ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の概要 > 京都大阪森林管理事務所 > 情報コーナー > メールニュース > バックナンバー > メールニュース「平安」第12号 配信しました。


ここから本文です。

京都大阪森林管理事務所

メールニュース「平安」第12号 配信しました。

2008年10月3日

京都大阪森林管理事務所メールニュース

「平安」第12号

平安
第12号
平成20年10月 1日

野庁 近畿中国森林管理局
京都大阪森林管理事務所メールニュース

(目次)
1. 管内国有林の紹介(第11回):長刀坂国有林

2. 9月のニュース
(1)京都市立蜂ヶ岡中学校の生徒による職業体験を受け入れ
(2)「大阪府内国有林野等所在市町村長協議会」総会を開催
(3)京都伝統文化の森推進協議会が「東山森林セミナー」を開催

3. 10月の予定

4. 編集室より

1. 管内国有林の紹介(第11回):長刀坂国有林

長刀坂国有林(35林班:15ha)は、京都市西部の嵯峨野に位置しており、広沢池(ひろさわのいけ)からの景観の構成要素となっています。広沢池は、奈良県の「猿沢の池」、大分県の「初沢の池」とともに「日本三沢」の一つと言われ、古くから、かんがい用の溜池として知られています。広沢池は観月の池としても名高く、芭蕉の句「名月や池をめぐりて夜もすがら」は、ここ広沢池で詠まれたと言われています。長刀坂国有林の東端には「長刀坂」と名付けられた山道(市道)が通じており、長刀坂国有林の名称の由来となっています。

長刀坂国有林の麓には、宮内庁の管理する後宇多天皇陵(蓮華峯寺陵)があり、国有林内にも、宮内庁の所管する飛び地がいくつか点在しています。後宇多天皇は、鎌倉時代の第91代天皇で、文永11年(1274年)から弘安10年(1287年)にかけて在位しました。後宇多天皇は、大覚寺を再興して院政を執ったことから、「大覚寺殿」とも呼ばれています。

長刀坂国有林では、昭和61年度から平成元年度にかけて、林内の1.06haにマツタケ生産試験地を設置して、マツタケ生産に向けて、広葉樹の除伐、落ち葉の除去、地掻き、胞子の播種などの施業を実施しました。施業の結果、平成2年度には、試験地から合計37本、1.4キロものマツタケを収穫することができました。

長刀坂国有林には、かつて、尾根上を中心に、アカマツ林が広がっていたものと推定されますが、現在では、松枯れ被害の拡大により、生き残ったアカマツの間に、ミツバツツジやソヨゴが侵入して、全域で広葉樹林化が進んでいます。

当所では、今後、長刀坂国有林において、アカマツ林の復活に向けた取組を進める方針です。

2. 9月のニュース

(1)京都市立蜂ヶ岡中学校の生徒による職業体験を受け入れ

9月10日(水曜日)から12日(金曜日)にかけて、京都市教育委員会の主催による「生き方探究・チャレンジ体験」推進事業の一環として、京都市立蜂ヶ岡中学校の2年生3名(男子1名、女子2名)を受け入れ、職業体験をして頂きました。

初日は、元山流域管理調整官より、当所の概要、森林の持つ公益的機能、森林施業の基礎について説明を受けた後、安祥寺山国有林に移動して、間伐とコンパス測量を体験して頂きました。
2日目は、不明となった境界標の探索の手伝いをして頂きました。松本主幹、坪倉森林官、白木技官より作業及び使用機械等の説明を受けた後、交代でトランシットやプリズムミラーを使った不明標探索を体験しました。

3日目は、当所が銀閣寺山国有林で取り組んでいる「古都のマツの緑復活プロジェクト」の手伝いをして頂きました。仁平森林官より、プロジェクトの概要、作業方法等の説明を受けた後、昨年、雑灌木類の除伐を行った尾根部において、竹製の熊手による地掻き作業を行いました。その後、京都市内を一望できる大文字山で昼食を摂り、三日間の体験を終了しました。

期間中は好天に恵まれ、日中は30度を超える日差しの中でしたが、生徒達は自然を相手に働くことの大変さと楽しさを体で学びました。

/kyoto/evrepo/200912challengetaiken/200912tyallengetaiken.html

(2)「大阪府内国有林野等所在市町村長協議会」総会を開催

9月1日(月曜日)に、KKRホテル大阪において、平成20年度「大阪府内国有林野等所在市町村長協議会」総会を開催しました。「大阪府内国有林野等所在市町村長協議会」は、大阪府内で国有林野及び官行造林地が所在する市町村と当所との連携を強化することを目的として、国有林野等の所在する5市町村の長と当所の所長によって構成されている協議会です。

会議では、冒頭、代表世話人である奥本高槻市長より開会の挨拶があった後、大阪府の西山森林課長及び近畿中国森林管理局の橋爪企画調整室長より来賓挨拶がありました。続いて、奥本市長の議事進行により、事務局より、「平成19年度活動状況報告及び収支決算の承認」及び「平成20年度事業計画(案)の承認」について説明を行いました。審議の結果、両議案とも、提案通り採択されました。その後、大阪府内の国有林における最近の取組状況や間伐材の利用推進などについて意見交換が行われました。

議事終了後は、(独)森林総合研究所関西支所の奥主任研究員より、「森林の魅力をいかすレクリエーション計画」と題する講演が行われました。

/kyoto/katudo_hokoku/200901osaka_yusikyo/200901oska_yusikyo.html

(3)京都伝統文化の森推進協議会が「東山森林セミナー」を開催

9月5日(金曜日)に、京都市東山区役所大会議室において、「京都伝統文化の森推進協議会」(事務局:京都市林業振興課)の主催による「第1回東山森林セミナー」が開催されました。本セミナーは、同協議会のサポーターや活動協力団体等の関係者に東山国有林の現状について理解を深めて頂くことを目的とするもので、当日は、サポーターや活動協力団体の皆様、協議会委員・専門委員、行政関係者など、約60名の参加がありました。当所からは、福田所長をはじめとして、5名の職員が参加しました。

セミナーでは、まず、同協議会森林整備・景観対策専門委員長の田中和博京都府立大学教授より、「東山の森林の現状と市民の意識」と題して、京都三山における森林の変化、森林の変化に関する市民アンケート調査の結果などについて講演が行われました。

その後、意見交換として、参加者より、「東山のシイを何とかするのは喫緊の課題であり、早急に行動に移す必要がある」「カシノナガキクイムシの被害は自然現象なので、そのまま放置するのも一つの手法ではないか」「東山の森林を回復するのに、金銭で解決するのであれば、募金などで集めれば良い」等の発言があり、活発な議論が行われました。

当所としては、今後も、「京都伝統文化の森推進協議会」による活動を積極的に支援する方針です。(※以下のリンクは「京都伝統文化の森推進協議会」ウェブサイトへのリンクです。)

http://www.kyoto-dentoubunkanomori.jp/news/080905.html

3. 10月の予定

4. 編集室より

10月からのイベント適期を控えて、9月のニュースはいつもよりも少なめとなりました。これから、京都市内は秋の観光シーズンを迎えて、街中が大混雑となりそうです。

ご意見・ご感想等のあて先

kc_kyoto@rinya.maff.go.jp

〒602-8054
京都市上京区西洞院通り下長者町下ル丁子風呂町102
京都大阪森林管理事務所あて
TEL 075-414-9822
FAX 075-432-2375

※購読の登録・解除は以下のサイトからお願い致します。

/kyoto/kc_mag3.html

「平安」第11号へ

森林管理局の案内

リンク集