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京都大阪森林管理事務所

JICA研修「持続可能な森林経営の実践活動促進」の研修生が来所

2008年10月27日

活動報告

10月22日(水曜日)に、JICAによる集団研修「持続可能な森林経営の実践活動促進」の一環として、アルゼンチン、ブルキナファソ、カンボジア、インド、インドネシア、ラオス、マラウィ、ミャンマー、フィリピン、セネガル、ベトナムの研修生計12名が当所を来訪しました。同研修は、持続可能な森林経営の推進に向けて、基準・指標に基づく森林資源等のモニタリングの実施や参加型手法に基づく国家森林プログラムの策定に関する知識・技術を習得させることを目的としており、当所では、「世界文化遺産地域における森林の保護管理」をテーマとして視察をして頂きました。

当日は、まず、福田所長より、英語で、管内概要と最近の主な取組について説明を行いました。参加者からは、シカによる食害の状況、単一樹種の植栽による問題の有無、地域住民による国有林の利用状況などについて、熱心な質問がありました。

管内概要と最近の主な取組紹介

その後、元山流域管理指導官の案内により、京都市内の鞍馬山国有林、嵐山国有林、高台寺山国有林を視察して頂きました。

鞍馬山国有林では、「京都古事の森」の概要や「古事の森育成協議会」との連携による取組について、嵐山国有林では、風致に配慮した森林施業や嵐山保勝会との連携による植樹イベントについて、高台寺山国有林では、昨年設立された「京都伝統文化の森推進協議会」の活動状況や「世界文化遺産貢献の森林」としての森林施業、カシノナガキクイムシ対策などについて、説明を行いました。研修生からは、「京都伝統文化の森推進協議会」が検討を進めている景観対策としての樹種転換が森林生態系に与える影響や、檜皮採取による生立木への影響などについて、熱心な質問がありました。

高台寺山国有林視察の様子

研修生には、京都の国有林が伝統、文化及び観光と密接に結びついていることを実地で学んで頂きました。京都の国有林で学んだことを自国での森林の管理・経営に役立てて頂くことを期待したいと思います。

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