林管理事務所メールニュース

「平安」第14号

平安
第14号
平成20年12月 1日

林野庁 近畿中国森林管理局
京都大阪森林管理事務所メールニュース

(目次)
1. 管内国有林の紹介(第13回):奥山国有林

2. 11月のニュース
(1)高台寺山国有林で清掃活動「東山クリーン作戦」を実施
(2)「森林・林業交流研究発表会」で嵐山国有林の風致施業について発表
(3)第21回箕面自然休養林部会を開催
(4)アサヒビール(株)社員による森林・林業体験活動を実施
(5)第1回「琵琶湖・淀川流域の森づくり体験活動」を三府県と開催
(6)JICA研修受け入れ(中国)
(7)京都大学の学生から高台寺山国有林見学のレポートを受領

3. 12月の予定

1. 管内国有林の紹介(第13回):奥山国有林

奥山国有林(55-56林班:111ha)は、京都府綾部市南東部の京丹波町との境目付近に位置する孤立団地で、由良川に注ぐ乙味川の源流地帯となっています。奥山国有林が国有林に編入された経緯は不明ですが、旧藩有林として官有地に編入されたものと思われます。奥山国有林の大部分は、40~50年生程度のスギ・ヒノキの人工林となっています。

今年度、奥山国有林では、製品生産事業(※丸太の生産)を実施しました。今回の事業では、業者への請負により、奥山国有林のうち19haを対象として、伐採率35%の間伐を実施しました。間伐材の搬出に当たっては、林地条件や作業効率を考慮して、合計約4,000mの作業路網を作設(路網密度:219m/ha)した上で、プロセッサを中心とする高性能林業機械の活用により、集約的な搬出作業を行いました。

搬出した間伐材は、合計1,763立米(=立方メートル)で、うち、スギが1,359立米、ヒノキが371立米、マツが33立米でした。収穫した間伐材のうち855立米は、舞鶴市に所在する(株)林ベニヤ産業の合板工場に針葉樹合板の原料として販売するとともに、残りの907立米は、綾部市及び南丹市に所在する木材市場で委託販売(※木材市場での市売により木材業者に販売すること。市場には委託料等を支払)を行いました。この結果、約1,500万円の収入を上げることができました。

当所では、次年度以降も引き続き、森林整備から発生する間伐材の有効活用に努める方針です。

2. 11月のニュース

(1)高台寺山国有林で清掃活動「東山クリーン作戦」を実施

11月16日(日曜日)に、高台寺山国有林内の「東山山頂公園」において、清掃活動「東山クリーン作戦」を実施しました。

昨年までは、主にガールスカウトからの参加者により清掃活動を行ってきましたが、今年から、昨年設立された「京都伝統文化の森推進協議会」の地元関係者にもご協力いただくこととなりました。今回は、ガールスカウトより22名、「京都伝統文化の森推進協議会」より地元自治会や商店街などの関係者33名、当所より福田所長ほか5名、合計60名が参加しました。

当日は、生憎の雨の中、福田所長より、地元関係者との協力により東山国有林を美しく保っていきたい旨開会の挨拶を述べた後、「京都伝統文化の森推進協議会」の事務局長を務める高橋京都市林業振興課長より、生憎の雨であるが雨の森林の姿からも何かを学んで欲しい旨の挨拶がありました。

その後、元山流域管理調整官より作業手順について説明を行った後、グループ毎に分かれて清掃活動を開始しました。雨が降っていたことから、作業は30分程度で打ち切りとしましたが、例年の倍以上の参加者により、予定通り清掃活動を終えることが出来ました。

当所では、今後とも、「京都伝統文化の森推進協議会」と連携しつつ、東山国有林の環境整備に取り組む方針です。

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(2)「森林・林業交流研究発表会」で嵐山国有林の風致施業について発表

11月13日(木曜日)から14日(金曜日)にかけて、近畿中国森林管理局にて開催された「平成20年度森林・林業交流研究発表会」において、当所の木原造林主幹が、(独)森林総合研究所関西支所の奥主任研究員と共同で、「嵐山国有林における今後の風致施業について」と題する研究成果の発表を行いました。

今回の研究では、当所と嵐山保勝会との連携により開催している植樹行事「嵐山植林・育樹の日」に植栽したサクラ・カエデについて、2000年以降の全ての植栽木を対象として成長状況を調査するとともに、「開空度」と呼ばれる指標により各植栽地での光環境を調べました。調査結果を踏まえて、今後の施業として、植栽後の管理を徹底すること、植栽前における適切な植栽地の選定が重要であること、シカ・サル被害防止対策を徹底すること、(独)森林総合研究所や嵐山保勝会との連携強化に努めることの4点について提言を行いました。

審査の結果、残念ながら受賞対象とはなりませんでしたが、当所による嵐山国有林での取組を広く知って頂くことができました。当所としては、今回の研究成果も踏まえて、嵐山国有林の取扱方針について更に検討を進める方針です。

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(3)第21回箕面自然休養林部会を開催

11月6日(木曜日)に、箕面市職員会館において、第21回箕面自然休養林部会を開催しました。

会議では、まず、福田所長より、箕面自然休養林部会の「『レクリエーションの森』管理運営協議会」への移行に関して、前回の議論を踏まえて修正した「明治の森箕面自然休養林管理運営協議会」の規約(案)等について説明を行いました。説明の後、若干の質疑を経て同規約(案)が承認され、来年度早々の協議会の立ち上げに向けて、更に準備を進めることとなりました。

次に、「清水谷ビジョン」の策定に向けて、森林総合研究所の奥主任研究員より、「箕面は昔どんな山だったのか」と題する発表が行われました。

続いて、福田所長より、これまで4回の会合における全委員からの発表内容を踏まえて作成した「『清水谷ビジョン』骨子(案)」について説明を行いました。説明の後、若干の議論を経て、同骨子(案)が承認され、次回会合で、骨子(案)を踏まえて文章に起こしたものを提示することとしました。

次回会合は、明年1月15日(木曜日)に開催する予定です。

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(4)アサヒビール(株)社員による森林・林業体験活動を実施

11月8日(土曜日)に、箕面国有林の勝尾寺園地周辺において、アサヒビール(株)社員の参加による森林・林業体験活動を行いました。アサヒビール(株)では、水を主原料の一つとして扱う事業者として、水を育む森林を継続的に保全することが事業者の社会的責任であるとの考えのもと、森林の保全活動等に取り組んでおり、その一環として、今回、箕面国有林での体験活動を行うこととなりました。

当日は、まず、近畿中国森林管理局国有林管理課の戸田課長より開会の挨拶があった後、アサヒビール(株)社会環境推進の竹田部長より、アサヒビールグループによる取組について紹介がありました。

その後、小雨模様のため、間伐体験を後回しにして、「紙芝居・My箸作り・木工クラフト」を先に行うこととしました。

午後は、後回しにした間伐体験を実施しました。職員から間伐の必要性や作業手順について説明を受けた後、各班毎に1~2本の伐倒・玉切り・枝払い・集積の作業を体験しました。参加者は、慣れない林内での作業や使い慣れない大きな鋸に苦労していた様子でしたが、日頃体験できない作業に夢中になっていました。

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(5)第1回「琵琶湖・淀川流域の森づくり体験活動」を三府県と開催

11月9日(日曜日)に、滋賀森林管理所管内の別所国有林他において、滋賀県、京都府、大阪府及び近畿中国森林管理局の共催により、第1回「琵琶湖・淀川流域の森づくり体験活動」を開催しました。滋賀県、京都府、大阪府及び近畿中国森林管理局では、平成17年に、「淀川流域3府県における民有林・国有林の森林環境の保全整備に関する覚書」を締結して、森林の整備・保全に向けた連携を進めています。

当日は、京阪石山阪本線の三井寺駅に集合した後、三井寺の境内で開会式を行いました。冒頭、主催者を代表して、滋賀森林管理署の寺田署長より開会の挨拶があった後、三井寺の滋野執事より、三井寺と森林との関わりなどについて講話がありました。更に、(社)全国社寺等屋根工事技術保存会の河村理事より、檜皮葺の現状や檜皮採取の方法などについて詳細な説明がありました。

開会式終了後、小関峠越えの旧道を歩いて、間伐体験の会場に向かいました。間伐体験の会場では、滋賀森林管理署より、間伐の意義を説明した上で、伐倒作業のデモンストレーションを行いました。その後、6班に分かれて、各班1~2本程度の間伐作業を行いました。

昼食後は、本日のイベントを記念して、参加者全員により、ヤマザクラの苗木8本の記念植樹を行いました。最後に、大阪府の吉良課長補佐より閉会の挨拶があった後、現地で解散となりました。

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(6)JICA研修受け入れ(中国)

11月26日(水曜日)に、JICAの主催する、国別研修「造林技術普及研修」として、中国山西省林業庁等からの研修生2名を受け入れました。

当日は、所内にて、福田所長より管内概要を説明した後、元山流域管理調整官の案内により、高台寺山国有林と京都市北部の京都北山丸太生産協同組合を視察して頂きました。

研修生は、黄砂の発生源といわれる黄土高原の緑化に取り組んでおり、北山林業における人工林育成技術に強い関心を示していました。

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(7)京都大学の学生から高台寺山国有林見学のレポートを受領

京都大学農学部森林科学科の松下准教授より、10月14日(水曜日)に「森林科学実習4」の一環として高台寺山国有林の視察に訪れた学生51名のレポートが届きました。このレポートは、視察当日、福田所長より、学生に対して、明治時代以降、マツ林からシイ林へと大きく姿を変えてきた高台寺山国有林の森林のあるべき姿について、景観保全や地域振興、木材生産など様々な観点から論ずるよう課題を出したものです。

いずれも力作揃いでしたが、本人の承諾を得て、以下のサイトに一つだけレポートを紹介させて頂きました。

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3. 12月の予定

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