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京都大阪森林管理事務所

第11号

2008年9月3日

京都大阪森林管理事務所メールニュース

「平安」第11号

平安
第11号
平成20年 9月 1日

林野庁近畿中国森林管理局
京都大阪森林管理事務所メールニュース

(目次)
1.管内国有林の紹介(第10回):醍醐山国有林

2. 8月のニュース

(1)「京都伝統文化の森推進協議会」総会及び協定締結式を開催

(2)「五山の送り火」に国有林材を使用

(3)全国社寺等屋根工事技術保存会の「檜皮採取初級研修」に講師を派遣

(4)第20回箕面自然休養林部会を開催

(5)「京都府内国有林野等所在市町村長協議会」総会を開催

3. 9月の予定

4. 編集室より

1. 管内国有林の紹介(第10回):醍醐山国有林

醍醐山国有林(30、31、33林班:118ha)は、京都市南東部の伏見区に位置しており、「醍醐の花見」で有名な醍醐寺の裏山に当たります。醍醐山国有林は、江戸時代までは醍醐寺の寺領でしたが、明治初めの「社寺上知令」により官有地に編入されました。昭和22年には、「社寺等に無償で貸し付けてある国有財産の処分に関する法律」に基づき、旧境内地を中心とする160ha程度が醍醐寺に譲与されました。このため、現在の醍醐山国有林は、醍醐寺の境内地を囲むような形となっています。醍醐山国有林全域は、「醍醐寺境内」の一部として、文化財保護法に基づく「史跡」に指定されています。

醍醐寺は、貞観16年(874年)に空海の孫弟子にあたる理源大師聖宝が開山した寺院で、建物は山頂付近の「上醍醐」と山麓の「下醍醐」に分散しています。もともと、醍醐寺は、「上醍醐」を中心に、修験道の霊場として発展した後、醍醐天皇の庇護により山麓の大伽藍「下醍醐」が発展したと言われています。「下醍醐」から「上醍醐」へは、急な山道が続いており、歩いて1時間ほどかかります。

毎年2月23日には、「五大力さん」として知られる、上醍醐の五大堂に祀られている五大明王の功徳をたたえる法要「五大力尊仁王会」が開催されます。当日は、男性は150キロ、女性は75キロの巨大な鏡餅を持ち上げて、持続時間を競う「餅上げ」が行われます。当所も、「五大力さん」開催当日には、林内の巡視など警備に協力しています。

(※なお、8月24日(日曜日)未明に、醍醐国有林に隣接する醍醐寺上醍醐の准胝堂(じゅんていどう)が落雷による火災で焼失しました。)

2. 8月のニュース

(1)「京都伝統文化の森推進協議会」総会及び協定締結式を開催

8月11日(月曜日)に、ホテルルビノ京都堀川において、平成20年度の「京都伝統文化の森推進協議会」総会及び支援協定締結式が開催されました。

総会では、まず、山折会長より開会の挨拶があった後、来賓を代表して、古井総務部長より、「京都伝統文化の森推進協議会」は、東山の国有林を舞台として、地域の皆様の主体的な参加により、森林の整備と森林の有する文化的価値の発信を進めて頂く取組であり、「国民の森林・国有林」という理念を実現するためにも、誠に有意義なものであると考えている旨挨拶を述べました。

続いて、山折会長の議事進行により、「平成19年度事業実績報告及び収支決算報告」ほか5つの議題について審議が行われ、審議の結果、いずれも、原案通り採択されました。

総会終了後は、「支援協定締結式」として、門川京都市長及び古井総務部長の立会の下、山折会長と協議会へ継続的に財政支援を提供することを表明した「サポーター」4団体(青蓮院門跡、清水寺、高台寺及び祇園商店街振興組合)との間で、「『レクリエーションの森』の整備・管理及び活用に関する支援協定」の署名が行われました。

更に、山折会長より、協議会の各種活動に参加する「活動協力団体」10団体(粟田自治連合会、弥榮自治連合会、清水自治会連合会、修道自治連合会、清水寺門前会、東山保勝会、ハイアットリージェンシー京都、ウェスティン都ホテル京都、京都室町ライオンズクラブ及びドットカム京都24霊友会青年部)に対して、「活動協力団体登録証」の授与が行われました。

当所では、今後とも、京都市と連携しつつ、「京都伝統文化の森推進協議会」の活動を支援していく方針です。

/kyoto/katudo_hokoku/200811dentobunka/200811dentobukai.html

(2)「五山の送り火」に国有林材を使用

8月16日(土曜日)夜に、京都の夏の伝統行事「五山の送り火」が行われました。「五山の送り火」は、お盆に迎えた精霊を再び冥府に送る行事で、東山如意ヶ嶽の「大文字」、松ヶ崎西山・東山の「妙法」、西賀茂船山の「舟形」、金閣寺付近大北山の「左大文字」、嵯峨仙翁寺山の「鳥居形」の5箇所で、山腹に松明による字形が映し出されます。

今年は、当所より、地域文化への貢献の観点から、「大文字山」に隣接する銀閣寺山国有林のアカマツ材を「五山の送り火」の薪材として、NPO法人大文字保存会に提供しました。

NPO法人大文字保存会では、これまで、同会の所有する共有林においてアカマツの薪を確保していましたが、松枯れ被害の拡大により、薪の確保に苦慮するようになりつつあります。このため、当所では、「大文字山」に隣接する銀閣寺山国有林のアカマツ枯損木55本(長さ1メートル程度)をNPO法人大文字保存会に提供しました。16日(土曜日)の「大文字」の送り火では、国有林材の薪30束程度を使用して頂きました。これは、当日使用された薪350束の約1割程度に当たります。

当所では、今後とも、引き続き、NPO法人大文字保存会にアカマツの薪材を供給する方針です。

/kyoto/mail-news/pdf/080812daimonzi-maki.pdf(PDF:324KB)

(3)全国社寺等屋根工事技術保存会の「檜皮採取初級研修」に講師を派遣

8月18日(月曜日)に、伝統的な建造物に用いられる、檜皮葺きの技術者および檜皮葺の原料となるヒノキの皮を採取する技術者(原皮師(もとかわし))の養成を目的とした「檜皮採取初級養成研修」に元山流域管理調整官と山田業務調整官の2名を講師として派遣しました。

この研修は、(社)全国社寺等屋根工事技術保存会が実施しているもので、毎年、同会に加盟する工務店等の若手職員を対象に実施されています。

研修では、まず山田業務調整官より、管内国有林の概要説明、当所の特徴的な取組、安全対策について講義を行いました。続いて元山流域管理調整官より、森林地図の見方(実習含)、空中写真の活用法について講義を行いました。

実習では、高台寺山国有林において、地図と実際の地形を比較しながら、等高線による地形表現を確認しました。また、周辺の特徴的な地形を地図上で読み取り、自分の位置を地図上で確認する方法についても学びました。

今後、研修生は、約1ヶ月間にわたって、技術的な研修を受講することとなっています。

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(4)第20回箕面自然休養林部会を開催

8月21日(木曜日)に、箕面市職員会館において、第20回箕面自然休養林部会を開催しました。

会議では、まず、福田所長より、箕面自然休養林部会の「『レクリエーションの森』管理運営協議会」への移行として、前回の議論を踏まえて作成した「明治の森箕面自然休養林管理運営協議会」の規約(案)等について説明を行いました。説明に続いて、行政関係者の位置付けや関連事業との関係、委員候補者などについて、委員の間で積極的な議論が行われました。議論を踏まえて、今後、規約(案)の更なる改訂を進めることとしました。

次に、前回の会合に引き続き、「清水谷ビジョン」の策定に向けて、各委員より、清水谷の将来目標像と具体的活動に関する提案について発表を行って頂きました。これまでの委員からの発表を踏まえて、次回会合(10月30日(木曜日))には、「清水谷ビジョン」の骨子を示すこととしました。

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(5)「京都府内国有林野等所在市町村長協議会」総会を開催

8月25日(月曜日)に、ルビノ京都堀川において、平成20年度「京都府内国有林野等所在市町村長協議会」総会を開催しました。「京都府内国有林野等所在市町村長協議会」は、京都府内で国有林野及び官行造林地が所在する市町と当所との連携を強化することを目的として、国有林野等の所在する15市町の長と当所の所長によって構成されている協議会です。

会議では、冒頭、代表世話人である井上宮津市長より開会の挨拶があった後、京都府の小林務課長及び近畿中国森林管理局の山口計画課長より来賓挨拶がありました。続いて、井上市長の議事進行により、事務局より、「平成19年度活動状況報告及び収支決算の承認」及び「平成20年度事業計画(案)の承認」について説明を行いました。審議の結果、両議案とも、提案通り採択されました。

議事終了後は、NPO法人大文字保存会の長谷川副理事長より、「『五山の送り火』における国有林との協力について」と題して、同会の共有林におけるアカマツの現状や銀閣寺山国有林からのアカマツ伐倒木の提供について講演が行われました。

3. 9月の予定

4.編集室より

京都では、7月から連日35度を超す猛暑日が続いておりましたが、8月16日の「五山の送り火」翌日から急に涼しくなり始めました。

京都大阪森林管理事務所では皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。

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