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京都大阪森林管理事務所

「森林・林業交流研究発表会」で嵐山国有林の風致施業について発表

2008年11月19日

活動報告

11月13日(木曜日)から14日(金曜日)にかけて、近畿中国森林管理局にて開催された「平成20年度森林・林業交流研究発表会」において、当所の木原造林主幹が、(独)森林総合研究所関西支所の奥主任研究員と共同で、「嵐山国有林における今後の風致施業について」と題する研究成果の発表を行いました。

今回の研究では、当所と嵐山保勝会との連携により開催している植樹行事「嵐山植林・育樹の日」に植栽したサクラ・カエデについて、2000年以降の全ての植栽木を対象として成長状況を調査するとともに、「開空度」と呼ばれる指標により各植栽地での光環境を調べました。更に、調査結果を踏まえて、「開空度」と植栽木の残存率の関係、「開空度」と樹高成長の関係、折損率と植栽位置の関係の3点について分析を行いました。分析の結果、光環境が良好であるほど枯損する植栽木が少ないこと、光環境と樹高成長には相関関係が見られなかったこと、サルの餌付けを行っている「いわたやまモンキーパーク」に近い箇所ではサルによる被害が多いことが分かりました。分析を踏まえて、今後の施業として、植栽後の管理を徹底すること、植栽前における適切な植栽地の選定が重要であること、シカ・サル被害防止対策を徹底すること、(独)森林総合研究所や嵐山保勝会との連携強化に努めることの4点について提言を行いました。

質疑応答では、出席者より、なぜ植栽のみならず群状択伐も行ってきたのか、シカによる被害とはどのようなものか等の質問があり、木原主幹より、群状択伐は陽光の確保を目的として行ってきた。シカによる被害は下草の食害であると回答しました。

審査の結果、残念ながら受賞対象とはなりませんでしたが、当所による嵐山国有林での取組を広く知って頂くことができました。当所としては、今回の研究成果も踏まえて、嵐山国有林の取扱方針について更に検討を進める方針です。

平成20研究発表資料(PDF)

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