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京都大阪森林管理事務所

メールニュース「平安」第13号 配信しました。

2008年11月6日

京都大阪森林管理事務所メールニュース

「平安」第13号

平安
第13号
平成20年11月 1日

林野庁 近畿中国森林管理局
京都大阪森林管理事務所メールニュース

(目次)
1. 管内国有林の紹介(第12回):安祥寺山国有林

2. 10月のニュース
(1)京都女子大学と「遊々の森」協定を締結
(2)JICA地域別研修「アジア地域森林管理政策」の研修生が来所
(3)「水都おおさか森林の市2008」に出展
(4)京都大学の学生約60名が高台寺山国有林を視察
(5)「南丹・京丹波木材まつり2008in南丹」に出展
(6)衣笠山国有林、楊梅山国有林での森林教室に協力
(7)箕面国有林の勝尾寺園地進入路にゲートを設置
(8)京都農林水産総合庁舎の耐震改修工事を開始

3. 11月の予定

4. 編集室より

1. 管内国有林の紹介(第12回):安祥寺山国有林

安祥寺山国有林(19-21林班:160ha)は、京都市山科区に位置する国有林で、京都東山にある南禅寺山国有林・大日山国有林と尾根越しに接しています。安祥寺山国有林は、江戸時代まで、安祥寺の寺領でしたが、明治4年の「社寺上知令」により官有地に編入されました。

安祥寺は、9世紀中頃に山林寺院として創建され、藤原順子が夫の仁明天皇、息子の文徳天皇の菩提を弔う寺として発展しました。当時、安祥寺は、醍醐寺と同様に、山中の「上寺」と麓の「下寺」に分かれており、「上寺」には堂院・東西僧房・庫裏・浴堂などが、下寺には約2万平方メートルの域内に塔・仏堂・僧坊・門楼などがあったと言われています。しかしながら、中世には衰退が進み、応仁の乱によって完全に焼失してしまいました。その後、17世紀に徳川幕府の庇護により復興して、現在も、山科駅の北方で法灯を守っています。かつての安祥寺上寺の遺跡は、安祥寺山国有林内にあり、1951年に存在が確認されてから、度々発掘調査が行われています(「安祥寺の研究1」京都大学大学院文学研究科21世紀COEプログラム成果報告書(2004)より)。

また、安祥寺国有林の入口手前には、天台宗五門跡の一つである「毘沙門堂門跡」があります。毘沙門堂の前身である出雲寺は、京都市上京区の相国寺付近に所在していましたが、17世紀初めに、徳川幕府から安祥寺の寺領の一部を与えられて、現在地に移転しました。

安祥寺山国有林は、官有地への編入直後には、スギ・ヒノキの美林とアカマツ・雑木林の幼令林であったと言われています。現在では、50年生前後のスギ・ヒノキ人工林が中心となっています。

安祥寺山国有林には、「ふれあいの森」協定に基づいて、京都森林インストラクター会が「安祥寺山京都森林インストラクターの森」を設定しています。同会では、安祥寺山国有林を活動フィールドとして、間伐等森林整備の実施散策コースの設置、森林教室の開催などの取組を進めています。

安祥寺山国有林は、尾根越しに南禅寺など著名な社寺が多く所在することから、山火事防止上、重要な拠点となります。このため、当所では、防火管理道や防火貯水槽など防火施設を設置して、山火事の防止に努めています。

2. 10月のニュース

(1)京都女子大学と「遊々の森」協定を締結

10月7日(火曜日)に、京都女子大学において、京都女子大学・京都女子大学短期大学部と近畿中国森林管理局との間で、阿弥陀ヶ峯国有林を対象とする「遊々の森」協定の交換式を行いました。

「遊々の森」は、学校や教育委員会等と協定を締結することにより、国有林を森林環境教育の場として相手方に提供する制度で、昨年度末現在で、全国に139箇所、合計5,600haの「遊々の森」が設定されています。阿弥陀ヶ峰国有林は、京都女子大学のキャンパス(京都市東山区今熊野)に隣接していることから、今般、同大学と当所が「遊々の森」協定を締結することにより、同大学に森林環境教育の活動フィールドとして活用して頂くこととなりました。

交換式では、冒頭、福田所長より、協定締結の経緯や協定の概要について説明を行った後、土川眞夫京都女子大学学長と朝比奈清近畿中国森林管理局長の間で、「遊々の森」協定を交換しました。

交換式終了後は、高桑教授の案内により、土川学長、朝比奈局長の参加による阿弥陀ヶ峰国有林の現地視察を行いました。参加者は阿弥陀ヶ峯国有林の生物多様性の高さに感心していました。

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(2)JICA地域別研修「アジア地域森林管理政策」の研修生が来所

10月10日(金曜日)から11日(土曜日)にかけて、JICAによる地域別研修「アジア地域森林管理政策-地方行政と住民との協働による持続的森林管理」の一環として、中国、エチオピア、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイの研修生計9名が当所を来訪しました。

10日は、福田所長より、英語で、管内概要と最近の主な取組について説明を行いました。参加者からは、国有林野事業と京都府・京都市による林務行政との関係、単一樹種の植栽による病虫害の可能性などについて、熱心な質問がありました。11日は、清水寺の境内に集合した後、福田所長の案内により、清水寺の背後にある高台寺山国有林の現地を視察して頂きました。参加者達は、清水寺の背後に立派な国有林があることに驚きの声を上げていました。

また、10月22日(水曜日)にも、JICAによる集団研修「持続可能な森林経営の実践活動促進」の研修生12名が来所して、京都市内の鞍馬山国有林、嵐山国有林、高台寺山国有林を視察して頂きました。

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(3)「水都おおさか森林の市2008」に出展

10月11日(土曜日)から12日(日曜日)にかけて、近畿中国森林管理局(大阪市)周辺で開催された「水都おおさか森林の市2008」に、「京都伝統文化の森推進協議会」(事務局:京都市林業振興課)とともにブース出展を行いました。「水都おおさか森林の市」は、森林・林業に関する一般の理解を深めてもらうことを目的に、近畿中国森林管理局が事務局となって毎年開催しているイベントで、今年は50以上もの団体が参加しました。

ブース展示では、当所の管内概要や「京都伝統文化の森推進協議会」の活動に関するパネル展示を行うとともに、同協議会の活動に関する景品付きクイズを行いました。また、同協議会担当者の作成によるバルーンアートの配布も行いました。当日は晴天に恵まれ、来場した多くの方々に、当所と「京都伝統文化の森推進協議会」の活動について理解を深めていただくことができました。

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(4)京都大学の学生約60名が高台寺山国有林を視察

10月14日(水曜日)に、京都大学農学部森林科学科の2回生59名(引率:松下幸司助教授)が「森林科学実習4」の一環として、高台寺山国有林の視察に訪れました。京都大学の学生実習については、これまで、鞍馬山国有林で受け入れてきましたが、今年度から、「京都伝統文化の森推進協議会」による主な活動フィールドとなっている高台寺山国有林で行うこととしました。

当日は、雨の降る中、東山山頂公園のあずまやにおいて、福田所長から国有林の歴史、当所の管内概要、高台寺山国有林の概要などについて説明を行いました。

その後、元山流域管理調整官の案内により、高台寺山国有林の林内を視察して頂きました。林内では、元山調整官より、カシノナガキクイムシの被害箇所、防火施設の設置箇所、檜皮供給のための試験林、「京都伝統文化の森推進協議会」によるモニタリング調査箇所などにおいて、具体的な取組内容を説明しました。

清水寺の境内に下山後、福田所長より、今回の見学を機に、国有林を散策や研究の場として積極的に使って頂きたい旨述べた上で、実習レポートの課題として、明治時代以降、マツ林からシイ林へと大きく姿を変えてきた高台寺山国有林の森林のあるべき姿について、景観保全や地域振興、木材生産などの様々な観点から論ずるよう課題を出しました。

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(5)「南丹・京丹波木材まつり2008in南丹」に出展

10月26日(日曜日)に、南丹市日吉町のスプリングス日吉にて開催された「南丹・京丹波木材まつり2008in日吉」(「ひよし水の杜フェスタ」と共催)に、当所よりテントを出展して、管内概要の配布と図面の販売を行いました。「南丹・京丹波木材まつり」は、「南丹・京丹波林業振興展」の一環として開催されるイベントで、当所からの出展は今年が初めてとなります。当所からは、福田所長と山田業務調整官が参加しました。

当日は、朝から、生憎の雨であったため、来場者の出足は今一つでしたが、来場者100名ほどに管内概要を配布するとともに、管内図の販売により、ごく少額ながら収入を上げることができました。

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(6)衣笠山国有林、楊梅山国有林での森林教室に協力

10月22日(水曜日)に、京都森林インストラクター会の主催により、衣笠山国有林において、金閣小学校の3年生(3クラス114名)の児童を対象とした「2008衣笠山森林教室」が開催されました。当日は、京都インストラクター会から10名、学校から7名、引率の保護者13名、当所からも山田業務調整官、坪倉上賀茂森林官、二宮係員3名の職員が指導者として参加しました。当所と金閣小学校は、衣笠山国有林を森林体験学習のフィールドとする「遊々の森」の協定を結んでいることから、毎年、森林教室の開催に協力しています。衣笠山の山頂では、坪倉森林官より国有林の仕事について説明を行いました。

また、同日、楊梅山国有林において、「高槻里山ネットワーク」の主催により、北大冠小学校の5年生(約100名)の児童を対象とする森林教室が開催されました。当日は、ネットワークの会員のほか、高槻市から1名、当所から籔内上席調整官と荘司総務調整官の2名の職員が協力に当たりました。昼食場所では、籔内上席調整官がヒノキ立木の間伐を実演を行いました。

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(7)箕面国有林の勝尾寺園地進入路にゲートを設置

この度、当所では、箕面国有林の勝尾寺園地進入路にゲートを設置しました。勝尾寺園地駐車場は、これまで24時間開放としてきましたが、園地内では、不法投棄が頻発するとともに、夜間に犯罪未遂行為が発生しているとの指摘もあることから、ゲートの設置により夜間の車両進入を制限することとしました。ゲートは鋼製で幅5メートル、色は周囲の環境に調和したこげ茶色としました。

今後1ヶ月程度は周知期間として、12月1日(月曜日)よりゲートの開閉を開始する予定です。運用開始後の開門時間は、午前8時30分から午後5時までとなります。閉門後は施錠しますので、ご利用の際はご注意願います。

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(8)京都農林水産総合庁舎の耐震改修工事を開始

当所の所在する京都農林水産総合庁舎(京都市上京区)では、10月末より、耐震改修工事が始まりました。工事期間は来年9月末までを予定しており、その間、外来者用駐車場は利用できなくなります。来庁の方はご注意願います。また、工事期間中はかなりの騒音が発生することが見込まれております。電話等の応対において、ご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、何卒ご容赦頂けるよう、よろしくお願い申し上げます。

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3. 11月の予定

4. 編集室より

京都でも、朝晩はかなり冷え込むようになりました。紅葉の見頃は今月中旬頃となりそうです。

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京都市上京区西洞院通り下長者町下ル丁子風呂町102
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