きたまただんちせいこんちゅうせいそくち
北股暖地性昆虫生息地希少個体群保護林
1.概要
▶ 所在地 奈良県吉野郡川上村▶ 設定年 平成5年
▶ 面 積 122.59ha
2.設定目的・保護林の状況
当該保護林の保護対象種は、ゴイシツバメシジミ及び当該対象と一体的な森林環境の構成種です。当該保護林は、ミズメ、イヌシデ、ヒメシャラ、ウラジロガシなどで構成される小~中径木からなる広葉樹林となってお
り、一部でヒノキが優占する林分も見られます。また、ニホンジカによる剝皮木も多数見られ、林床植生は、低木層・草本
層のスズタケが減少しており、それにあわせて草本層でカラスザンショウ、アカメガシワ、タラノキなどの好陽性の先駆植
物が出現しています。
上述のとおり、低木層・草本層の発達が極端に悪く、林地の崩壊や後継樹の喪失による衰退も想定されることから、後継
樹種の保護及び森林の健全性確保のための対策を講じていく必要があります。森林の存続を含め、今後の変化を慎重に継続
して観察する必要があります。
このような、希少な野生生物の生育・生息に必要な森林の保護や管理を目的として設定しています。
3.法指定等
水源かん養保安林、大台ヶ原・大峰山・大杉谷ユネスコエコパーク4.管轄森林管理署等
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お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:森林施業調整官
代表:050-3160-6700(内線3557)
ダイヤルイン:050-3160-5696